昨夕。知人を送って外に出たら、東の宇宙には、木星の輝きが、南から西にかけては火星も観え、冬の大三角も光る。知人には、天文年鑑を渡しているが、自分でしようとしないので、口ばかりが達者になる。説明したが分ったのかは不明。
その後、弁当の仕度も終えて、タイガースを観たり、聴いたりをし、携帯撮影できないもどかしさに、図書館からの借りた本を読み直す。さすが、瞳みのるさんである。何度読んでも愉しい。文字の並べ方も、読み易い。説教がましいのもない。
当時のタイガースは、人気が出始めて、あっと言う間に自由の利かない体になって、嫌な思いも多々あったことを知った。給料制でもあるのに、賃金の安さにびっくり!何だか、超人的なスケジュールに追いたてられた彼等が気の毒になってくる。
他人の気持ちを慮ることに、若い時から気づいていれば、と邂逅されていたが、人間誰しも、そんな者ばかりは居ない。歳を重ねて、やっと気づき判ることもある。それだって一生掛かっても、知らぬ存ぜぬで、偉そうな尊大さで終える者も居る。
言葉の読み方にも因るが、書き方と捉え方でも違ってくる。文章の上手さ、拙さは言うまでもない。中国語も堪能であれば尚更、分らないことを知ったかぶりはできない。その真摯な姿勢に、教師というより、人間としての瞳みのるさんを思うが。
個人的には、何等関係のないことだし、高が1ファンのことである。単に本が好きであるがために、書籍を読んだに過ぎない。有名人が書いただけで終わるが、自分の興味のあることで、真相に納得した。菅原房子さんは、正直な方にも驚いた。
賞金が5万円は魅力だった。当時の給料が2万円にも満たない、田舎暮らしでは、破格の懸賞金である。心無い中傷も多くあったと知って、びっくりした。他人の幸せを、素直に喜べない者は、何時の世代にも存在するのだ。今を幸せと想おう。
秋の空に、きりっと立つ、真紅の薔薇。咲いているのに、気づかなくて。薔薇も、静かに咲きたかった。