久しくまぶしい太陽を見ていなかった。
朝の光がまぶしく、、、トンネルを抜けたときのように
季節が通り抜けていった。
日曜日はブランチの主人だが
9時に無理やり起こした。
庭の車庫の周りが雪山になって、、
まるで雪渓を登るときの
感触が残っているような音に惹かれて
主人に寝ぼけ眼のまま
庭を一回り歩いてもらった。
昼まで眠るつもりが、9時に起きて
ザラメの氷の音を踏みしめながら
サンサンと降り注ぐ春の日差しに
眠気も飛んで行ったらしい。
春の日差しは、まるで、、、
青春時代の若者に出会った時のように
まぶしい。
札幌郊外の、、、このあたりの家々は
路肩の雪山を崩して、道路の真ん中に散らかしてゆく。
50年近く、春になるとみられる
不思議な「風物詩」であるように思える。
道路に雪を散らばすと
早く融けて、春が早くやってくるのだろうか?
雪割をしながら、
黙々と雪を道路に投げるのである。
、、、私は、一度も雪割をしないで春を迎えた。
当たり前のように、、、
路肩の雪を道路に散らばす春の風物詩、、、
北国の、雪割の、、、春。