一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

浜の真砂は尽きるとも

2009-10-31 | よしなしごと

特に「儲け話」や「うまい投資」のネタは尽きることがないようです。  

証券取引等監視委員会の「臨店検査中の検査対象先」(2009年10月28日現在)です(参照

<金融商品取引業者>
Art Investment Bank(美術品投資ファンド)
ウィズダムキャピタル (ベンチャーキャピタル)
エプソム愛馬会 (競走馬ファンド)
カスタマイト (ベンチャー投資ファンド)
ケネディクス・リート・マネジメント(リート運用会社)
ジャパンホースマンクラブ (競走馬ファンド?)
セントレード(FX)
木証券
立花証券
東洋証券
富証券
日本アイビートレード (投資助言代理業)
三井物産ロジスティクス・パートナーズ (リート運用会社)

普通の証券会社やリート運用会社のほかに、いわゆるオルタナティブ投資関係の会社が多くなっています。
僕はこういうのを見ると「怪しい」という気持ちが先立ってしまうのでちょっとホームページを見てみました。  


Art Investment Bank  
コンテンポラリーアートの投資ファンドなどをやってます。 
美術品やアートに全然詳しくない素人の疑問としては 
年3.5%の運用報酬、売却成功報酬35%(倍額以上で売れたときは50%)というのは高いのか安いのか(僕だったらファンドの方をやりたい) 
運用期間4年4カ月(最長6年6カ月)というのは短いんじゃないか。コンテンポラリー・アートって要するに先物投資みたいなもので、そんな短期でブレイクする作家ばかりなんだろうか。 
そもそもコンテンポラリー・アートって評価が定まらないから「コンテンポラリー」なので、売却価格の適正さはどのように担保されるんだろうか。(僕ならここのファンドの出入りの画商になりたい)    


ウィズダムキャピタル  
ググった時点でこんなのがヒットしてきます。 
さらにホームページでもこんな告知が

当社名を詐称した勧誘案内について

 最近、 
「ウィズダムキャピタル管理部の者と名乗って、某会社への直接出資の勧誘電話があった。」 
或いは 「ウィズダムキャピタルの者ですが、保有されている未公開株で処理に困っているものがあれば当社で買い取ります、等の電話があった。」 
等と、当社名、或いは類似社名をかたった勧誘電話の情報が多数寄せられております。  

当社がご案内しておりますのは、当社が直接組成し運営管理をしている投資事業組合への出資のご勧誘のみであり、未公開株式の直接売買或いは売買のあっせん等は一切行っておりません。   

なお、電話番号は「非通知」となっていたようですが、当社は「非通知」でのご連絡は一切いたしておりません。  

上記のような不審な案内を受けられることがございましたら、当社にご確認いただきますようお願い申し上げます。   

既にネタになっている感じですね。 

まっとうな会社なら、SESCに隅から隅まで検査してもらって身の潔白を証明したいと心から思っていることでしょう。


エプソム愛馬会  
競走馬ファンド。 
そもそも出資する前に有料の会員になる必要があるようで、ホームページから「出資予約」(という名の有料会員勧誘?)を受け付けているけど金融商品の説明は書いていなくてこれってちょっと脱法的じゃない?とか金融商品の勧誘にはなっていないとしてもファンド概要とかリスクを説明する前に有料会員への入会を強制するのって消費者契約法上どうよとか突っ込みどころ満載です。

あげくのはてにホームページがないジャパンホースマンクラブ と住所と電話番号が同じというあたりで、もはやネタとして唾付けておこう、というレベル。

いかに登録制度で事後監督型行政とはいえ、金融商品取引業者登録の時点で住所はおろか電話番号も一緒のものを別会社として登録を認めてよかったんでしょうか。  


こうなると、コンサルティング会社が投資助言や一任運用に手を広げたカスタマイトや投資レポートを有料で売っている投資助言代理業の日本アイビートレードとかは、とてもまともに見えてきます。万が一悪さをしても被害の範囲や額が高が知れているでしょうし。  


さて、この中からいくつニュースになるのが出てくるでしょうか。

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この手があったか

2009-10-30 | よしなしごと

と酒井法子被告が思ったかどうかは知りませんが

Agassi admits use of crystal meth
(08:04 GMT, Wednesday, 28 October 2009 BBC News)

American Andre Agassi has admitted in his new autobiography he lied to tennis authorities about his use of crystal methamphetamine to escape a ban.

