イギリスのスパイ映画と言えばジェイムズ・ボンドが活躍する007シリーズが挙げられるが、そんな50年以上も超える化け物シリーズを一瞬にして面白さで抜き去ったのが、今回紹介するキングスマン。007の方は英国政府のお抱えの諜報機関MI6にジェイムズ・ボンドは所属していたが、今回紹介するキングスマンも本拠地は同じく英国でありながら、こちらはどこの国にも属さないスパイ組織だ。
かつての007シリーズも素っ頓狂なストーリー、小道具など出してきて、大いに楽しめたもののリアリティゼロのスパイに何となく不満を持った人もいた。そんな007シリーズだが最近はリアル路線に変更して、再びスパイ映画の健在を示すことに成功した。
そして今回紹介するキングスマンはスパイ映画の先輩にあたる007シリーズに敬意を表しながらも、斬新なアクションシーンやビジュアルで観ている我々を大いに楽しませてくれる。先輩がリアル路線に進んでいくのを裏手にとったガジェットの数々。攻防兼用の傘型の銃、手りゅう弾の役割を果たすライター、記憶喪失、麻酔などのモードを自由に変えられる腕時計、猛毒が塗られた刃が出てくる靴など、なかなか楽しい見せ物が出てくるところは先輩のスパイ映画へのオマージュを感じさせる。しかし、先輩シリーズを遥かに面白さで超えるのがアクションシーン。とんでもないバトルで血が吹っ飛ぶかと思いきや、優雅な音楽で次々と頭が爆発していくなど、かなり突き抜けたシーンを見せてくれるのが本作の特徴だ。
ちょっとお洒落なスパイが活躍するストーリーの紹介を。
母親はすっかりDVの義父の言いなりで、毎日をチンピラばかり相手にしている自堕落な生活に陥ったしまっていたエグジー(タロン・エガートン)は警察沙汰で捕まってしまう。しかし、そんな彼を保釈したのがスパイ組織キングスマンに属するハリー・ハート(コリン・ファース)。実はハリーは17年前にキングスマンの候補生でエグジーの実の父親に命を助けてもらったことがある。
ハリーはその恩を忘れておらず、不良少年ではあるがその素質を見込んで、欠員が出たキングスマンの候補生としてエグジーをスカウトする。他の候補生との争いをクリアしていくエグジーだったが、実はその裏で人類滅亡計画がIT企業の大富豪であるヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の手によって進んでいたのだ・・・
話は二段構成。エグジー少年がキングスマンに入るための訓練と、ヴァレンタインの野望を阻止するために戦い。けっこう笑えたのが運よく(?)キングスマンに入ることになり、急に服装がオシャレになる場面。任務を遂行する時でもスーツはもちろんのこと、いかした眼鏡までかけて、さすがは英国紳士。間違ってもハリウッドのアクションスターみたいに自らの筋肉を自慢するために裸になったりはしない。
悪役のサミュエル・L・ジャクソンだが環境問題に熱心というIT企業の大富豪。スマホを世界中の人に配給しまくる素敵なオジサンだ。現実としてIT企業の社長のなかにはロクでも無い奴が多いが、そういう人間を悪役に持ってくることに今の時代を感じさせる。
さぞかしキングスマンって凄い優秀なスパイの集まりなのかと思っていると、けっこう無様な姿を晒していたりで意外性があり楽しいし、そしてアメリカに対する皮肉だと思うのだが教会で繰り広げられる大バトルはキレキレで非常によくできたシーンを堪能することができる。
他にもキングスマンの本拠地がロンドンのストリートに面していて、外見は高級紳士服屋さんというのも英国らしさ満載。あんまり小さい子供には見せたくないシーンが多いが、楽しいし笑える。これからはスパイ映画の代表と言えば007でもミッションインポッシブルでもない、と思わせるだけのポテンシャルがある。もうシリーズ化されているだけに人気作ではあるが、とにかく楽しい映画を観たい人には映画キングスマンを今回はお勧めしておこう。
監督はイギリス人のマシュー・ボーン。この人のお勧めはキレキレのアクションをここでも見れるキック・アス、ファンタジーのスターダストが良いです。
