今後どうしようかなとも思うのですが、とりあえずの延命措置ということで。
今後どうしようかなとも思うのですが、とりあえずの延命措置ということで。
あけましておめでとうございます。
このブログも、忘れたように本や映画のレビューなどを書いているのだが、それもしばらくごぶさたしている。
元はと言えばこのブログ、日記代わりにしようと始めたわけだが、どこに行った何を食べただとFacebookやインスタの世界だし、それにアップするほどのネタがあるわけでもない。
それに、同年代だとアカウントは作ったもののアクティブなものはほとんどなく(他人のことは言えないが)、そこに連日飲んだくれているのを晒してもしかたがない。
仕事がらみのネタも自己規制の加減がいまいちつかめていないので、Twitterで混ぜかえす程度が適当かと思っている。
しかも、最近はまとまった長さの文章を書く機会があまりないので、筆無精になっている。
なので、2018年は「備忘のために本や映画の一言メモを書く」と割り切って、それだけは励行しようかと思います。
果たしてどうなるでしょうか。
ほとんど本と映画のレビューだけになっていますが、備忘のために細々と続けております。
今年初めてのお題はAmazonビデオ。
もともとは、Amazonプライムの「30日間無料お試し」を何回目かのただ乗りをしようとしたところ、ついに期限前に退会を忘れて自動的にプライム会員になってしまった、という、Amazonの思うつぼにはまったところが始まり。
どうせ年会費を取られるなら元を取ろうとサービスをいろいろ見ていて見つけたのがAmazonビデオ。
映画はさすがに新作はそれほどないけど、海外ドラマは品揃え豊富。
これをタブレットにダウンロードして、海外出張の飛行機で観る、というのをやったらかなり快適でした。
長時間移動のときだけでなく、都市間移動の短時間フライトには45分程度のテレビドラマの長さがちょうど。
さらに、今回購入したBOSEのノイズキャンセリングイヤホンは強力なうえにヘッドフォンより取り回しが楽で、これとタブレットの組み合わせは無敵。
席に着いた時から没頭できるので、暇つぶしには絶好です。
一言レビューでいくつかご紹介します。
「ナイト・マネジャー」。
これはジョン・ル・カレの同名の原作を元にしたBBCのテレビドラマのミニシリーズ。
登場人物の背景や組織が登場すれば必ず不正が起きる、というあたりがジョン・ル・カレやイギリス流で面白い。
舞台がエジプトを中心に、スイス、イタリア、モロッコなどヨーロッパをまたにかけているのも、ちょうど欧州便で観たので面白かった。
「ファーゴ」
1996年公開の同名の映画(これは傑作だと思う)を下敷きにしたテレビシリーズ。
雪深いミネソタ州、妻の尻に敷かれた冴えない保険のセールスマンが主人公でだんだんドツボにはまっていく、それを妊娠中の女性警察官が追うというあたりが共通。
今回やたら殺しまくる男の役で出てくるビリー・ボブ・ソーントンが安定の怪演。
(クリスマスに久しぶりに「バッドサンタ」を観たんだけど、アメリカでは昨年のクリスマス映画で「バッドサンタ2」が公開されたらしい)
弁護士ビリー・マクブライド
ビリー・ボブ・ソーントンつながりで、ここでは主人公の弁護士をやってる。
これはAmazonのオリジナルのコンテンツらしい。
オリジナル作品でネット配信のシェア拡大を狙うということなんだろうが、日本でテレビ局と組んで・・・という話との資金力の差が象徴的。
酒浸りの弁護士がいやいやながら引き受けた訴訟は巨大企業と彼が共同設立した大手ローファームを相手にしたものだった・・・というよくあるストーリーなんだが、登場人物の設定が面白く、飽きない。
ただ、全8話と短めのシリーズなので、最後に細部まで落ち着くところに落ち着いていないのは残念だが、それはないものねだりというものか。
「ウォーキング・デッド」
「マツコの知らない世界」で今は「第3次ゾンビブーム」だという話をしていた。
確かに会社の女性人の間でも人気らしいので観てみた。
こういうのは無料のよいところ。
冒頭に「この作品は、一部に暴力的や性的なシーンが含まれます」という警告が出る。
確かに性的なシーンはたまに出るが、暴力的シーンは「一部」どころか一部以外はすべて暴力的シーンだったりする(ゾンビを殺すのは暴力でなく法的には「器物損壊」だというのならそうかもしれないが)。
話としては、大半の人間がゾンビと化した中で、生き残った主人公たちが襲ってくるゾンビや物資を奪い合う他の人間と戦いながら生き延びるという話。
毎回、喰うか喰われるかの中で仲間の生死などで究極の選択を迫られるところは、テレビドラマ版サンデル先生の趣もある。
ただし、FOXチャネルなのもあってか、リバタリアン寄りではあります。
この手のストーリーは、新しい人物がグループに合流したり昔のメンバーが死んだりして新陳代謝をはかったり、新たな敵が現れたり、謎が明らかになったり、ということで人気があるうちはずーっとシリーズを重ねられるという利点がある。
「LOST」と同じ手法ですね。
実際このシリーズもシーズン7まである(本当にゾンビブームなのかもしれない)。
細かいところでは、そもそもゾンビは何をエネルギー源として歩き続けられるのか(これはゾンビ全般への疑問ですねw)とか、ゾンビに噛まれると感染するのに切り傷にゾンビの返り血を浴びても平気なのはなぜか、とか、ガソリンや弾薬のストックが気が付いた時だけ問題になるのはおかしいじゃないか、とか突っ込みどころ満載なので、いろいろな楽しみ方があると思います。