アンドレ・アガシは近著の自伝で、資格はく奪を逃れるためにテニス協会に覚せい剤の使用について嘘をついたと認めた。  

アンドレ・アガシは90年代から2000年初頭に活躍したテニスプレーヤーで、4大大会の優勝8回を誇ります。
2006年に引退していますが、この話は1997年のことで、薬物検査で陽性反応が出たものの、薬物を常用していたアシスタントの炭酸飲料を間違って飲んでしまった事故だと主張し、3カ月の出場停止で済んだそうです。  

今更ペナルティもないので自伝の目玉の一つとして入れたのか(記録自体が抹消されないかとかは事前に弁護士と綿密に打ち合わせたのでしょうね)、告白して悔い改めればかえって「正直な人」として評価されるという意図があったのでしょうか。


でも、こういう「昔はヤンチャをやったけど」というトーンでプラスの評価をしてしまうと、ますます薬物汚染は「ばれなきゃいいや」になってしまうような感じがします。  (アガシの自伝も、薬物依存の怖さというあたりも十分書いてあればいいのですが、それじゃあジャンキーの自伝になっちゃうからそんなに詳しく買い手はいないんだろうなぁ)

コメント (1)
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『イスラムの怒り』

2009-10-29 | 乱読日記

2006年のドイツワールドカップでのジダンの「頭突き」や各地で報道されるイスラム教徒の「激しい抗議行動」などから、「わけのわからない教え」に従う「攻撃的」な人々だ、というイメージで受け取られがちなイスラム教徒について、イスラム教の教えや実際の人々の考えを紹介するとともに、西欧キリスト教国が長い年月をかけて築き挙げてきたイスラム教徒に対するネガティブキャンペーンの仕組みを解き明かしている本です。

トルコ東南部のアンタキアという都市での、イスラム教・ユダヤ教・キリスト教がお互いの祝日を祝いながら共生しているエピソードは印象深いです(ここに限らず、シリアやトルコ東南部ではそういう都市が多いそうです)。

イスタンブールでユダヤ教の指導者(ラビ)と異なる宗教との共生について話したことがある。そのとき彼が言った言葉が忘れられない。「1947年(*)まで、我々とムスリムとのあいだには、なんの問題もなかった。その後、濁った水で魚釣りをする人たちが現われた。そのおかげで、アラブ・イスラエルの対立が生じたのである」。
(* 国連がパレスチナ分割を決議した年)


考えさせられたのが、一夫多妻制について。
コーランでは

孤児に公正にしてやれそうもないと思ったら、誰か気に入った女をめとるがよい、二人なり、三人なり、四人なり。だがもし(妻が多くては)公平にできないようならば、一人だけにしておくか・・・

とあるそうです。
イスラムではこのように男性が4人まで妻を持つことは合法としているが、妻と同様子供に対しても平等な処遇を義務付けているから、どの妻との間に生まれた子供も平等な処遇を受けることになります。

ムスリムは、一夫多妻を理由に批判されると、「不倫関係の結果生まれた子どもを差別的に処遇してきた西欧社会に比べて、どちらが公正か考えてみよ」と反論する。

いくら一夫一婦制といっても、実際には守らないし、守らない結果、何の罪もない子どもが差別的に扱われるのでは、まことに不公正である。

西欧はさておき、この点については日本は法制度からして以前厳しいままで、最高裁もそれを是認した判決がついこの間出たばかりです。

非嫡出子:相続規定、最高裁が合憲決定
(2009年10月3日 12時10分 毎日新聞)
婚姻していない男女の間に生まれた「非嫡出子」の遺産相続分を嫡出子の半分と定めた民法の規定の合憲性が争われた審判で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は9月30日付の決定で「法の下の平等を定めた憲法14条に違反しない」と判断し、非嫡出子側の特別抗告を棄却した。

決定は4裁判官中3人の多数意見で、判例を踏襲した。今井功裁判官は「子の出生に責任があるのは被相続人で、非嫡出子には何の責任もない。規定は違憲」と反対意見を述べた。合憲とした竹内行夫裁判官も「相続時は合憲だが、社会情勢は変化し、現時点では違憲の疑いが極めて強い」と補足意見を述べた。

非嫡出子の相続差別を巡っては、95年の最高裁大法廷決定が初の合憲判断を示したが、15人中5人が「違憲」とした。03~04年の計3件の小法廷判決は、いずれも裁判官5人の意見が3対2で合憲となる小差の判断が続き、最高裁の新たな判断が注目されていた。

法制審議会は96年に相続差別の解消を盛り込んだ民法改正案を答申したが、一部議員に反対が強く法案の国会提出は見送られている。非嫡出子の出生割合は00年の1.63%から06年は2.11%に増加し、海外も相続の平等が大勢。竹内裁判官は国会に改正を強く求め、今井裁判官は「立法を待つことは許されない時期に至っている」とまで指摘した。千葉景子法相は改正法案の早期提出に意欲を示している。


