褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ゾディアック(2007) 未解決殺人事件

2025年01月05日 | 映画(さ行)
 世の中には未解決事件なんて多々あるが、アメリカで最も有名な未解決殺人事件を描いた実話サスペンス映画が今回紹介するゾディアック。なぜ有名なのかというと、わざわざ警察に犯人だと名乗る男がマスコミや警察に電話で、俺があの場所で人を殺したよと言ったり、これから大量殺人を行うよと言ったり、暗号文を送りつけたり、生放送中のラジオに声で出演(犯人と違う説もあり)したり、警察やマスコミそして住人達を弄ぶような前代未聞の劇場型殺人だったからだ。1968年から1974年にかけて少なくとも5名が殺害された事件にその犯人が関係していたのだが、この殺人事件をゾディアック殺人事件と呼ぶ。

 実際に起きたゾディアック殺人事件が残した物は何か?それではストーリーの紹介を。
 1969年のアメリカの独立を祝うカリフォルニア州バレーホでドライブ中の若いカップルが襲われ、女性は銃弾を9発受け死亡。その後、犯人だという男から警察に電話があったり、新聞社に奇妙な暗号文が送りつけられたりした。しかも、それを記事に載せなければ大量殺人を犯すとやってきた。犯人を捕らえるべくサンフランシスコ市警のデイヴ(マーク・ラファエロ)は動き出し、暗号を送り付けられた新聞社の敏腕記者ポール(ロバート・タウニーJr)と風刺漫画家のロバート・グレイスミスジェイク・ギレンホール)も暗号解読や独自で調査に乗り出すのだが、彼らをあざ笑うかのようにゾディアックと名乗る男による連続殺人事件が起きてしまい・・・

 警察を馬鹿にしたかのように殺人事件を繰り返すゾディアック。この殺害シーンが不気味な効果音で煽り、殺されるとわかっているのに恐怖を感じる。また、ゾディアックと違う人間なのに、もしかしてコイツがゾディアックなのか?と思わせるような演出も怖い。ほら、あなたのすぐ近くにゾディアックが居るかも?
 しかし、この映画はスリラーとしての怖さを表現しながら、ゾディアックに振り回される刑事のデイヴ、敏腕記者のポール、そして漫画家のロバート・グレイスの3人の破滅していく様子に興味が惹かれる。逮捕できそうでできない苛立ちとダメ刑事の烙印を押されそうになっているデイヴ、ゾディアックから殺害予告を受けてアル中に陥るポール、そして家庭を壊してまで殺害事件の真相に迫ろうとするロバート・グレイスの3人それぞれのドラマが描かれている。
 それにしても証拠に挙げる要素が筆跡と指紋の2つぐらいしかないとは、この時代がいかに犯人を逮捕することが難しいかということを痛感する。しかし、ゾディアックって凄い知能犯なのかと思ったりしたが、こんなのは今の時代なら楽勝で捕まえられるだろうと思ったのは俺だけか?まあ、そんな俺の思いをくみ取っているわけではないだろうが、ラストできっちりコイツがゾディアックだろうと示しているのは、ちょっとした爽快感があった。そして、何年も昔の事件を決して風化させてはいけないという思いが、形になって表れているのが良い。正体不明の敵にぶつかっていくようなスリルは楽しいことを感じさせるゾディアックを今回はお勧めに挙げておこう

 監督は今や名匠と言える存在になったデヴィッド・フィンチャー。有名どころではセブンファイトクラブ。そしてベンジャミン・バトン 数奇な人生ソーシャル・ネットワークゴーン・ガールがお勧め

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