枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

夢の中で・・・

2010年11月23日 | Weblog
 母の夢は視ないのに、何故か、故郷の家に居る。一昨日、そこを通ったからか、小さな我が子と一緒に居るのだ。母が元気だった頃に還っている。逝ってしまってから、後悔ばかりが押し寄せる。せめて一日なりと、看てあげたかった。兄が、妹がなんと言おうと、傍にいてあげたかった。けれども諍いをしてまで、傍に居られる母の胸中を慮れば、無碍なこともできなかった。

 せめてもの想いは、生前の母に、産んでくれたことを感謝できたこと。伝えられたことでしかない。それさえも、御仏の志としか考えられない。至らぬ娘であった詫びが言えたことは、あの日を於いてはなかった。しゃんとせねばと思う気持ちと、笧との結び目が解けない想いも混じる。幾つになっても親は親だ。兄や妹のように、合理的には考えられない。

 そういう想いが、きっと夢の中に現れるのだろう。母が孫を大切にしてくれた日々と重なる。その時代に往っているのだ。これからも、夢の中では遇えるのだ。と言い聞かす。孫である娘が、母の遺言を受け取ったことも知った。日蓮宗なので、金の珠が弾けたという。以前にも娘とは、日没時に、東から登る日の輪を見た。ころころと転がって往くさまは、本当に目を瞠るものがあり、一言も発せられない異様な空間だった。

 私も、娘も、不信心な不心得者だが、不思議とこういった現象に遇う。自然を赴くままにしていると、御仏が知らせてくれるのかもしれない。ありがたいことです。昨日今日の欠勤は、疲れの溜まった体を、休めるようにしてくれたものなのだ。しんどさが通り越したら起きれた。原点に還っての仕事をするよう、気持ちを切り替えよう。私は、私でしかあり得ないのだから。

 とても綺麗に咲いた、白い薔薇。人生を色々に塗り終えて、今、真っ白に還った母に贈ります。
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