著者はイスラム世界の長年の研究者でフィールドワークもおこなっています。
「贔屓の引き倒し」風なところもちょこっとありますが、日本人と違った文化的な背景を持てばこそ、西欧のフィルターを通してではなく直接知ることが大事だと思います。

 

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阪神と小学館

2009-10-28 | よしなしごと

今年のシリーズ後半の巨人を見ると、FAで他チームの主力選手を集めて力任せの野球から、若手の育成の成果が出てバランスのいいきっちりした野球をやるチームになっているなぁと。
こりゃぶっちぎりで優勝するわい。

ひるがえってわが阪神はこれ。
城島の阪神入りが決定 5年ぶりの日本球界復帰
(2009年10月27日(火)17:31 共同通信)

城島の獲得自体はグッドニュースなんだろうけど、若手の育成と代替わりをどのように進めてチームとしての戦力バランスをどうとっていくのかが見えず、昔の巨人の補強のような香りも。
今期やっと育ってきた数少ない若手でも狩野とか期待してたんだけどなぁ。
まあ、先輩の矢野も下積みが長かったから、くさらずがんばってほしいものです。

それよりも問題は「連続試合フル出場記録更新中の4番金本」。
確かにFAで来て以来チームの大黒柱ではあったけど、今年はさすがに代わりになる選手がいなかったから仕方ないという感じでした。

このへんフロントも人気も含め金本におんぶに抱っこ状態で楽をしていたツケが回ってきたわけで、さらにもはや「連続試合フル出場記録更新中の4番金本」という存在がチーム編成を超越したアンタッチャブルな存在になってしまっているとすれば、かなり問題は根深い。


確かに「チームの顔」の選手に引導を渡したり、徐々に力の衰えに見合った処遇にしていくというのは難しいものがある、あ、これは企業でも同じだよねなどと考えていたところにそういえばこんなニュースがあったなと。

「小学五年生」「小学六年生」休刊へ
(2009年10月26日(月)15:50 読売新聞)

「小学一年生」など他の学年別学習雑誌の刊行は継続し、高学年向けには来年春、「学習まんが雑誌」を創刊する。  

社名の由来にもなった雑誌なので、(まずは?)「小学五年生」と「小学六年生」だけを対象に、「廃刊」でなく「休刊」という配慮をしたという印象。  

「連続試合フル出場記録更新中の4番金本」に対しても、似たような配慮をしながら、まずは「4番」次に「フル出場」の看板をはずしていくなどと徐々に現実に沿った対応をしないとチームごと心中することになってしまう。 
もっとも代わりに4番を張れる選手がいないといけないので、そのための城島獲得という部分もあるのかもしれないけど、城島も4番という感じではないような(ホントは5番とか6番を打ってると怖い打線になるんでしょう←高望み?)


冗談抜きで阪神は来シーズンから金本も含めた「聖域なき世代交代」に取り組んでいかないとまた長期低迷をすることになりかねないと思う。

極端な話、金本に引導を渡すためだけに野村監督と1年だけ契約する、というのもあるのではないかと。(でもそうなると今度は野村監督を切れなくなったりしてヤブヘビか(苦笑))

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介護ビジネスのポジション

2009-10-27 | よしなしごと

こういうときに引き合いに出されてしまうこと自体、福祉や介護の仕事の抱えている問題点があるように思います。
(なんとなく復帰への伏線風な感じもしますが、それはさておき)

酒井法子被告:離婚し、介護の勉強したい…涙で後悔の言葉
(2009年10月26日 21時10分 毎日新聞)  

今後については「福祉、看護、介護の勉強をして、生活や仕事に自分なりに取り組みたい」と述べた。高相被告との関係は「私の気持ちとしては離婚し、お互いに更生することが必要だと思う」と語った。酒井被告を解雇した芸能事務所の副社長も証人出廷し、「四半世紀、父親代わり。情では断ち切れない」と個人的に相談にのっていく意向を示した。  

「派遣切り」が問題になったときには、介護を再就職先に、という話もありました。 
ただ、薬物依存者の社会奉仕活動や失業者の次善の従事先として取りざたされるということは、介護ビジネスが従事する人に十分な給料を支払えず従事する人の使命感や善意に支えられている部分が大きい、つまりビジネスとして成り立っていないということの現われだと思います。  

