窓のがらすの外は日差しが春
嬉しくなって、薄着で飛び出した。
マイナス11度は、、、甘くない!!
頭はキーン
指先は痛い、、、
金属のドアの取っ手には、
手がくっつて、、、おーちめたい!
3分でUターン、
帽子、手袋、キルティングモンペ。
極め付きは中布の長靴!
着装して、再度外出に挑戦、、、
30分でUーターン
マスクをすると眼鏡が曇る
眼鏡をとると、
雪の凍ってるとこが見えなくて滑る、、、
肺に冷気が直接流入する、、、マイナス11度!!!
結局、部屋で、
雪掻きに備えて
スキー手袋の裂けた親指の内側を
スポンジタワシを切って入れて、
小物のツギ宛てしながら、
テレビの前に座る。
欣也ちゃんの若き日と、
高倉健と、加山さん、、、他、、いっぱいの
哀しすぎる「八甲田」を、
俳優見たさに観ながら、
よけいに冷えた。
欣也ちゃんは生きていてほしかった。
日露戦争に備えての
雪の行軍に、
多くの命を落とした兵隊さんがいたことは
子供のころから知ってはいたが、
TVをスイッチオフするには
怖いもの見たさで、切れず
おしまいまで見て
戦争は、本当に罪だと思った。
紅顔の青年、少年が、
訓練段階で死んでゆくなんて、
父も叔父さん二人も、
軍隊に入って
シベリアまで行ったなんて、、、
今更、、、ぞーとする。
寒いからって、、、引き返せない。
男の番組だと思った、
夜になってNHKにチャンネルを合わした。
八甲田で冷えた体が「吹き飛んだ!」
原爆の投下のプロセスに「冷や汗を流しながら観た。」
さすがに、瞼に濡れハンカチを置いて
充血するぐらい疲れた目を覆い
爆睡した。
かって、、若き日は、
テレビに振り回されたことはない。
いつも、観た後は、、、さーあ!働くぞ!って、元気をもらえた。
今回の「原爆投下と、トルーマン大統領と、京都の事、
広島が、軍事基地があると、、、報告された事、、、
背筋が寒くなった、
原爆で黒く炭になった写真は
息子たちが小学校に行ってるとき
親の義務だと思い
広島と長崎に連れて行った、
その時、胸の軋る思いで観たことを思い出した。
茶の間の映像としては、、、強烈にえぐられる写真だった。
今日は、、、この番組に振り回されて、、、
背筋が寒くなった。
雪に閉ざされた北海道の、72歳の婆が
昨日の事のように
ノックアウトされる強烈なショックは
アメリカ人の中には、
ナチスにも似た
無差別殺人を何とも思わないという
ひとりの軍人が、
広島、長崎を木端微塵に追いやったという
人間が開けてはいけないパンドラの箱を
開けた、瞬間を、原子爆弾の映像が増幅した番組だった。
地球は、、、このままでは、、、人間が住めなくなる未来を暗示させた。
スイッチを押す、元素の塊のような人間が
どこかで育っているという恐怖だった
「ここら辺で、、、やめておく」
「ここら辺で、自然の絶妙なバランスに」
敬意と共存を示したい。
世界中の人間だと、自称、、、生身の人間だと思う人々に
もう、、、戦争だけは
負の遺産になり事は、、、やめようと、、
渾身の力で叫びたくなる想いの番組でした。