梅の蕾が程好く膨らんできた。全国の梅の名所に、その香りが漂う頃でもある。東風吹かば匂い起こせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ。この句は余りにも有名だ。私にとっての梅園は、月ヶ瀬が印象に深い。春浅い一日、奈良を訪れて堪能した。
中でも、白梅の香りがいい。その清楚な姿にも惹かれる。光源氏が元服の前日に、藤壺の宮に手ずから渡す。明日からは御簾越しでないと、言葉もかけられない。少年の真っ直ぐな心を、白梅の1枝に託して渡す。藤壺の複雑な想い。
草原の風。天が人を生かす、という件に心を打たれる。そうなのだ。生かされるのも、死せる時にも同じであろう。難しいことはわからぬが、森羅万象の如く、人は神によって命を与えられる。神とは宇宙で、そこには膨大な気が集まっている。
人は皆、何らかの使命を携えて生まれてくる。気づく者も居れば、そうで無い者も居る。そこに己の意思を持ち、行なうことができれば尚よし。凡庸に生きることも可なり。残酷で無慈悲なのは神なり。慈愛に満ち、行くてを照らすのもまた神なり。
人間は嘘つきなのだ。自分本位に解釈すれば、真実になるかもしれない。然し、それだけなら許されもする。人が人を殺すことは許されず、他の生き物ならば由。己が命を守らんが為に、その生き物の命を奪うことは正しいのか。
人類は、原発を造り、眼に見えない放射能に脅える。電気は必要だが、無駄なことには拒否がいる。原発が止まれば困る。と、定期検査を延ばす試みの、柏原発。北海道で地震や津波に来られたら、逃げ場がないばかりか近隣諸国にも被害は甚大。
パソコンの後ろに飾っている、観葉植物の類。ポニーテールもあるよ。娘が育てて。と置いて行った。土が乾いたら水遣りをする。