かといって介護保険の給付を増やすと力づくで参入してきた企業の経営者の自家用ジェットに化けたり妙な筋に流れるだけ、という悩ましさもあります。  


早くしかるべきところにきちんとお金が流れるようになって、「シャブ中の罪滅ぼしのネタにするな」と言い切れるくらいの業界になってほしいものです。

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技官への逆風

2009-10-26 | よしなしごと
鳩山政権下で官僚主導から政治主導(最近「ただし財務省は除く」じゃないかという話はでてますがそれはさておき)のもとに、八ツ場ダムの中止などの公共工事の見直しや官僚の天下り禁止が話題ですが、公共工事を大幅に削減するとなると国交省では技官の仕事が減って人が相当余ることになります。

国交省の採用実績を見ると、毎年採用されるⅠ種約100人のうち3/4以上が技術系の職員です。
おそらくこの構成は職員全体でも同じはずです。

こういう技術系の人が、外郭団体への天下りが禁止されたうえに利害関係のある業界の民間企業への転職も制限されるとなると、実際上再就職先探しというのは相当困難だと思います。
新規工事が縮小したとしても、地方整備局で既存のインフラのメンテナンスを行う仕事は今後も残りますが、それらは財源とともに地方に委譲する流れでもありますので、そうなると地方自治体が新たに職員としてどこまで受け入れることが出来るかが問題になりそうです。


「天下り」というと次官経験者や局長クラスが外郭団体の理事職を転々とする「渡り」が問題になりますが、指揮命令の組織のピラミッドを維持していくためには、人数の多い課長クラス以下をどう処遇するかの方が課題としては重要だと思います。

旧建設省では事務官と技官が交代で次官を務めたりするなど、技官が公共工事の実施部分を既得権益化していた分だけ反作用が来るのは仕方ないという部分もありますが、公共工事と結びついた技術系職員のボリュームが大きいところは、掛け声だけで具体的な処方箋がないと機能しなそうです。


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ダメダメな日々に『よんでますよ、アザゼルさん』

2009-10-25 | 乱読日記
TSUTAYAの「海外TVドラマシーズン1 100円」キャンペーンの期限内にシーズン1は全部見ておこうと、家でヒマさえあればDVDをかけてます。

ただ平日は会食やら会合やら飲み会やらあって、結局深夜に酔っ払いながらPCで「デスパレートな妻たち」などのDVDを観つつブログ更新してます。(どちらも別にそうまでしてやらなくてもいいことなんですけどね・・・)


さらにここのところ気候がいいのでゴルフが毎週のようにはいっていて、しかもここのところ泊りがけが続いているのでスポーツジム通いもサボりがち。
挙句の果てに膝が痛くなり、ジムのコンディショニングコーナーで診てもらったところ、ストレッチ不足で筋肉が硬くなっているので膝の靭帯に負担がかかっているとかで、鍼を打ってもらったり。


こんな感じで完全に自業自得モードに入っているところ、今日証券会社のサイトにアクセスしようとしたらパスワードを度忘れ。

こういうときは脳の回路が変なつながりをしているのかどうやっても思い出せないもの。
PCにメモがあったなと思いファイルを探すと、そこのファイルを開くパスワードも思い出せず。
結局いろんなとこをひっくり返して手がかりを集め、ようやくアクセスできました。(でもそこで手がかりが集まってしまうというセキュリティ管理自体は問題なのですが・・・)



まあ、そんな息抜きばかりのダメダメな日々を送っているわけですが、そこにとどめをさしたのが『よんでますよ、アザゼルさん。』


悪魔を呼び出して事件を解決するという探偵を中心としたギャグマンガなのですが、この悪魔というのがそれぞれ人間のダメなところを極端に特化させた連中。(なので事件解決にはほとんど役立たないのですが)
タイトルのアザゼルさんは「色欲」の悪魔でセクハラお下劣キャラです(下のサムネイルの表紙)。


毒もここまで極端だとけっこう大笑いできると思うのですが、嫌いな人も多そうなマンガです。


僕のお気に入りはアンダインという「嫉妬」の悪魔。もとは魚なのですが、人間界に来ると「めんどくさい女」てんこ盛りの行動をとります。
こういうキャラは中途半端にリアリティがあるとかえって笑えないことが多いのですが、ここまで極端だと大笑いできます。







でも、深夜にこれ読んで笑ってる俺の方がよっぽどダメなんですけどね・・・






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漫画と箱物

2009-10-23 | よしなしごと

国立メディア芸術総合センター構想は「アニメの殿堂」と批判されてますがいるようですが、やはり人気なのでしょうか。

明大がマンガ図書館計画、資料200万点保存
(2009年10月22日20時58分 読売新聞) 