かつての007シリーズも素っ頓狂なストーリー、小道具など出してきて、大いに楽しめたもののリアリティゼロのスパイに何となく不満を持った人もいた。そんな007シリーズだが最近はリアル路線に変更して、再びスパイ映画の健在を示すことに成功した。
そして今回紹介するキングスマンはスパイ映画の先輩にあたる007シリーズに敬意を表しながらも、斬新なアクションシーンやビジュアルで観ている我々を大いに楽しませてくれる。先輩がリアル路線に進んでいくのを裏手にとったガジェットの数々。攻防兼用の傘型の銃、手りゅう弾の役割を果たすライター、記憶喪失、麻酔などのモードを自由に変えられる腕時計、猛毒が塗られた刃が出てくる靴など、なかなか楽しい見せ物が出てくるところは先輩のスパイ映画へのオマージュを感じさせる。しかし、先輩シリーズを遥かに面白さで超えるのがアクションシーン。とんでもないバトルで血が吹っ飛ぶかと思いきや、優雅な音楽で次々と頭が爆発していくなど、かなり突き抜けたシーンを見せてくれるのが本作の特徴だ。
ちょっとお洒落なスパイが活躍するストーリーの紹介を。
母親はすっかりDVの義父の言いなりで、毎日をチンピラばかり相手にしている自堕落な生活に陥ったしまっていたエグジー(タロン・エガートン)は警察沙汰で捕まってしまう。しかし、そんな彼を保釈したのがスパイ組織キングスマンに属するハリー・ハート(コリン・ファース)。実はハリーは17年前にキングスマンの候補生でエグジーの実の父親に命を助けてもらったことがある。
ハリーはその恩を忘れておらず、不良少年ではあるがその素質を見込んで、欠員が出たキングスマンの候補生としてエグジーをスカウトする。他の候補生との争いをクリアしていくエグジーだったが、実はその裏で人類滅亡計画がIT企業の大富豪であるヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の手によって進んでいたのだ・・・
話は二段構成。エグジー少年がキングスマンに入るための訓練と、ヴァレンタインの野望を阻止するために戦い。けっこう笑えたのが運よく(?)キングスマンに入ることになり、急に服装がオシャレになる場面。任務を遂行する時でもスーツはもちろんのこと、いかした眼鏡までかけて、さすがは英国紳士。間違ってもハリウッドのアクションスターみたいに自らの筋肉を自慢するために裸になったりはしない。
悪役のサミュエル・L・ジャクソンだが環境問題に熱心というIT企業の大富豪。スマホを世界中の人に配給しまくる素敵なオジサンだ。現実としてIT企業の社長のなかにはロクでも無い奴が多いが、そういう人間を悪役に持ってくることに今の時代を感じさせる。
さぞかしキングスマンって凄い優秀なスパイの集まりなのかと思っていると、けっこう無様な姿を晒していたりで意外性があり楽しいし、そしてアメリカに対する皮肉だと思うのだが教会で繰り広げられる大バトルはキレキレで非常によくできたシーンを堪能することができる。
他にもキングスマンの本拠地がロンドンのストリートに面していて、外見は高級紳士服屋さんというのも英国らしさ満載。あんまり小さい子供には見せたくないシーンが多いが、楽しいし笑える。これからはスパイ映画の代表と言えば007でもミッションインポッシブルでもない、と思わせるだけのポテンシャルがある。もうシリーズ化されているだけに人気作ではあるが、とにかく楽しい映画を観たい人には映画キングスマンを今回はお勧めしておこう。
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コリン・ファース,マイケル・ケイン,タロン・エガートン,サミュエル・L・ジャクソン,マーク・ストロング | |
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
監督はイギリス人のマシュー・ボーン。この人のお勧めはキレキレのアクションをここでも見れるキック・アス、ファンタジーのスターダストが良いです。