褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ザ・バンク-堕ちた虚像-(2009) 世界中が利権まみれ

2011年07月10日 | 映画(さ行)
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 去年(2010年)の日本のGDPが中国に抜かされてしまった、と言っても2位から3位になっただけ。まだまだ世界的に見れば充分な経済大国だ。しかし残念ながら日本に住んでいる一部の人を除いて誰も裕福感を持っていない。借金大国、少子化、原発問題、自然災害、癒着体質、政治腐敗、不景気・・・暗いニュースばかりが強調されてしまって、僕自身すっかり日本に住んでいるのが嫌になりつつある。さあ、それならば何処の国で暮らすのが1番好いか
 僕が注目していたのは人口わずか50万人ぐらいしかいない小さい国ルクセンブルク。この国は1人あたりのGDPにおいては世界1位(ちなみに日本は16位)だ。そのような数字を見ると僕みたいな単細胞の人間にはルクセンブルグに住んでいる人はみんな金持ちなのかと羨ましくなる。

 しかし、実際のところルクセンブルクという国に対するイメージはヨーロッパにある小さい国で1人あたりのGDPが毎年上位に挙げられていること以外はほとんど知らないと言うのがみんなも僕と共通した認識ではないだろうか。そんな憧れ?のルクセンブルクをちょっとした舞台にした映画が今回紹介するザ・バンク-堕ちた虚像-

 現在の日本は大震災を機に電力会社を中心にした利権まみれの社会が改めて浮き彫りになってきたが、世界的においても国家間、企業、団体等の利権争いが起こっているが、そのような背景をワールドワイド的にダイナミックに描いているのがザ・バンク-堕ちた虚像-の内容。
 なるほどこの映画を観るとルクセンブルクという小さい国が金融立国であり、金融社会がこの国の人々の生活に大きく貢献していることが少しだけ感じる。そしてこの国の金融社会が世界の利権争いと持ちつ持たれつのズブズブの関係であることがよくわかる。

 ちょっと小難しい経済、国家問題などが絡んでくるが基本的には楽しいアクションやサスペンスが楽しめるザ・バンク-堕ちた虚像-を紹介します

ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション [DVD]
クライヴ・オーウェン,ナオミ・ワッツ,アーミン・ミューラ=スタール
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 ドイツのベルリンにおいて、インタポールの捜査官であるルイ(クライブ・オーウェン)はルクセンブルクにある国際銀行IBBCの不正内部告発の情報者と待ち合わせていたが、彼の目の前で情報者が死んでしまう。
 ルイ(オーウェン)は合同でIBBCの不正を調査していたニューヨークの検事補エレノア(ナオミ・ワッツ)をベルリンに呼び協力して捜査しようとするが、ドイツの警察から国外退去させられてしまう。
 
 フランスのパリにあるインターポールの本部に戻ったルイ(オーウェン)は国際銀行IBBCの内部情報を調べると怪しいことを発見。彼はルクセンブルクの国際銀行IBBCに単独で乗り込み頭取と面会しようとするが、そこの弁護士と会っただけで頭取との面会は拒否される。

 ニューヨークに居るエレノア(ワッツ)はIBBCの犯罪に関する有力な情報を持っている人物が居ることを知る。その人物はイタリアの大手軍事企業の社長であり、次期イタリア大統領に立候補しようとしているカルビーニだった。さっそくルイ(オーウェン)とエレノア(ワッツ)はイタリアのミラノに向かいカルビーニと接触しIBBCの犯罪に関する有力な情報を得るが、直後にカルビーニは射殺されてしまう。カルビーニ暗殺のヒットマンを捕まえようとするルイ(オーウェン)とエレノア(ワッツ)だったが、またしてもイタリアの警察から国外退去を命じられてしまう。

 ルイ(オーウェン)とエレノア(ワッツ)はわずかな手掛かりを元にカルビーニを射殺したヒットマンがニューヨークへ向かったことを知り、二人もニューヨークへ向かいカルビーニを射殺したヒットマンを探し出し、さらにIBBCの犯罪を追求しようとするが・・・次々と証人が消され、国際的な犯罪組織の前にルイ(オーウェン)は自分達の無力さを知ることになるがぜひ映画を観てください



 映画において、世の中の不条理や極悪巨大組織に立ち向かって行く構図はよくあるパターンだが、やっぱり面白い。世界中を飛び回る楽しさはマット・デイモン主演のボーンシリーズさながらの楽しさだし、クライマックスのアクションシーンは大いに満足できる楽しさ
 次々と証人を殺されて何度も挫けそうになりそうな苦労を感じながらも、よく考えたらかなりご都合的に次のステージに向かういい加減さも楽しい。

 ちなみに監督はあの○交シーンが驚くだけでなく、今思えばよく映画化出来たと感じるパフューム ある人殺しの物語トム・ティクヴァ。この若いドイツ人監督はケイト・ブランシェットの熱演が見られるヘヴンも個人的には良かった。

 主演はインサイド・マンの悪役が印象的なクライブ・オーウェン。かなり濃い顔付きは見る度に暑苦しい印象がありますが・・・。
 他にマルホランド・ドライブイースタン・プロミスの金髪が印象的で個人的にはドストライクのナオミ・ワッツ
 そしてイースタン・プロミス天使と悪魔での静かな演技が今回も印象的な超ベテラン俳優のアーミン・ミューラー=スタールなど個性的な俳優達にも注目です

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