花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

講談社発刊 幸せながん患者  一気に読み終わり感動の涙あり

2017-01-18 17:44:22 | Weblog

雪に埋もれて外出も控えて、春待つ72歳には、

サイドブレーキをひいたままの運転のごとく、

気が重たく焦っていた。

そんな日のポストに、

一冊の本が送られてきた。

発刊されて一か月ほどしか過ぎていない新刊だ!

時代についてゆくのに、
ネットしか見れなかったこのごろ!

水を得た魚のように、

掃除機を途中でほっぽり出して、
読み始めた。

一気に

おしまいのページまで、

時間を感じない実話と

著者の人生丸ごとの

「生き様の、あたたかな人柄」が、

投影されていて

私のような、、、

普通のおばちゃんをしていたものが

高度な

「人間の、命の終わりに立ち会ってきた人々の心」に触れて

最後のページをめくったとき、感動でフリーズしていた。

    **************

幸せな患者とは
まさに自分らしく
がんを生き抜くことのできる人の事なのでは
ないでしょうか。

最後のページの一業である。

    **************

本を閉じてから、
初めて、
一流の仕事をしてきた医師には

一流の師匠と仰ぐ先生が存在したのだと痛感した。

神と仰いだ若き日の師匠が、検査に来られた時

著者が、支えて、
手助けしようとするとき

かっての師匠が言った言葉に、

著者は、、、又、深い心を教わる、、、
読んでいる私は、詳しく述べるのは控えますが、、、

中途半端にお偉い先生だったら
このような、、、教え子は世に出なかったろうと、、、

今更ながら、「教えとは足下にあると、、、」
敬服しながら、ページをめくった。

これからは、
孫にさえ、
偉そうに道を説く、、
あほな婆さんになるのは辞めよう!





あまりにも、人の心の軌跡が

がんという病気の現場から

多くの感動となって、深い、静かな重みで

伝わってくる、

   **************

患者さんと医師の物語は

実体験から出ている一言一言であるだけに、
この本は、多くのがん患者さんの

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「人生の優先順位自覚する」救いの本になるのではないでしょうか。

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取材では書けない、文章です。
直木賞も、芥川賞も
評価の出来ない、、、真実の重さに

人は「命を意識するとき、、、」
このようになるのか、、、と

72歳になっても、未知の心に、無言の感動がありました。

著者の医師が若いころ、

私の主人の上司ががんにかかり

当時は、北海道のがんの医療レベルよりも
国立がんセンターの研究や臨床の発表が

その先生の心を、東京へと突き動かした。

勿論、札幌で手術を受けた先生がたも
おいでですが、、、
その先生は、築地を選ばれました。

お子さんが、まだ小さくて

「今は死にたくない!とおっしゃられていた。」

東京のがんセンターで手術を受けられ

「私はもう、、、生きてはここを出られないのですね。。。」と

涙されていた、、、。

お元気になられ、
学会活動にも復帰されて、
幼かったお子様が大人になっても、

お元気でいらっしゃいました。

バス停でお会いすると
元気に手を振ってくださいました。

そのことがあってから、私も、友人も、

札幌からも、
がんセンターに検診に行くようになっておりました。

平成13年のころだったと記憶しています。

私自身も、
がんセンターで
卵巣腫瘍を診断していただき、

その日のうちに手術室予約をして、

自覚はなかったのに、
15センチ×14センチの
巨大な卵巣腫瘍を手術しました。

Drは

診断したその机から
札幌へ電話してくれました。

主人の病院の手術予約をしてくれて、

飛行機で札幌へ帰り


手術室直行という、
命拾いの思い出もあるのです。


幸い悪性腫瘍になる前に切除しました。

ボウルのようにお腹に浮いていたそうで
丸いままの腫瘍が摘出されて、
主人はその大きな卵巣腫瘍を
写真に撮ってくれました。

之が破れたら脾臓に転移したかも?

主人は、胸をなでおろしながらも、
がん専門医と外科医の
がんに対する姿勢を反省していました。


あれから15年、
私は、いまだに健康な事もあり
検診に行っていないので、
今年は行こうかと考えています。

72歳と言えば、
がんでなくても
寿命を覚悟して毎日生きていますので

この本から得られることは
貴重な人生の案内のように思えました。

人生の限られた時間で、、、何を優先するか?

残りが計算される年になり、
何を優先して生きるのか、、、大切にしたい。

病院を親子3代で経営している同級生にも

この本はぜひ、薬剤師のあなたが読んで、

入院患者さんに、寄り添えるヒントがあると思うので
役立つとおもう、、、と。

日大時代の思い出話とともに、本の話をしました。
彼女は、「がんはどこまでなおせるのか」(徳間書店)の本を
ご主人が読んでいて、その本の話にもなりました。

感動した心が電話になって拡がった。

彼女から、

「これから、本屋さんに行って
うちの病院の患者さんに役立つように
すぐ読んだら、又電話するから。」。。と

何人も、自分の病院で見つけたがん患者さんが
がんセンターに世話になっているという
彼女は
著者のDrが、TVに出ていたと、教えてくれた。


私は欣也さんの出ている「水戸黄門」とか、
美男美女の水戸黄門の女優俳優を観て、
息子たちの、家を出てゆく前の
ほのぼのとした、男の若さに見とれている。
勧善懲悪の結果にスキーと気分さわやかになる
たわいもない、おばちゃんですが、、、。、

後は深夜のBSのNHKプレミアム。

ゴールデンタイムは
pm9時過ぎてお帰りの主人の食事に

ラジオに切り替えている。
ラジオが、、、又、別の良さがあって
画面に頼らない、間合いを味わい深く話す話実は
TVのように、攻めてこないのが良い。
話術に引き込まれるのだ!、、、こちらから、、、ね。

これからは、夜の遅い主人の夕食は作り置きして
ゴールデンタイムの医療番組もしっかり見るつもりだと
友人に答えて、電話を切った。

為になる番組を、これからは、
バランスよく観ることにしようと思います。

TVの番組も、

がん患者さんが、
心が救われるような視点で
経験豊富な医師の意見を
謙虚に取り上げることが
何をさておいても
、観ようかと思う番組になると思いますよ。

経験豊富。人生をがんにささげた医師の
言葉は
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取材では書けない一言が、重く、深く感動を誘いました。

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今日一日、本当に新鮮な一日でした。

「幸せながん患者」 幸福と不幸の分かれ道で、、、、」
若き患者がおっぱいを切除して、悲しみのこころなのだろう、、、
夫に向かって
「おっぱいを失った自分と離婚してほしい、、、」というような

文章も入っていた。

夫が「おっぱいと、結婚したんではない、、」と答えるあたり

涙が出てきた。

         ありがとう、、、一冊の「本」