明治大学(納谷廣美学長)は22日、東京都千代田区の駿河台キャンパスに、200万点以上のサブカルチャーの資料を保存する「東京国際マンガ図書館」(仮称)を作る計画を発表した。  

今月31日に開館する漫画の専門図書館「米沢嘉博記念図書館」を手始めに、同大が収集したアニメやゲームの資料のほか、私立のマンガ図書館や「コミックマーケット」に出品された同人誌も、購入や貸与などの方法で保存する予定。資料の規模で世界最大級を目指し、2014年度の設立を目指す。既にある建物を利用するか新築するかは未定。

そもそも明治大学が蒐集していたというのがちょっと意外です。そっちの研究では有名なのでしょうか。 
また、似たようなものとして上のアニメの殿堂のほかに、既に京都国際漫画ミュージアムもありますし、これらとのすみわけはどうするんでしょうか。
周年事業で手っ取り早く箱物を作るというような動機だとすると長続きしないような感じがします。


ところで、漫画関係の箱物としては、鳥取県の水木しげるロードがあります。
実は鳥取県にはもうひとつ、名探偵コナンの里青山剛昌ふるさと館というのもあるそうです。  

漫画家のほかに名物がないんじゃないか、と鳥取県の人をからかっていたら、新橋に食のみやこ鳥取プラザというご当地物産館があるからぜひ見てみろ、と怒られてしまいました。  
二階にはオステリア・モンテ・マーレ・トットリーネというイタリアン(ネーミングがいいですね、日本語にすると「鳥取海幸山幸食堂」でしょうか。)もあるそうです。


今度行ってみよう。

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社外取締役の人材不足?

2009-10-22 | あきなひ

「社外取締役の機能強化」という流れに抵抗したい経済界への提灯記事でないとするといまひとつ理解できなかった昨日の日経新聞の記事。

社外取締役、兼務が過半数 日経調査、「3社以上」も4割
(2009年10月21日 日本経済新聞)  

社外取締役の人材不足が顕著になっている。日本経済新聞社が主要企業の社外役員にアンケート調査したところ、3社以上を掛け持ちしている人が約4割に達することが分かった。東京証券取引所や民主党は社外役員の活用をテコに企業統治の向上を目指しているが、実態はすでに人材枯渇の状況にある。社外役員の機能強化が経営のけん制に役立つかについても検証の必要がありそうだ。  

東証1部に上場する主要企業の社外取締役に、何社の社外役員を務めているか聞いた。社外取締役に限定した掛け持ちの社数は2社が28%、3社が12%、4社以上が12%で、過半数が兼務者だった。社外監査役に就任している企業数も含めると2社以上を兼務している人は58%、3社以上では39%に達した。

言いたいことは
・社外取締役は兼務をしないほうがいい
・兼務をすると経営のけん制に役立たない
・3社以上のかけもちが4割にのぼり、人材が枯渇している
のようです。  

しかし「ある会社の社外取締役しかしていない人」というのは逆に、経験や見識が十分になかったり、形式的に「社外」の要件を満たしているだけの社長のお友達で他所から声のかからないようなお飾りの場合もあり、かえって経営のけん制にならない可能性もあります。  

また、社外取締役は基本は取締役会の出席であり、2,3社程度の兼務なら特に支障はないように思います。たとえば取締役会の運営方法やサポートするスタッフの充実でカバーできるのではないでしょうか。  

「人材の枯渇」についていえば、適任者が少ないのか、それとも適任者は他にもいるがお友達間で回しているだけなのかについてはもう少しつっこんでみてもいいのではないかと思います。
もっとも「仲間内」がすべて悪いかというと、馴れ合いになるとまずいでしょうが、取締役会でコミュニケーションが取れないような価値観のまったく違う人を入れても困るという部分もあるでしょう。
けん制機能を求める側はあえて厳しい指摘をするような人が適任と考える一方で、経営側は「うるさい人は勘弁」と考えるわけで、そのバランスがむずかしいところです。  

そう考えると、問題は人材の枯渇というよりは「社外取締役として迎え入れたい人」のハードルが高すぎる、つまり取締役会や経営者の警戒感や内弁慶が原因なのではないかとも思います。  


ま、そんなに真面目に反応するような記事じゃないんでしょうけど、提灯記事としてもいまひとつ出来が悪いように思いました。


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まだあった一澤頒布の訴訟

2009-10-22 | あきなひ

乗りかかった船なのでフォロー。



長男に代表権なしと賠償請求却下 「一澤帆布」のお家騒動
(2009/10/21 18:36 共同通信)  