今年も細々とやってきますので、よろしくお願い申しあげます。
ちょうど1か月が経ったところで「総括的な検証」をしてみようと思います。
1.現在のステータス
9/30時点LV25。無課金にしてはよくやっているのではないかと。
ポケモンは図鑑ベースで106/148を捕まえる(進化を含む)ことができました。
2.幸運だったこと
無課金でLV25まで到達できたのはいくつかの幸運が重なっていたと思います。
① 自宅から2~3km圏内に比較的大きな公園が3つある。
公園はポケモンの巣になっていて、移動距離を稼げてポケモンを捕まえるのにちょうどよいルートが3種類あったので、週末にかなり稼ぐことができます。
② 駅までの間にポケストップが10個ある
自宅から駅までの間の普通の通勤ルート上にポケストップが10個あり、毎日の通勤やちょっと駅周辺に買い物、という時に細かくXPを稼ぐことができます。
③ 電車に代替するバス通勤ルートがある
後で述べるように、バスは移動ツールとして強力なのですが、時間はかかるものの、近くから都心まで直通のバス便があり、バス+地下鉄での会社への通勤が可能です。
時間がかかるので早起きは必要ですが、かなりXP(と、ついでにポケモンを若干)を稼げます。
ただ、モチベーションとのからみで早起きをいつまで続けられるかという点が問題です。
また、万が一の時に(ポケモンのせいで)労災が出ないというのも間抜けなので、10月からは電車通勤に戻すつもりです。
3.ポケモンGOのメリット・デメリット
(1) 歩くのは健康にいい
最初の頃は上に書いた公園めぐりをジョギングがてら最大1日3か所、合計15kmくらい移動しました。
また、地下鉄一駅くらいの距離なら歩くようになったり、こまめに出かける動機づけになるので、そういう細かい積み重ねで運動量は増えます。
もともと6月の人間ドックで尿酸値がひっかかり、7月以降は、休肝日を設ける・水を1日2L飲む・運動量を増やす、ということをしていたのですが、ポケモンGOによる歩行量増加もあり、この3か月で体重が1.5kg減り、尿酸値もなんと1.4落とすことができました(具体的な数値は差し控えますが、それくらい減る余地のある値だったということではあります)。
(2) お店の新規開拓ができる
昼食時に遠出をして店の新規開拓をしたり、自宅からちょっと離れた話題のパン屋に行くなどの副次的効果もありました。
(2) コンビニ事情に詳しくなる
歩いていると給水のためにコンビニに頻繁に立ち寄ることになります。その結果、チェーンによる微妙な違いに気づきます。
ミニストップとデイリーヤマザキはQUOカードが使えない、ローソンだけはプライベートブランドの水がない、セブンイレブンのプライベートブランドでは炭酸水の方が天然水より安い、など、事情を掘り下げるとけっこうおもしろそうです。
(3) 他のことができなくなる
一番のデメリットは、時間を取られることです。特に、今まで通勤電車の中でしていた読書ができなくなるので、読書量は減りました。
もとからさぼり気味だったこのブログも、ほとんど休眠状態でした。
4.その他ポケモンGOに関する小ネタ
(1) バスは強力
移動速度が電車ほど早くないので、走行しながら沿線沿いのポケストップをタップして立ち寄ることができます。これによってXPと道具を効率よく手に入れることができます。
同時に移動距離も稼ぐことができます(厳密にはズルですが)。
移動距離はおそらく立ち寄ったポケストップの間の距離から算出しているようです。
電車やバスに乗ると「移動が早すぎるので制限します」という警告が出ます。この場合おそらくその間の移動は歩行距離としてカウントされないのだと思います。
ただ、バスの場合は沿線のポケストップの数が多いと立ち寄る都度リセットされるのか、一部(渋滞や低速走行のところ)は歩行距離としてカウントされるようです。
路線バスは立ち寄るポケストップの数を一気に増やすことができますが、停留所間が近くて比較的ゆっくり走るコミュニティバス(特にポケストップの多い都心のもの)は時間がかかるけどかなり強力なので時間があればお試しください。
バスに乗っていると、急にポケモンが現れることがあり、その際近づいているポケストップを選ぶか、ポケモンを捕まえる方を選ぶかの判断に迫られます。ポケストップをタップすると50XP、ポケモンを捕まえると100XP(ボーナス除く)なので、ポケモンを1匹捕まえているうちにポケストップを3つ通過してしまうと損をすることになります。なので、出てきたポケモンのレア度や捕獲難易度と、ポケストップへの接近度合、バス停での停車時間や信号待ちなどを勘案しながら選択することになります。この作業、「朝っぱらからなんでこんなことやってるんだ」と思う程度には集中力が必要になります。
(2) ゴルフ場はだめ
ゴルフに行ったときにやってみると、ポケモンはクラブハウス周辺で出るのですがポケストップがありません。試しにスマホをもってラウンドしてみたのですが、距離はまったく増えていませんでした。
(3) スマホのGPSの誤差
スマホのGPSは日によって東西南北に若干ずれるようで、同じバスに乗っていても反対車線のポケストップに寄れたり寄れなかったりすることがあります。このへんはスマホのGPSの性能によって違うのでしょうが、日によって違うというのが新鮮でした。
また、GPSにも苦手な場所があるようで、たとえば銀座・日比谷間の日比谷線に乗ると、いつも混乱します。電波が錯綜しているのでしょうか?
