多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

「中村富十郎」はどうなる? (付録)そのルーツの話

2017-01-30 | 歌舞伎つぶやき
今月の歌舞伎座での中村鷹之資の『越後獅子』のこと、この前書きました。

ところでこの舞台、鷹之資クンのお父さんの中村富十郎の七回忌追善公演です。

富十郎と言えば吉右衛門とともに活躍でしたがなくなってからは急速に忘れられた感じ。

中村富十郎をしのんで…みたいな番組もあまりありませんでした。

そして七回忌となれば富十郎の名跡がどうなるかも気になるところ。

最近は襲名ブームみたいになっていますが後ろ盾のこととかもあるでしょうけれどサテどうなるか?


ところで富十郎の曽祖父はルジャンドルという南北戦争時の米国の軍人で日本に来て明治日本のために働きました。

映画の『ラスト・サムライ』のトム・クルーズみたいな人です。

詳しい話をすればヘタな映画や小説より余程おもしろいのですが、おもしろ過ぎて書くのが大変なので(面倒臭いので?)興味ある方はご自分でドウゾ。

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大久保利通は明治維新の信長である

2017-01-30 | Weblog
大久保利通、歴史ファンにあまり人気はないようですが、自分は明治維新の信長の役割を果たしたと思っています。

特に征韓論の明治六年政変から西南戦争へとマシーンのように突き進む姿。

徳川、次は大名諸藩と始末をつけ最後に残ったのが士族。

一番手ごわい連中です。

小賢しい政治家なら士族に十分な年金を与え生活を保障するなどして不平士族反乱を防ごうとしたでしょう。

しかし大久保は不健全な特権階級として士族を生きながらえさせるより、西郷隆盛に従った薩摩の士族たちのように健全なサムライとして死ぬ道を選ばせた。

本物の武士ならむしろそれが本望だったでしょう。

その結果その後の日本だけでなく世界にも正しく潔いサムライのイメージが残った。

そして明治維新の最大の山場は乗り越えられた。

しかし残念なことに大久保のまわりには特権と権勢をむさぼるような輩がいるととられたため、大久保は紀尾井坂で斬姦の剣に斃れたのでした。

目を転じて現代。

安倍さんがよくやっているかどうかはさておき、日本の有事国難のときに大久保のような政治家が再びあらわれる可能性、どのくらいあるかと思うとちょっと不安です。

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