朝は4時起きが習慣になった70歳ごろからの、
「暗い夜明け。」
洗濯ものも
部屋の中に蒸気を担当する、
ストーブも元気な炎。
ドアの外は何処の家も窓は暗い。
新雪が、
「今なら軽いよ、、、雪かき時よ!」
新しい足跡で、ドレミファソラシド、、、
お寺の尼さんも、雪の中で
ホウキの目で、波を描いているでしょうか?
角の2軒の前の道が、雪搔きの道路になっている。
このあたりは、
すっかりお年寄りが多くなって、
凸凹道路には、冷や汗ものの緊張が続く。
愉しく歩けて、
元気を道路に敷き詰めるのが
冬の雪搔きの報酬である。
ここのところ、
雪掻きの時間が長くなり
5枚目のセーターも汗で濡れるから、
最高のトレーニングジムの代わりになる。
それでも、に時間が限度で、
一休み、昼ごろに、続きを描いて、
後は夕方、買い物の前に雪を圧縮して
雪の塀を積み上げてゆく。
このまま買い物に出ると汗が引き
風邪を引く。
風呂に飛び込み頭から、ざぶざぶと湯をかぶる
タオルで髪をターバン巻きにすると
純毛の髪は自分で乾く力がある、
すっかり乾くまで、
テレビを見ながら歯を磨く。
丁度、藤田まこと
美人の出ている刑事ものが終わるころ
身支度もリニューアルしたさっぱり気分で
「歩くか?車で行くか?、、道路の状態で決める。」
野菜の買い物の日は
車で行く。
300円を超えるレタス。
3本300円を超えるきゅうり。
3個で250円を超える玉ねぎ
70円のもやし、、、
ニンジンや、ジャガイモは高くなる前に
段ボール箱で買い置きしてある。
後は、ネギや、ホーレン草、シイタケ、ブナシメジ
十勝の豆の御豆腐
群馬のコンニャク
ホクレンの卵、
豚肉は「切り落としが使いやすい。」
鳥は岩手と、網走と、国内産で
買い物で「日本応援」の気持ち。
戦後の「日本全員貧乏所帯」の時代に
主人も、私も疎開先で育った経験があるだけに、
買ってきた野菜を大切に1週間分として使います。
寒冷の中、こうした野菜が食べれる交通インフラに
感謝しながら、
この時期は、野菜を食べれることに至福の感がある。
高いとか、安いとか、考えないで、
子供の学資のように
健康を維持する命の欠片と思って
外出や、衣服や、他のもので節約する。
春になって、
野菜が安くなっても、量が増える献立ではないけれど。
野菜を買う時の顔が
皆、リラックスして、
満足な微笑みが帰ってくるのが楽しみである。
人は、、、何かの命をもらって生きてゆく。
人は「欲張りな業を背負って生きてくる。」
戦争の最中に生まれた私も、
戦前にうまれた主人も、
未だに、ニンジンを半分使って
残りは朝半分使う癖が治らない。
北海道は住んで50年になろうとしているが
挨拶、天気、TVの話など、井戸端会議以上の知人は出来なかった。
冬と、雪が妨害になって、
コンスタントな出席が出来なかった事も原因の一つです。
冬も大して寒くない東京が懐かしくて、
冬になると、東京に行っていた。
息子が東京から転勤になって以来、
北海道で雪を搔いて過ごす冬の将軍の去ってしまうのを待つ。
野菜は、あたたかな春が来るという
約束の元気をくれる。
あと。2か月!、、、
冬のピークに備えて、
あたたかな野菜鍋に
舌づつみを打ちながら
主人も、私も、今日が一番若い日と自覚しながら
冬に負けない温かさを
湯気の中からいただいている。