歌会始めがTVで放映されるようになってから
毎年、拝聴しています。
この、不思議な静寂は、御歌に光が反射して
茶の間に春の息吹となって届けられてきます。
御歌の流れる空間に
光が反射して、私のような茶の間の母さんたちも
一瞬蒸気になって
御歌の輝きに反射する水滴が虹になって
不思議な、、、不思議な、、、御歌の通り道になって
心地よい静寂に、
呼吸をするのも忘れてしまいます。
宮中の歌の流れが、はるか万葉の時代からの光を
お茶の間に届けてくれるのですから
日本の不思議な空間を
日本の不思議な
静止でもなく、緊張でもなく、厳格な空気でもなく、、
過去から未来への光の一瞬の停止が
御歌になって、春がおりてくるようです。
私ごときが、宮中の空気に吸い込まれては
畏れ多い事ですが、
過去から未来への光の御通りのように
雪に閉ざされた厳寒の北国で、
春の始まりの一瞬に
立ち枯れし足元から新芽のはじく音が聴こえるような
歌会の光でした。