京都の人気かばん店「一澤帆布工業」のお家騒動で、同社の代表権を主張していた長男らが、2006年に新ブランドを立ち上げた三男側に、損害賠償など計約13億円の支払いを求めていた訴訟で、京都地裁は21日、訴えを却下した。  

三男に代表権を認める内容の判決がことしになって確定しており、判決理由で吉川慎一裁判長は「現在訴訟を代表する権限がない長男を代表として提訴したもので、訴えは不適法」とした。  

この損害賠償請求訴訟は、会社として訴えていたものの、長男の代表権自体が別訴で否認されてしまったので門前払い、ということになったのでしょうか。  

家族のいざこざが家業まで巻き込むと、相続権と会社の代表権などが入り乱れてわけが分からなくなることは多いのですが、本件もそういう展開になっているようです。 

相変わらずテレビの法律バラエティ番組は人気ですが、「訴えるぞ!」といっても誰が誰を何を根拠に訴えるのがいいのか、また(そもそも論になりますが)法律紛争に仕立てること自体が問題解決にとってベストなのかというあたりを考えるにはいい例ではないかと思います。

まだほかにも訴訟はあるのかもしれませんけど。

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性同一障害の受刑者への配慮

2009-10-21 | よしなしごと

僕自身は性同一性障害の人に対しては(ネタにはしますが)そんなに偏見はないと思うのですが、このように当然のごとく権利を主張するのを見ると、刑事罰で実刑に服するということ自体(他人の人権を侵害したなどを理由に)一定程度人権が制限されるわけなので、人権救済というのもどうなのかなと考えてしまいます。

受刑者は性同一性障害、「配慮を」 日弁連が勧告
(2009年10月21日21時53分 朝日新聞)  

日本弁護士連合会(宮崎誠会長)は21日、性同一性障害の受刑者からの申し立てに基づき、黒羽刑務所(栃木県大田原市)に対し、医師によるカウンセリングや女性用の衣服の着用、長髪を認めるよう人権救済を勧告した、と発表した。法務省にも、女性刑務官による処遇などの検討を求めた。  

勧告書などによると、07年1月から同刑務所に収容されていた受刑者は肉体的には男性だが、幼少時から女性の自覚を持っていた。戸籍の名前は女性風に変えたが、性別は変更していなかった。  

当初は衣服や下着は女性用を着用し、長髪も認められていたが、同年11月に男性職員を殴って骨折のケガを負わせたことから、衣服は男性用に変更され、配慮はなくなった。  

受刑者は、この暴行事件で有罪判決を受けた後、静岡刑務所に収容中。女子刑務所への移送も訴えていたが、日弁連は「肉体的には男性であり、他の受刑者のことも考えると難しい。人権侵害とまでは言えない」として勧告には盛り込まなかった。  

一方、刑務所側は「身体上、戸籍上は男性であり、社会復帰した際、男性として扱われても感情を爆発させることなく自己実現を図る能力を付けることが矯正の目標」としている。  

法務省矯正局は「必要で可能な配慮はしているが、勧告内容をよく見て今後のあり方を考えたい」としている。

この受刑者は男性の刑務所で女性の衣服を着れば満足なのか、女性刑務所に入りたいのかというあたりは分からないのですが、前者であればそれは一種嗜好の範囲内で、刑務所の食事がまずいというのと五十歩百歩のような気もします。
一方で、後者であれば、他の女性受刑者の人権とも関係してくると思います。

逆にゲイの受刑者と同房の人の人権というのは議論されたことはないと思いますし。


今回の申立は、今までの取扱に一石を投じるという意味はあるかもしれませんが、(男性と一緒にいること自体が精神的に耐え難いストレスというならさておき)女性用の衣服の着用と長髪というレベルであれば嗜好のレベルのようにも思います。

そもそも犯罪を起こせば刑務所に入るというのは分かっているわけで、刑務所の環境が特に自分に合わないのであれば、本人にとっては犯罪を犯すリスクがより高いということは承知してべきはずで、犯罪を犯した上に人権救済というのはちょっと虫が良すぎるような。

ある意味一般人には(同房者の属性なども含め)耐え難い環境にあるからこそ再犯抑止効果があるのだと思いますし。


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ハブ空港問題のつづき

2009-10-20 | まつりごと

先日のエントリの続き

ハブ空港にはなろうと思っただけではなれるものではないようです。

航空業界に詳しい人に聞いたのですが、航空貨物の話ですが、フェデックスはアジアのハブをフィリピンから広州に移転したそうです。

フェデックス/広州白雲国際空港の新アジア太平洋地区ハブが稼動
(2009年02月10日 LNews)

