タイトル名から犯罪映画を想像する人が多いと思うが、この映画が公開された当時は今で言うストーカーという言葉の意味では定着されていなかった。ちなみに今回紹介する映画ストーカーはソ連映画であり、アンドレイ・タルコフスキー監督作品。この監督の作品と聞いて心が躍らない人には正直なところお勧めし難いとアドバイスしておこう。
彼の映画はよく難解だと言われるが、確かに本作もその部類にはいる。大まかなストーリーは、ある目的地へ3人が突き進む、って話。それだけ聞くとアドベンチャー映画っぽく聞こえて楽しめそうな期待を持たせるかもしれないが、ハッキリ言ってスリル、サスペンスを本作に求めると全くの肩透かしを食らってしまう。妙にテンポはとろいし、グダグダとした会話のシーンが多々あったり、盛り上がるようなシーンも無く、タルコフスキー監督作品にしては綺麗な自然の描写が全くない。しかも2時間半の上映時間と聞くと結構長いと思う人には忍耐力を要求される。
ダメダメ映画かと思わさせておいて、なかなか深読みしがいのあるストーリーの紹介を。
昔のことだが、某国の某地域において、その場所に隕石が落ちて、村全体が全滅する事態が発生。政府は軍隊をその場所へ派遣するのだが、そのまま軍隊は帰ってこなかった。それ以来、その場所はゾーンと呼ばれ、政府によって立ち入り禁止区域になってしまう。
ある日の事、ストーカーと呼ばれる男(アレクサンドル・ガイダノフスキー)が妻の静止を振り切り早朝に出かけていく。ストーカーは違法であるゾーンへの侵入者であり、ゾーンへ行きたいという人を伴って連れて行く案内人である。ストーカーが言うにはゾーンには何でも願いが叶うと呼ばれる部屋があり、今日は教授と呼ばれる男(ニコライ・グリニコ)と作家と呼ばれる男(アナトリー・ソローニーツィン)を連れてゾーンへ行こうとしていた。
立ち入り禁止区域で監視人からの猛烈な銃撃をかいくぐり、3人はゾーンへ到達する。そこは草原が広がっておりボロボロの軍用機や建築物があった。ストーカーの案内でいよいよ部屋へ行こうとするのだが、そこへ行くまでに様々な罠があり、ストーカーが言うには命を落としてしまう人も居たようだ。3人は仲間割れをしたり、また一緒になったりしながらも自らの望みを叶えるために部屋まで、あと一歩の所までやって来るのだが・・・
この3人が危険な目をしてまでゾーンへ行こうとする理由は何か?ストーカーは現実世界に絶望してしまっている人を1人でも多く救うためにゾーンへの案内人として向かうのだが、彼は部屋には入ろうとしない。作家と呼ばれる男は、どうやら最近はスランプで書くことを苦痛に感じているためにインスピレーションを得るためにソーンへ向かう。そして、教授と呼ばれる男だが彼がゾーンへ向かう理由は部屋に入ろうとする直前にわかるのだが、これはネタバレを伏せておこう。さて、ゾーンは3人に対して、どのような影響を与えるのか、それとも◦••!