(4) 電池は使うが通信量は多くない。
MVMOのスマホを使っているのですが、ポケモンGOだけだと月1GB未満で済みます(9月の通信量は0.88GBでした)。家ではwifi環境、外では動画は見ないので、ほぼポケモンGOの使用量といっていいかと思います。
また、低速モード(200Kbps)でもプレイしてみたのですが、若干動きは鈍くなるものの、支障なくできました。
5.今後の課題
今後の課題はモチベーションの維持。
いままで無課金で頑張ってきたので、「ふかそうち」などのアイテムが増やせないなかで、飛躍的に上がるレベルアップのためのXPを稼ぐには限界を感じつつあります。
また、技を厳選・強化してジムバトルというところまでやる気が出なければ、コレクターとして残ったレアポケモンを集めて図鑑のコンプリートを目指すという方向性かなと思ってます。
ただ、そのためにわざわざ遠方のポケモンの巣とか出没情報を求めて遠征する、という感じでもないなぁというところで、ちょっとペースダウンして違う楽しみ方を模索しようと考えてます。
前回の続き。
ライフネット生命の本間氏からコメントをいただきました。
re:弊社のwebサイトへのリンクに関して (ライフネット生命 本間)
2016-05-02 17:19:43
平素は、弊社をご紹介いただき、誠にありがとうございます。
また、先日は、突然のご連絡にて大変失礼いたしました。
今回のご連絡は貴ブログのみならず、指摘を受けたURLにつきまして
一律お願いのご案内を申し上げた次第です。
指摘されたURLにつきまして一律にご連絡を行ったばかりに、
「匿名のブログの主張よりは一律Googleの指摘を優先する」と誤解を与えてしまったこと、
不快な思いをさせてしまいましたことを、たいへん申し訳なく思っております。
指摘されたURLの中には、貴ブログをはじめ、なんら通常のブログ記事として
自然なものも含まれており、弊社としましても今回の指摘について困惑しているところも正直ございます。
※そういったところにまで配慮が行き届いていなかったことについても反省しております。
もし可能でしたら貴ブログ内の弊社サイトへのリンクにつきまして、
それぞれ、rel=”nofollow”を入れていただくこともご検討頂けますと幸いです。
※なお、指摘内容について、どの程度の影響度があるのか、nofollow対応でどこまでOKとなるのか
弊社でも掴みかねておりますので、今回のご連絡自体ご放念いただいても構いません。
お騒がせして申し訳ございませんでした。お手数をおかけいたしますが、今後ともよろしくお願いします。
書きぶりを見るに、ご本人もかなり混乱されているようですが、最後の「なお」書きがポイントのようです。
・Googleから指摘を受けたけどそれが会社のウェブサイトにどの程度の影響があるのかはわからない。
・改善策(だれが言い出したかは不明)らしきものはあるものの、どこまで有効かは不明。
・なので、このままでもいいです。
結局GoogleのSerch Consoleというのは「何か危険なリンクがあるけど、どの程度危険かは責任持たないよ、改善策も知らないのであとは自分で頑張ってね」ということしか言わないはた迷惑なもののようです。
ライフネット生命なら立派なweb管理者がいるので、こんないい加減なサービスを使わないか、少なくとも真に受けることはしないと思うのですが、そちらは本業の契約関係でいそがしいのでしょうか。
私としては「ご放念いただいても構いません」と言われたので、お言葉に甘えることにします。
re:re:弊社のwebサイトへのリンクに関して (go2c)
2016-05-03 17:29:54
ライフネット生命 本間様
ご連絡ありがとうございます。
コメント末文に
>※なお、指摘内容について、どの程度の影響度があるのか、nofollow対応でどこまでOKとなるのか
弊社でも掴みかねておりますので、今回のご連絡自体ご放念いただいても構いません。
とお書きいただいておりますが、影響度や改善策の実効性が不明ということであれば、お言葉に甘えてこのままとさせていただきます。
ちなみに (go2c)
2016-05-03 17:34:19
ライフネット生命 本間様
ちなみにリンクはgooブログの編集画面コマンドキーからしておるものですので、技術的な問題であればgooブログの事務局にお問い合わせいただいた方が早いかと思います。
マッチポンプに人を巻き込まないでほしいものですが、放置していたブログの更新ネタを提供してもらったと前向きに考えることにします。
PS
今回、返事がなかったらどうしようかとライフネット生命のウェブサイトを見たのですが、契約関係以外の問い合わせのメールアドレスがのっていませんでした(または見つけられなかった)。
ほんとに本間という人がいるのか、いたずらではないかと思い「ライフネット生命 本間」で検索してみたところ、下のページがヒットしたので、本間さんは実在するようです。
センス不要!クールビズスタイルをかっこ良く見せる3つのルール
元伊勢丹メンズ館のバイヤーで、現在は男性専門のファッションコーディネートサービスを提供する「ライフブランディング」の代表を務める吉田泰則さんに、ビジネスファッションに悩むライフネット生命の本間が、“夏のビジネス着こなし術”を伝授してもらいました。
本間さん、このリンクがまたGoogleのSerch Consoleにひっかかったらごめんなさいね。
またしばらく放置してしまっていたのですが、管理画面を開いてみると、めずらしくコメントがありました。
弊社のwebサイトへのリンクに関して (ライフネット生命 本間)
2016-04-28 19:35:09
ブログ管理者様
お世話になります。
ライフネット生命の本間と申します。
今回、Google のSeach Consoleからメッセージが届き、
貴殿の弊社のwebサイトへのリンクについて、Googleの品質ガイドラインのうち、不自然なリンクに該当しているとの指摘がありました。
このままでは、弊社のwebサイトに悪影響が及ぶ可能性があるため、
大変申し訳ないのですが、弊社のwebサイトへのリンクを外して頂くことは可能でしょうか?