フェデラル エクスプレスは2月9日、現地時間の2月6日に中国南部の広州白雲国際空港に開設した新アジア太平洋地区ハブが稼動したと発表した。

今後は週136便が新ハブを離着陸し、220以上の国と地域を連結する。新アジア太平洋地区ハブの総事業費は1億5000万ドルで、今回の新ハブ稼働でフィリピン・スービック湾のハブは今後閉鎖される。ただし、引き続きマニラとセブを自社ネットワークの構成ポイントとし、フィリピンでの存在感を持続する。

新アジア太平洋地区ハブは今後30年間、アジア太平洋地区の中核的施設とされる。中国本土の国際航空輸送施設としては初の開設となり、専用のランプ・コントロール・タワーによる効率的な航空機管理、貨物仕分けシステムによる2万4000個/時の貨物仕分けなどの機能を持つ。


また日本でも、ANAは関空の「貨物のハブ」構想を尻目に沖縄を貨物のハブにしたそうです。
沖縄貨物ハブに、新・航空ネットワーク&新商品が誕生
(2009年9月29日 全日本空輸株式会社)

ANA は、従来の2地点間輸送の次元を超え、那覇空港の地理的優位性を活かした「沖縄ハブ&スポーク方式」により、お客様ニーズに最適な「時間価値」の提供へとビジネスモデルを進化させていきます。那覇空港を基点にアジア域内を「面」で捉える新次元ネットワークにより、沖縄貨物ハブ就航都市であれば、アジア域内都市の組み合わせはすべて、「深夜運航・早朝の空港到着が可能」というダイヤが整いました。

特に航空貨物の場合は大規模な設備投資がからむので、国策だけでは動かせないのかもしれません。

ちなみにJALは国交省の言うことを聞いて関空を貨物のハブにしているそうです。
こういう素直なところが、いざというときに助けてもらえるこつなのかもしれません。
(そんなことしているから「いざというとき」になってしまっている、という考え方もありますが。)



ところで、国交省では前原大臣が注目を集めていますが、辻本清美副大臣は今のところ目だった発言はないようです。

国交省、副大臣らの会見を定例化 前原国交相が表明
(2009.10.16 13:08 産経新聞) 

前原誠司国土交通相は16日の記者会見で、政権交代で廃止された事務次官の記者会見の代わりに、馬淵澄夫副大臣と長安豊政務官の記者会見を定例化すると発表した。  

これも、もう一人の馬淵副大臣だけですし。

秘書給与問題などの経験も積んだ結果ちょっと大人しくして様子を見ているのか、それとももともとなりたくなかったポストなので、やる気を出していないのかどちらなんでしょうか。


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フェイルセーフをどこまで求めるべきか

2009-10-19 | あきなひ

自動車を買うとなぜかフロアマットは別売りになっているのはなぜなんだろう、必ず敷くものなら最初からつけるなり組み込んで置けよと昔から思っていたのですが、けっこうディーラーの小遣い稼ぎとしては大きいのかもしれません。

そのフロアマットがアメリカで問題になってます。

米レクサス暴走 死亡事故車は販売店からの「代車」
(2009年10月18日5時50分 朝日新聞)  

米国で4人死亡の暴走事故を起こしたトヨタの高級車レクサス「ES350」は、犠牲者がトヨタ系販売店から、自分の車を整備のため預けている間、借りていた「代車」だったことが分かった。ES350の所有者は、フロアマットがずれると暴走する恐れがあることを07年のリコールを通じて知らされているが、今回の犠牲者は自らの車はリコール対象でないため危険性を認識しないまま乗っていた可能性が高い。トヨタが系列販売店を通じてどのように注意喚起していたかが一つの焦点になりそうだ。

これまでの調べで、代車の運転席には、トヨタ純正だがES350用より前後がやや長い、別のレクサス車用の全天候型フロアマットが装着されていた。

代車に全天候型フロアマットを取り付けたのがセイラーさんなのか販売店なのか、地元警察当局は明らかにしていない。しかし、セイラーさんがES350の所有者で07年のリコール通知を受けていたなら、こうした長い全天候型フロアマットが付いた車に乗らなかった可能性がある。

ちょっと記事が分かりにくいのですが、聞いた話によると、事故を起こした車は同じレクサスでも全く別の車種(レクサスというのはブランドなので大小いろいろある)用のフロアマットを装着したのでアクセルが引っかかったということのようです。

07年のリコールは「フロアマットがずれる」ことが問題だったのに対し、今回は違う車種用のフロアマットがきちんとおさまっていたらしいのでリコール通知を受けていたら乗らなかったかと言うとそこは微妙なような感じもします。  

