今あることを、心に刻むのは残酷なこと。だが、時は止まらず、還ることはできない。思うところに往くことができるなら、哀しみは癒えるかもしれない。見ないでおき、聴かないでいれば、壊れないでいるのだろうか。
福島第一原発の事故は、地震や津波の影響かもしれないが、人災です。危険な物を設置しながら、安全で安心だと騙してきた。その結果かが、レベル7に陥った。政府は津波の直後になったことをひた隠しにし、被害が甚大になってから報道した。
科学の力の落とし穴は、人間の心を狂わせ、いがみ合い、猜疑心を生んだだけ。同時に、莫大な無駄金を流し、財政の危機に陥れた。挙句に年金の受給年齢を上げたり、高齢者への負担を強いている。
更に。放射能は、直ちに影響はない。と、言い繕い、放射能を容認して、原発事業を止めようとしない。東電と政府がそういった事業を操って、今回の被害を大きくした。悪い事に気づいたら、謝るのですよ。と、親は教えてこなかった。
二月堂では、お水取りが行なわれている。その起こりを思えば、人間は過ちを繰り返してはならないのだ。欲に、金に目が眩んだ者には、何を言っても無駄かもしれない。だが、核燃料の処理には、10億年の歳月を要する。
原発はいらない。再稼動は許さない。認めない。人類の生きる希望の中には、原発はない。破滅への道には、必要な物かもしれないが。決して福島の問題だけではなく、美しい地球に棲む生物全ての課題でもある。
シャコバサボテン。今年は、蕾が付いて咲いた。あちこち移動させると、蕾が落下する。