大変お手数をおかけして申し訳ございませんが、 ご確認を頂き、ご対応いただけましたら大変有難く存じます。
何卒、よろしくお願いいたします。
コメントの付いた記事はこれ
どちらかというとライフネット生命に好意的な記事だと思いますし、リンク自体もアフィリエイトなどは関係なく普通にリンクしているので、Google のSeach Consoleに何がひっかかったかよくわかりません。
Googleとそれを真に受けたライフネット生命の言いなりというのも気分が悪いので、(連絡先がなかったのでひょっとするといたずらかもしれないし)以下のコメントをお返ししました。
re:弊社のwebサイトへのリンクに関して (go2c)
2016-04-30 14:23:06
ライフネット生命 本間様
貴殿からのお申し出はGoogle のSeach Consoleの指摘によるもののようですが、実際にごらんになってどこか不自然な点がございましたでしょうか?
私は貴社に何ら迷惑をかける意図はありませんし、上の記事・リンク自体もそのようなものだとは思っておりません。
具体的に不適切な点をご指摘をいただければ幸甚です。
または、貴社のスタンスとして、匿名のブログの主張よりは一律Googleの指摘を優先するというお考えなのでしょうか。
よろしければそのあたりについてもご教示いただければと思います。
以前、しばらく放置しているうちに、第三者からの申し出によりgoo事務局からブログを停止されてしまったことがあるので、
ブログを停止されました(1)
ブログを停止されました(2)
ブログを停止されました(3完)
念のためこれもほとんど使っていないgooのメールを開いてみたのですが、今のところ事務局からは何も言ってきてません。
とりあえず先方の返事待ちという状態なので、ブログは更新しなくても週末くらいは見てみようと思います。
(そのごの展開はこちら)
今週の日経ビジネス「敗軍の将、兵を語る」の 「ハイテク納骨堂、課税に異議」の記事。
赤坂にあるハイテク納骨堂(ICカードでお骨が搬送されてくるロッカー式の納骨堂)について、経営主体の宗教法人が固定資産税の非課税申請をしたものの、東京都から宗教活動とはみなされず、固定資産税が課税されることになったという案件。
この記事に東京都主税局の話として以下のコメントが載っている。
当該法人の固定資産税が非課税に当たるか当たらないかは地方税法348条第2項第3号の「宗教法人が専らその本来の用に供する宗教法人法第3条に規定する境内建物及び境内地」に該当するかどうかを1件1件確認して、判断した。「本来の用」とは「宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、及び信者を教化育成すること」と規定している。宗教法人が「本来の用に施設を使用していない場合」には、課税対象になる。
しかしそうはいっても実際に民間で募集している墓地は「境内地」というには無理があるし、「教義を広め、教化育成」などは全然していない(そもそも「宗派不問」というのが多い)ように思う。
やっているとしても読経・法事などの「儀式行事」だけで、そういう建前が「葬式仏教」化をすすめ、さらには改葬申請書への住職の同意などで既得権益化しまっているのだと思う。
(この点については『寺院消滅』でも宗教本来の姿に立ち戻ることを含めて指摘されている。)
だとすると逆に民間にも経営を認めたうえで固定資産税の非課税要件を厳格にした方が、少なくとも既得権益の排除にはつながるように思う。
しかし調べてみると、墓地経営・管理の指針等について(平成12年12月6日 厚生省生活衛生局長)という通達がある。
そこでは
〇 墓地経営主体は、市町村等の地方公共団体が原則であり、これによりがたい事情があっても宗教法人又は公益法人等に限られること。
墓地の永続性及び非営利性の確保の観点から、従前の厚生省の通知等により、営利企業を墓地経営主体として認めることは適当ではないとの考え方が示されている。この考え方を変更すべき国民意識の大きな変化は特段認められないことから、従来どおり「市町村等の地方公共団体が原則であり、これによりがたい場合であっても宗教法人、公益法人等に限る」との行政指針にのっとって行うことが適当であり、具体的な運用に当たっては、こうした要件を条例、規則等に定めておくことが望ましいと考えられる。
さらに
地方公共団体が行うのが望ましい理由は、墓地については、その公共性、公益性にかんがみ、住民に対する基礎的なサービスとして需要に応じて行政が計画的に供給することが望ましいと考えられること、将来にわたって安定的な(破綻の可能性がない)運営を行うことができ、住民がより安心して利用できることである。このため、例えば市町村が地域の実情を踏まえた墓地の設置等に関する計画を立てる仕組みの導入等も有効であると考えられる。宗教法人や公益法人も非営利性の面では墓地経営の主体としての適格性は認められるが、永続性の面では地方公共団体の方がより適格性が高いと考えられる。
とまで言っている。
これは①墓地使用権の販売によりあつまる一時的な収入目当てに経営しようとする者がいる。②低金利により、当初集めた財産の運用を運用した経営が難しくなっている。③少子化、核家族化が進むと同時に家意識も希薄化しており、無縁化などの長期経営リスクもあるので、墓地経営は経営破たんのリスクが高いという認識を背景にしている。
だとすれば、公共の墓地が増えれば一番いいのだが、そこには財政の制約があるので供給が進んでいないのだろう。
予算の使途としては優先順位は低いし、近隣住民の反対も多そうである。
また、地方議会レベルになると先祖の墓がある既存住民の方が投票率が高く、また昔からの有力者である寺院の政治力というのも無視できないのかもしれない。
