布団を干したかったんだが、自然の天気には逆らえない。この時期の天の恵みを感謝する。知人が来訪する。雨が寒い、よく降る。と不平を言う。作物の出来不出来は、旧暦によることを話しながら、田畑の管理も、こういった変化を生かさねば採れないのに。
小さなことだが、作物を生かす術は、土にあることから、寒中の荒起しや、麦を植え、大豆を作るに至る過程までは思わない。日本にはその風土に合ったやり方があり、自然の中にあってこそ育んでいける方法がある。
他人のやり方ではなく、自分の工夫によるものには、自然は応えてくれるものだ。月の満ち欠けに気をつけ、潮の満干潮や、暦を活用した方法で、独自性が加われば、作物は天に育てられる。宮城谷昌光氏の『草原の風』に、興味を覚えて読み出した。
中国の昔も、日本の今も、およそ天が味方してくれるのは、自然を知らなければ術がない。ということか。科学がいくら進もうと、その原点は変わらない。時によく、この本に廻りあえた幸せを感謝する。旧暦の暮らしには、その負うところが大きい。
枇杷葉は、実に様々なことに使えるが、何でも独断ではしないのがいい。必ず、その専門の人に聴き、納得してから始めよう。私は、祖母がしていたことを覚えていて、自分で試してみて、なるほどと感じ入った。
また、知らなかったことを、書物に依って教えられたこともある。枇杷葉には、解明できない謎も多い。科学がいくら進歩しても、不思議なことは間々ある。だが然し、決して疑ってはいけない。枇杷葉の力を信じながら、工夫を重ね、研究すればいいことだ。
宇宙に数多の星が煌くように、地上には様々な生き物が蠢く。その一握りの生き物に、治療法が合っているのかも知れず、誰も真意は知らないのかもしれない。枇杷葉を信じて使えば、その効果は大きく、自分を生かしてもくれる。
枇杷苗を移植したら、あらっ不思議、パンジーの苗が溢れかえった。