前述したが退屈な進行の割に非常に哲学めいた台詞や抽象物が意味深。俺が勝手に頭の中で巡らせたことを書くと、隕石って原爆なのか、部屋って教会のこと、途中から現れて3人に付いてくる犬ってキリストのモチーフ?、ラストシーンでストーカーの娘が見せる超能力って人間の浅ましさを皮肉ってる?等。
そして俺が最も感じた事は、人生に絶望を感じている人に対する癒し、救済。観る人によっては、そんなハッピーな内容だったっけ?となるのも不思議ではない。しかし、人生なんて誰しも困難や苦しいことがあるんだと思えると、俺なんかは急に生きる気力が湧いてきた。
ハリウッドの娯楽映画に慣れきってしまった人には少々ハードルが高い気もするが、今回は映画ストーカーをお勧めに挙げておこう❗️
監督は映像の詩人とも称されるアンドレイ•タルコフスキー。ストーリー性がしっかりあるという意味で僕の村は戦場だった、SF映画の金字塔惑星ソラリス、個人的に最も好きなノスタルジアをお勧めに挙げておこう❗️
彼の映画はよく難解だと言われるが、確かに本作もその部類にはいる。大まかなストーリーは、ある目的地へ3人が突き進む、って話。それだけ聞くとアドベンチャー映画っぽく聞こえて楽しめそうな期待を持たせるかもしれないが、ハッキリ言ってスリル、サスペンスを本作に求めると全くの肩透かしを食らってしまう。妙にテンポはとろいし、グダグダとした会話のシーンが多々あったり、盛り上がるようなシーンも無く、タルコフスキー監督作品にしては綺麗な自然の描写が全くない。しかも2時間半の上映時間と聞くと結構長いと思う人には忍耐力を要求される。
ダメダメ映画かと思わさせておいて、なかなか深読みしがいのあるストーリーの紹介を。
昔のことだが、某国の某地域において、その場所に隕石が落ちて、村全体が全滅する事態が発生。政府は軍隊をその場所へ派遣するのだが、そのまま軍隊は帰ってこなかった。それ以来、その場所はゾーンと呼ばれ、政府によって立ち入り禁止区域になってしまう。
ある日の事、ストーカーと呼ばれる男(アレクサンドル・ガイダノフスキー)が妻の静止を振り切り早朝に出かけていく。ストーカーは違法であるゾーンへの侵入者であり、ゾーンへ行きたいという人を伴って連れて行く案内人である。ストーカーが言うにはゾーンには何でも願いが叶うと呼ばれる部屋があり、今日は教授と呼ばれる男(ニコライ・グリニコ)と作家と呼ばれる男(アナトリー・ソローニーツィン)を連れてゾーンへ行こうとしていた。
立ち入り禁止区域で監視人からの猛烈な銃撃をかいくぐり、3人はゾーンへ到達する。そこは草原が広がっておりボロボロの軍用機や建築物があった。ストーカーの案内でいよいよ部屋へ行こうとするのだが、そこへ行くまでに様々な罠があり、ストーカーが言うには命を落としてしまう人も居たようだ。3人は仲間割れをしたり、また一緒になったりしながらも自らの望みを叶えるために部屋まで、あと一歩の所までやって来るのだが・・・
この3人が危険な目をしてまでゾーンへ行こうとする理由は何か?ストーカーは現実世界に絶望してしまっている人を1人でも多く救うためにゾーンへの案内人として向かうのだが、彼は部屋には入ろうとしない。作家と呼ばれる男は、どうやら最近はスランプで書くことを苦痛に感じているためにインスピレーションを得るためにソーンへ向かう。そして、教授と呼ばれる男だが彼がゾーンへ向かう理由は部屋に入ろうとする直前にわかるのだが、これはネタバレを伏せておこう。さて、ゾーンは3人に対して、どのような影響を与えるのか、それとも◦••!
前述したが退屈な進行の割に非常に哲学めいた台詞や抽象物が意味深。俺が勝手に頭の中で巡らせたことを書くと、隕石って原爆なのか、部屋って教会のこと、途中から現れて3人に付いてくる犬ってキリストのモチーフ?、ラストシーンでストーカーの娘が見せる超能力って人間の浅ましさを皮肉ってる?等。
そして俺が最も感じた事は、人生に絶望を感じている人に対する癒し、救済。観る人によっては、そんなハッピーな内容だったっけ?となるのも不思議ではない。しかし、人生なんて誰しも困難や苦しいことがあるんだと思えると、俺なんかは急に生きる気力が湧いてきた。
ハリウッドの娯楽映画に慣れきってしまった人には少々ハードルが高い気もするが、今回は映画ストーカーをお勧めに挙げておこう❗️
監督は映像の詩人とも称されるアンドレイ•タルコフスキー。ストーリー性がしっかりあるという意味で僕の村は戦場だった、SF映画の金字塔惑星ソラリス、個人的に最も好きなノスタルジアをお勧めに挙げておこう❗️
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