そうなると八方ふさがりだが、通達の出た平成12年からは時代も変化し(なにしろ「厚生省」の通達)には少なかったであろう納骨堂形式の墓地(しかも最近はハイテクらしい)も増えてきたり、樹木葬なども人気になってくる以上、一定の経営監視を義務付けながら民営化する、というのも一つの方策ではないかと思う。
販売収入に依存する収益構造も、「永代供養料」という建前をなくせば年会費を原則にすることもできるし、一時金については老人ホーム同様に法規制をかければいい。
無縁化したり、年会費が払えなくなったらときのためには、自治体が共同埋葬所をどこかに用意しておけばいいし。
また、一定の年会費を安定的に徴収できるのであればPFI化して自治体の財政負担を軽減することも可能かもしれない(ここまでは相当ハードルが高いだろうが)。
一方、信仰に篤い人は、今まで通り寺院の檀家として境内地の墓地を選ぶだろうし、そのためにも寺院は、より本来の布教・強化活動に力を入れるという宗教法人本来の姿に近づくことになるのではないか。
宗教法人の非課税問題という以上に大きな問題を含んでいると思う。
先日4月30日の「私の履歴書」。(株)ニトリの似鳥社長の最終回でした。
(http://www.nikkei.com/article/DGKKZO86245920Y5A420C1BC8000/)
最後まで一切包み隠さずノーガードな感じがさすがでした。
「私の履歴書」に出てくる経済人でもやはり創業者やオーナーは強い。
逆にサラリーマン経営者だと、若いころはやんちゃで会社でもいろいろ苦労したけど結局は成功した、という自慢話になってしまうというパターンがほとんどです。
まあ、最後に成功しないと社長にはならないわけだから仕方ないですけど。
ところで、この記事の写真に写っていた洋館。
似鳥社長が記事にも出てくるチェーンストア経営の恩師の渥美俊一先生の自宅を買い取ったというもの。
実はこの建物、渋谷からの抜け道の途中にある妙に目立つスペイン風の建物で、気になっていたのですが、数年前タクシードライバーに「渥美清の家だ」と聞いたものの、趣味が違いすぎるよな、とマユツバに思っていたものでした。
(参考Googleストリートビュー)
「渥美」違いだったんですね。
記事の通りニトリが買ったのか、今は「日本リテイリングセンター分室」となっています。
最後に長年の疑問まで解決して、まさに「お、値段以上」の連載でした。
良記事。
Meet the Unlikely Airbnb Hosts of Japan
個人が自分の部屋を旅行者に貸し出すairbnb(ウェブサイトはこちら)というシステムが日本ではなかなか広がらないことのNYTのレポート。
airbnb社の人に同行しその意見を聞き、実際に日本でのairbnbに泊まったり貸し手にもインタビューしています。
日本人のメンタリティの問題、貸し手が特殊な人から広がらない、近所迷惑のクレームを恐れておおっぴらにやれないなどの文化・風土的な問題や旅館業法の問題など幅広く取り上げています。
分析としてはかなりあたっているんじゃないかと思いますし、airbnb社も十分認識しているようです。
さらに象徴的だったのが、筆者が泊まった(インタビューした人とは別の貸し手の)部屋。
それは渋谷のラブホ街にあるマンションの一室で、単に鍵が空いてるだけで貸し手とも顔を合わせず、マンション自体も他の住民の生活感がない、しかも部屋の地図は捨てずに持って帰れという指示があるそうで他国のabbと比べた違和感を指摘しています。
これは日本人から見れば、どう考えても管理規約違反だか税金逃れの資産運用だか怪しい雑居ビルの埋め草という筋の悪い商売に利用されているんじゃないかという話で、そういう人の商売としてairbnbが「日本的発展」を遂げつつあるとしたら、そっちの方が長期的には問題な感じがします。
事業の拡大も重要でしょうが、一定の品質管理をせず怪しい案件が広がると旅館業法の規制緩和とかを正面から議論する前に自滅しかねないのでちょっと心配です。
火事でもあって「善良な外国人観光客」が亡くなったりしたら一発でアウトなので。
あと本文中にあった日本人のメンタリティについてのリサーチ-これもairbnbが広がらない理由の一つとされている-が面白かったので紹介します。
According to the Hofstede Center, an institute specializing in intercultural business practices, uncertainty avoidance has to do with “the way a society deals with the fact that the future can never be known: Should we try to control the future or just let it happen?” The 30 pages of navigational instructions seemed a vote in favor of control. The center’s portrait describes Japan as a pragmatic culture that emphasizes collectivism and hierarchy and as “one of the most uncertainty-avoiding countries on earth.” (Apparently Greece and Uruguay also don’t enjoy uncertainty.)
