花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

今年の一年を振り返ると。

2009-12-24 12:51:39 | Weblog
    

65歳に何をしてすごしたのでしょうか?

冬の白鳥と会いに、、、
サロマ湖に行った冬。
あまりにも美しい夕日の中で立ちつくした。

もう一度、原点に戻り、
過ぎ去った北海道の40年を振り返りました。

白鳥がなぜか、、、一列に並んでいたのです。

16年前
「札幌から、道東、道北、、、と転勤していた息子」
真冬の2月札幌に出張でやってきた。

力を出し切って、やっと立ってる息子が、
母親にはわかった。

「この子は、地方で良い仕事の結果を出せたのだ!」
ピーンとくるものがあった。

そして、
念願の「札幌凱旋門」をくぐり帰宅した。
16年地方から地方に転勤しながら
そこでしかできない趣味、出会い、風景、習慣、土地柄を学び
一回りも、二回りも大きくなっての帰郷であった。

三人の孫、お嫁さん。息子は、、、
実に神様に守られての帰郷。

良く帰ってこられたね!、、、
ありがとう、、、ありがとう。

神様!本当に、、
感謝しかありません。

4月からは孫達の転校と入園。

爺も、婆も夢中で出迎えた。

そして、人生で初めて、
夫と二人でドイツへ旅行したのは5月

6月は、孫達の運動会で明け暮れた、

7月、札幌のある大学のPC応用公開講座に飛び込んだ。

8月夏休みは孫たちと「小樽水族館」へ」

9月、東京から、二男の帰郷。
   仕事が忙しくて、考える暇も、
   マイホームを手に入れる暇もない。

   東京のお嫁さん候補の年齢の若い女性はは、
   初めっから、家庭の条件が整ってないと
   相手にしてくれないそうである。

   36歳になっても、
   デートの暇もないというのに
   これ以上休みを取らないと、頭はともかく!!!
   体がストレスで壊れてしまう前に
   何年かぶりの夏休みをゲットし、、、帰郷、、、。

   爆睡、、、爆睡、、、の日々の後。
   車で5分の

   お兄ちゃんの家庭を訪問。
   収入は安くても、
   仁徳と持ち前の背の高さで
   借家暮らしの質素な家庭に、
   飛び込んできてくれたお嫁さん。

   今では3人の孫を囲んで、
   ローンをたてて、、、
   マイホームもささやかに手に入れた。

   お兄ちゃんのマイホームを訪れた二男は、、、
   無口になった。

   医師として、強敵な仲間の同僚からも
   「必要とされる 腕を磨き、その病院の看板に恥じない仕事を
    できるまでには、、、まだ、、まだ4年はかかるという。」

   結婚相手を探し始めるのは4年先という。


   楽しいはずの帰郷であったが、、、
   仕方がない、、、という

   医師になっても、普通の人間力の獲得する暇がない情けなさ。
   さびしさで、、、どうしてやる事出来ない別世界の二男。
   無口な傍観者となる自分を知る。

   「また!待ってるからね!」と
   空港バスを見送った。

   脳みそは大食いである。
   税務署は数字に出るものしか認めない。
   東京でマイホームを手に入れたり結婚するには
   北海道の10倍のお金がかかる。

   昔の税制は「開業」もしやすかった。
   現在はどんどん閉院しているのが現状である。
   医師たちの中には、
   職場の充実感とアイデンテティが
   生きがいという、仕事人間がかなり居る。

   収入のほとんどは「医学書」「学会」「仲間との勉強会」
   外食、タクシー、と、、、橋の上から川の流れに
   「人生の家庭をつくる時間」などを、ポイポイ投げ捨ててゆく。

    現在の制度をクリヤーして結婚生活にはいるのは
    日新月歩の医学仲間からの脱落を意味する。
    初めっから、人並の普通の幸せを排除しているようにも思える。

