羽田から、わずか2時間足らずの飛行。
札幌は雪。
ハイヒールで降りた雪の上。
かかとを新雪の中にしっかりとめり込ませながら
凍りついたアスフアルトの上を
滑らないように
歩幅を狭くして歩く。
たった、何百メートルかの、
自宅への道が
遠く感じた。
東京は、24歳まで、小学校から、大学まで卒業するまで、
わが町と思っていた。
ハイヒールを履いて
タイムスリップして
一瞬、故郷に帰っていた。
三日目には、
北に還るヒコーキに乗った。
千歳に着くと、冬が来ていた。
寒い戦いが始まった。
転ばずに厳寒の我が家に到着。
なによりも先に、
ストーブに火を点けた。
温かさを求めて。
サヨナラ、、、又、、、来年まで、、、ハイヒール。