予見可能性を大事にすると「おもてなし」といういのも相手がこちらの期待する反応をすることが前提にある、すなわち客側にも「しきたり」を守ることを求めるというところにつながるとすると、「おもてなし」と言いながら実は押し付けになっているというデービッド・アトキンソン氏の指摘も一理あるかもしれません。
ふと思ったのですが、これは日本企業の接待の「様式美」にも共通するものがありますね。
神奈川県はこのほど、県内の12市町にまたがるロボット特区「さがみロボット産業特区」に、特区のイメージキャラクター・鉄腕アトムをあしらった歩行者用信号機を設置した。
こんなデザインです。
特区というからには信号についての規制を緩和したのだろうかと思い、調べてみました。
道路交通法施行令
(信号の意味等)
第二条 法第四条第四項 に規定する信号機の表示する信号の種類及び意味は、次の表に掲げるとおりとし、同表の下欄に掲げる信号の意味は、それぞれ同表の上欄に掲げる信号を表示する信号機に対面する交通について表示されるものとする。
(以下抜粋)
人の形の記号を有する青色の灯火
一 歩行者は、進行することができること。
二 普通自転車(法第六十三条の三に規定する普通自転車をいう。以下この条及び第二十六条第三号において同じ。)は、横断歩道において直進をし、又は左折することができること。
人の形の記号を有する青色の灯火の点滅
一 歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また、道路を横断している歩行者は、速やかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと。
二 横断歩道を進行しようとする普通自転車は、道路の横断を始めてはならないこと。
人の形の記号を有する赤色の灯火
一 歩行者は、道路を横断してはならないこと。
二 横断歩道を進行しようとする普通自転車は、道路の横断を始めてはならないこと。
と、どうやら歩行者用信号は「人の形の記号を有する」必要があるようです。
信号の「人の形」の規制について調べてみると、 2010年の構造改革特区要望において、 福井県がダイナソー特区で、歩行者用信号機を恐竜の形にさせてほしいと要望した事例がありました。
(参考)
以下抜粋、太線は筆者。
<プロジェクト名>ダイナソーバレー特区
<提案主体名>福井県
<制度の所管・関係官庁>警察庁
<要望事項>
歩行者用信号機の構造基準の緩和 求める措置の具体的内容 歩行者専用信号機の表示中の記号を「人の形」に限定する規定の撤廃道路交通法施行令第2条および同法施行規則第4条別表第1により人の形の記号を有する灯火が歩行者専用信号機とされている。この規制を緩和し、福井県立恐竜博物館周辺の歩行者用信号機においては、これを人以外の形でも可能とする。
<具体的事業の実施内容・提案理由>
【事業の概要】 福井県は、日本で発掘された恐竜化石の8割以上を占め、30体以上の恐竜骨格がある国内最大 級の恐竜博物館を有する。博物館は子どもから大人まで楽しめ、研究者も満足できる施設で、年間 約40万人が来館、うち8割以上は県外の方である。 県では、この恐竜という地域資源を活用し、観光誘客を図るため、九頭竜川流域の恐竜化石発掘 現場から中流域までを「恐竜渓谷(ダイノソーバレー)」として一体的整備を進めており、国道沿いの 道の駅に恐竜のモニュメントなども設置している。 こうした中、博物館周辺の信号機や横断歩道に恐竜を連想させるイラストなどを用いた公共的空 間を創出し、「恐竜王国ふくい」の活性化を推進する。
【提案理由】 恐竜博物館を中心にダイノソーバレーとして地域振興を図っているところであるが、歩行者専用信 号機や横断歩道などの交通標識は道路交通法によって全国一律の基準でその形態等が定められ ており、地域独自の工夫を施す余地がない。 この規制を緩和し、信号機等に恐竜のイラストを用いるなど観光資源と調和した交通標識の設置 を可能にし、地域全体の魅力を向上させ、観光客の関心を高めて地域振興につなげる。なお、道路 交通上の安全性に配慮した形状とする。
しかしこれに対して警察庁は冷たく拒否をしています。
<各府省庁からの提案に対する回答>
現行の歩行者用信号機の信号の形は、高齢者、弱視者、色覚異常者 を含め歩行者からの視認性を確認した上で定めたもので、特に、色覚異 常者にとっては、信号の形が重要である。 そして、歩行者用信号機の信号の形に恐竜の形を認めた場合、他の形を認めない理由はないため、様々な形の信号が現れ、歩行者用信号としての認知や歩行者用信号の視認性が確保できなくなるおそれがある。
したがって、本件提案を認めることはできない。
なお、地域振興のための信号柱等の利活用については、交通の安全の確保に支障のない範囲で、提案者と相談することが可能である。
この回答に対して、福井県と規制改革会議は再検討要請をして食い下がっています。
<提案主体からの意見>
道路交通法第76条第1項は、交通規制の実体が無い類似物件の設置によって、運転者や歩行者が誤認することを避けるための規制であるが、今回の提案は、類似物件ということではなく 信号機そのものの設置を求めるものである。 また、信号の形については、人に近い 二足歩行の恐竜の絵柄を用い、現行の人の形による「止まれ」と「進め」のように違いが明確に区別できるように工夫することで、色覚異常者等でも視認できるようにする。(特区計画認定の際に、 信号としての認知や視認性に配慮されたものに限定する。)
