道路状況のきわめて厳しい、
羊ケ丘のふもとの一軒家で
いつしか、、、40年以上が過ぎていった。
冬の半分は雪を掻いていた。
お気に入りの「パナソニックのNSB.AM RECEIBER R-39
DIGITAL SYNTHESIZER TUNER の搭載された」短波も入る
雪かきの時には、胸ポケットで時間を忘れさせてくれた、親友以上の
友であった。
この、手のひらに乗る親友のおかげで、
漢方薬の短波放送や、
かけっぱなしのNHKの、英会話を来たりしながら
時には、今日の料理のヒントを得たり、、、
今どきの「スマホ」のような、携帯ラジオが離せなかった。
2年ほど前から、聴こえなくなって、
SONYのメイドインチャイナのNi-MHniに、取り換えた。
しかし、初恋のラジオのように、私の一部のようにはゆかず、
コンパクトなのに、、置き忘れてしまう。
壊れていたも、雪かきを一緒にしてくれた、、、パナちゃん。
修理で来たら、また、50年来のラジオの友達として
親友がいるという、リッチな冬を過ごせるんですが、
子供のころのように、器用な修理屋さんのいる店がなくなった。
大きな店では、最新のもっとスーパーな機能搭載を進められる。
私たちの年代は、日ごろ使う機能だけがあれば、十分であるという
ゆっくりズムな時間と過ごしたいものであるから。。。
ラジオが壊れてからは、雪かきも雑になってしまった。
ラジオをききながら、雪を掻いているときは、
城の石垣のように、美しくできていた、
今は、何度も観たけど、、、チャングムの誓い、、、の時間になると
TVを見るために、雪かきは挫折する。
老人の時代には、目に訴えるスマホや、タブレットより、
耳で聞きながら、自由に仕事のできる、携帯に便利な、
電池の長持ちするラジオか、充電式電池のラジオが
意外な「ヒット商品に」なるのではなかろうか?
ただし、親友になれるほど、繊細な音質や、操作が簡単で
日本人の感性のマキシムに工夫された、精密な設計でなければ、
親友にはなれないと思った。
軽すぎても、重すぎても、大きすぎても、小さすぎても、、、
親友のラジオにはならないということが、判明した。
SONYの、チャニナ製品を持ってみて、
役には立つが、、、長く聴いていられない、、、何かがあって、
私は、親友を、懐かしく、、、手のひらに乗せて、
長く付き合ってくれた感謝と、見慣れたぬくもりに
今は、さりげなく、支えられている。