旧暦によれば、今年は閏弥生が入るので、春が長引き、寒暖の繰り返しの日が続くようだ。こういう時には、薄手の羽織り物やスカーフ等、朝と夕方時には、1枚脱ぎ着できる準備をしておくのがいい。分厚いのは嵩張るし、暑苦しい。夜桜で思わぬ風邪を引き込む。
仕事に行くのに、弁当は作る。そこそこのあり合わせだが、コンビニ弁当は食べる気にならぬ。あのしつこい味が厭だ。1年に1回くらいはいいかもしれないが。どちらかと言うと、いっそ食べない方がいい。或いは、お結びがいい。
勤務先で弁当を広げると、じっと見られる。そんなに豪華な物ではない。豆を炊いたのや、野菜のお浸し、煮物類が多い。味付けは塩だけのシンプルさで、ドレッシングの類はかけない。マヨネーズもソースも少ない。
酢や味噌を使った辛し和えや、三杯酢、昆布と鰹節の出汁。野菜の素材を生かした、味を引き出す料理になる。体が受け付けない外食の味に閉口して、付き合いには出かけない。焼肉も、タレを作ってなら食べれる。
何処が違うんだ?と不信に思われるかもしれないが、きっと添加物や、防腐剤が気持ち悪いのだ。1口は食べれても、その次が出ない。辰巳好子さんの料理には、心底感心させられた。丁寧な心からのやり方には、自然な感謝の想いが籠もっている。
年寄りに育てられると、動作や考え方が微妙に違う。我が家は、子どもが小さな時には、門限は5時だった。少し大きくなると6時で、それを過ぎると家には入れない。或いは、ご飯抜きである。尤も、年寄りと同居だったから、こっそり入れてもらっていた。
物事のけじめ、約束は守ること。基本的には、災害時などに生死を分けることになるからだ。遊びに行くにしても、必ず帰ってこられる範囲での行動が、安否を確認する手立てになった。携帯電話は便利かもしれぬが、いざと言う時には役立たずだ。
寒冷紗をかける前に採った花芽。今回は小寒で採ってみた。香りがいまいちだった。やはり12月の方が、匂いが持続している。