なお、海外では地域限定の信号機を用いている例が複数あり、人以外の形の信号機も実際に公道上で使われている。
<再検討要請>
右提案主体の意見について回答さ れたい。
その際、歩行者用信号機そのものの設置につき、恐竜型信号機の横に「これは歩行者用信号機です」という看板 (夜間点灯)を付けること等によって、 恐竜型信号機が歩行者用信号機であることを認知させることは十分可能であると考えられるが、この点についても回答されたい。
しかし、これについて警察庁は丁寧かつ断固として拒否しています。
<各府省庁からの再検討要請に対する回答>
歩行者用信号機は、交通事故死者の約半数を占める歩行者及び自転車利用者の安全の確保に極めて重要な役割を果たしているものであり、幼児、高齢者、障害者を含むすべての通行者が、歩行者用信号機を瞬時に迷うことなく歩行者用信号機として認知することができ、それに即した通行や運転 がなされるものでなければ、交差点を横断中の歩行者や自転車利用者が交通事故の被害に遭うおそれがある。このため、歩行者用信号機の信号の 記号の分かりやすさについては、色覚異常者、弱視者、高齢者を含めた確認も行われている。
人の形の記号を有する灯火が歩行者用信号機 の信号であることは、歩行者、自転車利用者、自 動車運転者等に広く定着しており、これ以外の形の記号を有する灯火を認めれば、特に児童、高齢者、障害者等の交通弱者の混乱を招き、これらの 者が交通事故の被害に遭う危険を高めることとなる。また、人の形以外の記号の灯火の横に看板を附置することで信号機としての認知を図ることについては、交差点を通行する際に、信号機の灯火以外のもの(看板等)の確認をも求めることとなり、移動中に瞬時の認識と判断が必要となる交通信号機として適切でない。
したがって、人の形以外の記号の灯火を歩行者用信号機の信号として認めることはできない。 一方、本件提案を踏まえ、地域振興等の観点から、信号機等の効用を妨げないために必要な措置をとった上で、恐竜等の形の記号の灯火を有する 信号機型の機器を歩行者用信号機に併設・接続して設置することができるよう新たな措置を講ずるこ とは可能である。
行政のコストについて考えさせられる一コマではあります。
今回の「アトム信号」が「人の形規制」を緩和したものだとすると、福井県から文句が来そうです。
規制緩和ではなくこれが認められたとすると、この信号が警察庁に「人の形」と認められたということになります。
警察庁としては、鉄腕アトムは「人型ロボット」なので、信号機が人の形をしてさえいれば、中身・実態・それが表象するものがロボットだろうがなんだろうがかまわないということなんじゃないかと思います。
逆にたとえば「恐竜の着ぐるみに人が入っている」という説明をしようが、外形が人の形をしていなければだめ、ということで福井県の例とは整合性を取れるということになります。
一方で、日本のロボット開発は二足歩行・人型にこだわったためにルンバのような製品の開発が遅れたという意見をどこかで読んだことがありますが、「ロボット産業特区」のシンボルとして人型として警察からお墨付きまでもらったロボットである鉄腕アトムを使うのは、ある意味象徴的ではあります。
最後に、どこまでなら「人の形」なのかという思考実験をゲゲゲの鬼太郎のキャラクターをもとにやってみます。
鬼太郎
これはアトムがOKなら大丈夫そうです。
ただ、髪型でしか特徴が出せないのでデザインが難しそう。
ねずみ男
こっちの方が信号機にするには特徴は出しやすそうです。
ネコ娘、砂かけばばあ、子泣きじじい
シルエットにしてしまうと、普通の子どもや老人になってしまってキャラクターとわからなくなりそうです。
ぬりかべ、ぬらりひょん
これは明らかにアウトだと思います。
個人的にも、これを信号にすると信号機としての機能を果たさなそうな気がします。
問題は
目玉おやじ
手足がついているし、人の形とも言えそうです。
デザイン的にも遊べそうです。
ただ、警察庁的にはどうでしょうか?
水木しげるロードを観光の目玉にしている鳥取県の平井知事には、蟹取県に改名などと言ってないで、規制緩和(突破)にチャレンジしていただきたいと思います。
ちなみに人の形であれば動くものであってもいいようですので(参考: 動く歩行者用信号機の試験設置の様子 in 長野 )、目玉おやじが大手を振って歩く歩行者用信号を見てみたいものです。
参考までに台湾で見た動く絵柄の歩行者用の信号を載せておきます。
選択肢の書き方で結論はずいぶん変わる、といういい例。
「国民の97%が幸福」というブータンの幸福度調査は、幸福度を "very happy" "happy " "not very happy"の3択で聞いていて、"happy"の前2者を合計すると、国 民の97%は幸せということになるのと似ている。
(幸福度を測る(中)―経済政策と幸福度について考える参照)
一昨年、「おくすり手帳」が義務化されたときに こんなエントリ を書いたのだが、4月でまた制度が変わったようだ。
先日調剤薬局で処方薬をもらったときのやりとり
(薬剤師A)
おくすり手帳お持ちですか?