トヨタは9月16日に全米の系列販売店に対し、マットが適切に装着されているかを点検するよう通知。9月29日には米国で販売した7車種、380万台のユーザーに、すべての運転席側のマットを取り外すよう求めた。トヨタ社内には、できればマットだけの問題にとどめたいとの意見もあったとみられる。

しかし、08年にマット以外に車の構造的な問題があると指摘する調査報告書をまとめていたNHTSAは、今回の4人死亡事故を受け、マットを回収すれば済む問題ではないとの姿勢をさらに強めた。長さや形が少し違うマットを敷いたぐらいでは死亡事故が起きないよう、誤った使い方も想定して常に安全でなければならないとする「フェイルセーフ」の考え方が根底にある。  

こうした経緯からトヨタも10月5日、マットが不適切に使われても事故が発生しないよう、電子制御装置やアクセルペダルなど車両本体を改良するリコールを実施する意向をNHTSA側に伝えている。

誤った型式の装着や純正以外の市販品にも対応するとなると電子制御のほうでコントロールしないといけなくなるということになるのでしょう。 
それなら、いっそのことフロアマットを廃止して、車内が汚れるのがいやな人は「土禁」にすればいいという考え方もあります。  
昔、ビーチサンダルで運転していてかかとのところがめくれてひっかかり、一瞬アクセルを戻せなくなって焦ったことのある僕が言うセリフではありませんが、フロアマットという後付部品の安全性を確保するのは後付部品側の役目で、それを前もって本体の自動車側でフェイルセーフを確保しなければいけないというのは、ちょっと行き過ぎのようにも思います。

日本でも消費者庁が出来て、このような誤った用法やサードパーティの供給する後付商品への対処をより求められるようになるかもしれません。
「フェイルセイフ」という考えはいいのですが、どこまでの「フェイル」を対称にするかがけっこう難問です。


個人的には、まずは消費者庁に、スターバックスなどのテイクアウトの容器の蓋をなくして電車に紙コップを持ったまま乗り込む馬鹿が出ないようにするか、急ブレーキなどの拍子に握り締めても絶対にこぼれないようなもの(作れるものなら作ってほしい)にしてほしいとお願いしたいところです。



 

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純米酢

2009-10-18 | よしなしごと
日本酒同様「じゅんまいす」と読むんだとばっかり思っていたのですが、「じゅんこめす」って読むのが正しいんだそうです。

酢の原料には穀物酢(米だけでなく小麦なども使っている)とか酒粕(これは江戸時代からの製法「赤酢」などとも言われるそうです)などがあるので、純粋な米酢、ということなのでしょうか。

それとも純米酒と聞き間違いやすいからかな?


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パチンコの「表」と「裏」

2009-10-16 | よしなしごと

※ (2019/7/29追記) 依頼があったため、容疑者名を伏字にし、タイトルを変更しました。

というところに反応してしまったのですが、取り上げているのが産経新聞と時事通信だけ(10/16 1:00時点)というあたりがP店の問題の微妙さをあらわしているような。

「裏パチ」を全国初摘発 警視庁
(2009年10月15日 12:02 産経新聞)  

東京・道玄坂のビルの一室で違法なパチンコ・パチスロ店を経営したとして、警視庁保安課などは常習賭博の現行犯で、東京都渋谷区道玄坂の賭博店の自称責任者、●●●●容疑者(36)=新宿区中落合=ら従業員の男5人を逮捕、賭博の現行犯で52~22歳の客の男女12人=11人は釈放=を逮捕した。  

同課によると、客の勝ち点に応じてその場で現金を支払う「裏パチ」と呼ばれる違法パチンコ店の摘発は全国初。  

同課によると、同店は今年4月から営業を始め、パチンコは1点4円か8円、パチスロは40円で換金していた。1日に約30人の客が訪れ、利益は約8千万円に上るとみられる。  

客も常習賭博で逮捕されるというあたりが警察としてもリリースしてアナウンス効果を狙いたいところですが、「裏」を強調すればするほど、じゃあ「表」はどうなんだ、「三店方式」はいいのか、警察のショバを荒らしたからつかまえたのか(ここでも景品交換に三点方式を取っていたら、賭博罪でなく無許可のパチンコ店として風営法違反にとどめたのか)、などとつっこまれやすくなりそうです。
他のマスコミもその辺を考慮して取り上げなかったのでしょうか。  

他人事として無責任に言えば、逮捕された容疑者が「不当逮捕」とか「国策捜査」だといって徹底抗戦すると面白いかもしれません(多分しないでしょうけど)。

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