   それならそれで、、、

   65歳までは、、、充実して過ごしてほしい、、、
   もう「結婚など考えなくてもよいから、、、」

   でも、、、65歳を過ぎる頃は、
   医療の海でクジラのように
   地球を泳ぎまわったとしても、、、

   普通の御爺さんにならねばならない

   学ぶ時間を「医学に絞った偏った人生は、、、」
   はたして、、、普通の御爺さんになって、
   皆と仲良くやってゆけるのだろうか?
   愛よりEBM、、、他人の発言を裏ずけるEBMを探す旅人。

   昔の医師は。お金が回ってきた。
   老後はお化けになっても
   十分知識欲を閉じ込める旅行費など
   現役時代に貯金も出来ただろう。

   普通のサラリーマンのように、
   多角的な視点からの見方が出来ない。

   「EBMにのっとった、地上をゆく足のついた考えしかできない。」

   虚数を実数に変換できる
   「I,,,ai ,,,愛」の世界は
   排除した仕事場であるだけに

   オバケになった老後を、、、
   家内はせおいきれるのだろうか?

   、、、、と、、、言う訳で9月は悩んで過ごしつつも
   楽しく家族で悩みも忘れて

   西岡水源地をハイキングした夏休みであった。

   10月は、大学の公開講座のPCの
   エクセル、ワード。
   パワーポイントの楽しさに明け暮れた。

   7月に受けた普通救命講習終了証書を頂いてから。
   11月も眞じかになる日「上級救命講習」に参加し

   実習の意義の深さに
   今までよりも感ずることがあり、、、開眼。

   さらに、講習を受けて神妙に、敬虔な心で実習、又実習。

   師走を控えて
   「応急手当普及員」の認定を受ける事ができました。

   70になろうとする家族の為にも、

   これから何があっても、「救命のリレー」に
   市民として参加し、

   気持ちが動転する瞬間が来たと仮定しながら、

   冷静に119番し
   早い心肺蘇生法が行えて
   AEDを早く調達し

   一刻も早く「医療処置が受けられるように!」

   知識ではなく、体に叩き込まれる訓練を受講出来ました。

   薬剤師や、高校教師、衛生検査技師、衛生管理者など

   書物勝負!実験力勝負!の免許の取得済の私にとって

   答案だけならなんとかなる。

   しかし、救急は条件反射のように体が的確に動かなければ

   紙の上での答案に万点をとったとしても意味がない。

   3日間の9時から5時までの体力勝負の講習会に参加しました。

   実習訓練が終わったあとはテストであるが

   へとへとで、、、問題の意味が理解できないのである。

   座ってから15分ぐらいたって、
   やっと、理解力が戻ってきた。

   あちこちと、思い違いの答えを消して書き直すと
   答案が、消し散らかしの書き直しで、汚くなった。

   疲労の中で、正しい答えに行きつくまでには
   15分の頭の休養が要った。

   しかし救急救命は。実に「7分」の間に、

   てきぱきと指示し、心肺蘇生法、早いAEDとクリヤーしなければ

   酸素の来ない脳は死んでしまう。

   初めて、「実践!実習!体で覚える事の大切さを感じた。」

   消防隊の大変さがわかった。

   この短い7分の救急車到着までの時間を
   市民の参加で、「救命のリレー」を成功させられるのなら

   意義の深いことであると感じた、

   一人の命の重さを、体を使い講習を受けることで、
    実感として再確認するとき、

   若者たち、大学生や、登山隊、スポーツ団体、、
   必修の技かもしれませんね

   そして、消防署の職員の繊細な面、
   エッセンスを体に叩き込んでくれた教育法、、、

   さらに、講習会を開催しながら、
   身についた救命の技を

   教えることで、学び続けている生涯学習の現場を

   半年にわたり、、、目の当たりにしながら

   私の中で、何かが変わりました。

   PCの前で座りっぱなしでは
   到達できなかったことが見えたこと。
   同時に、同日の夜8時
   大学のPC応用講座終了証書を受け取ったとき

   今年という、出会いに感謝しながら、
   来年に向かってゆく。
   皆様!良い新年をお迎えください。

   読んで下さった皆様に、心よりありがとうを申します。

              2009、12、24 クリスマスイヴ



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