(私)
はいはい、どうぞ。
(薬剤師A) (薬と説明書、調剤明細書、領収書を用意)
○○円です。
ちなみに、4月1日から調剤報酬が改正されて、おくすり手帳にシールを張ることで「薬剤服用管理指導料」がかかることになりますが、他の調剤報酬が値下げされたので負担額は変わらないので了承ください。
(私)
え?ということはお薬手帳出さなきゃその分は安くなるの?
そもそも先月と同じ花粉症の薬をもらっただけなので、別にシール張らなくても投薬履歴はわかるんだけど。
それに、そういうことならさっき「お薬手帳ありますか?」と聞いた時点で説明すべきじゃないの?
でも、投薬履歴を管理するためのおくすり手帳だったと聞いたのに、出さないほうが得をするというような報酬改正って変ですよね・・・
(薬剤師B-上司風-) (会話に割り込む)
ならその分お引きしますよ!(ほとんどクレーマー扱い)
結果、調剤報酬が41点から34点に変わって、請求金額もその分安くなった。
なんか腑に落ちない制度改正が行われたようなので調べてみた。
4月から医療費が変わる!おくすり手帳は持つべきか、持たざるべきか? によると
- 3月まではおくすり手帳に情報を書き込むことで薬局は「薬剤服用管理指導料」として410円(41点)の報酬を得られた。
- 調剤した日、薬の名称、用法、用量、服用時に注意することなどを手帳に記載するとともに「患者が飲み残した薬の数の確認」「医師が処方した薬にジェネリックがあるかどうかの情報提供」をすることも条件。
- だが、実際には、おくすり手帳を持っていなかったり薬局で薬剤名が書かれたシールを渡しても手帳に貼られず、意味をなしていないケースもあるので、4月からは、おくすり手帳を必要としない患者の薬剤服用歴管理指導料は、1回あたり340円(34点)に引き下げられた。
ということだそう。 さらに「薬剤服用歴管理指導料」にはこういう条件があるらしい。
国は医療費削減のために、残薬の管理、後発医薬品の使用割合を高めることを目標としており、薬剤師から患者への情報提供を行うことを期待している。
おくすり手帳への調剤報酬が変更されたのも医療費削減が理由だが、今回は服薬指導のタイミングにまで注文が付けられた。 現在、ほとんどの薬局では、薬を揃え、必要な書類を作ってから、患者への服薬指導をしている。
だが、その時点で、飲み残した薬はどれくらいあるのか、患者がジェネリックを希望しているかどうかを聞いても後の祭りだ。 4月以降は、薬剤服用歴管理指導料を算定するためには、処方せんを受け付けた時点で、残薬の数、後発医薬品の使用を患者が希望するかどう確認しなければいけなくなる。
でも、今回最初はおくすり手帳に処方薬の情報のシールを貼るだけで、服薬指導も飲み残しの確認もされなかった。(どうせクレーマー扱いされるのなら、41点分払っておいて、後で薬事法違反とかで役所に言いつけるというのが正しいあり方だったか・・・)
実態がこんなだから、報酬が改定されるのかもしれないが、上のコラムの別の個所でも指摘されているように、医療費削減を目的にするとはいえ、国民の健康を守るという趣旨からは逆行している感じがする。
少なくとも、うまく運用されるようなインセンティブが患者側にも薬局側にも働いていない。
特に薬局は僕が直面したように「報酬額はいままでと同じですから」といって適当にごまかせばいい、という対応をするところが多いのではないか。
今後導入されるマイナンバー制度で医療保険給付関係情報も盛り込まれるのだから、その中の投薬履歴については、本人の同意がある場合や、救急車に乗せられて本人が意識不明等の緊急時には医療機関でも参照できるようにしておけば、現在のおくすり手帳よりもしっかりした運用ができるのではないかと思うのだが。
週末にゴルフに行って18ホール回り終えたところで、電動カートが動かなくなった。
ピピピという警報音と、カートの止まっているのぼり傾斜から考えると、この傾斜を登りきるバッテリーの残量がないようだ。
しかし、カートのバッテリー表示はまだ5分の3ほど残っている。
モーターのことは素人だが、バッテリー表示は電圧をモニタリングしているものの、モーターを動かす初期トルクの電力量が足りない(またはその逆)なのではなかろうか。
結局無線で連絡して助けを呼んだものの、係員の見立てもバッテリー不足なので、「後ろから押してください」ということで、最後のひと運動をすることになった。
このカート、それだけにとどまらず、クラブハウス直前の駅などにある車いす用のスロープ程度での傾斜でも止まり、もう一度押す羽目になった。
一方で、内燃機関は燃料の残量でおおよその走行可能距離はわかるし、燃料がある以上、普通の坂道で止まるというようなことはない。
特に最近の自動車は「走行可能距離」を表示してくれたりする
ゴルフ場のカートは電気自動車(EV)に比べれば雑な作りをしているかもしれないが、バッテリー残量表示と残り走行可能距離、またはバッテリーor電力不足の際のEVの挙動(上のカートのようにサドンデスになるのか)が実感としてつかめないうちは、まだまだEVは怖いな、と思った。
電力・電圧は正確にモニタリングできるからといってEVであまり正確な表示をしても、ドライバーがその意味を理解できないのであれば、ガソリン自動車の、「警告灯が付いたらまあ、あと50kmかな」くらいのいい加減さというか冗長性はまだまだ捨てがたいと思った次第。