長崎原爆投下の日

　暑い一日が始まった。原爆慰霊祭にネットで参加しようと支度している。ムーミンの原作者で知られる、トーベヤンソン誕生の日でもある。物語は楽しいし面白いが、入れ上げる程にはファンでもないが。北欧には行ってみたい想いがあり、シベリウスのトォネラの白鳥を、水野英子さんの絵で見たからだ。衝撃だった。以来クラシックのコンサートも、作曲家か題名で聴きに行く。

　マリス・ヤンソンス氏の指揮でもあったような気がする。実演では無理なので、夢の中で聴こう。課題図書に　ヒロシマ消えたかぞく　という写真集があり借りる。75年もすれば忘れてしまうと思うのだろうか？確かに辛く哀しいことには触れたくないが、忘れてしまえることでもなく決して脳裏から消え去りはしない。国会は役人の集まりでもあるがその資質は最悪で役立たず。

　十方ぐれ入り・中潮・水無月　暦では干支相克の凶日。甲申の日から入って癸巳の日までとあり、十日間を要する。百姓には年がら年中休みという日はなく、今時分なら田の稲の水管理や、畔の崩れ等を見周り気付けば田草を抜いてもいたのだ。お盆が近づくと水干しも行うので、井戸攫いやら畑への水遣り、干瓢干しと多忙を極めた。労しても報われずらしく骨休めか。

　井戸攫いは、農事には欠かせない事柄の一つで、新暦7月の終わりか8月の始めに行い、大切な水への感謝の心が在った。従ってこれをきちんとしていないと、田畑の作物は枯れて育たないと信じられ、その後での8月7日が七夕となり、織姫と彦星が出逢えるようにとの祈りの気持ちも含む。日本の行事には四季に因っての謂れが多いが、理も兼ね備えていたものだ。

　そうそう梅も天日干しをしていたし、納戸に仕舞ってある衣類やら掛け軸等を広げていたな。祖母に触ると叱られていたのを偲ぶ。珍しいのでついじっと見つつ触るよ。古里は猪に荒らされて、墓も畑もそこに行く小路も無残な姿に変わっている。祖先を敬う想いはあるがお参りが難しくなった。毎朝、お茶湯をするのが精一杯である。墓参りも来れなくなると祖先に断って。

　長崎原爆慰霊祭参加する。ここには修学旅行で訪れているので、あの巨大な像と周りには何もない違和感にたじろいだ記憶がある。個人での旅行ではなかったので、引率の先生の後をひたすら着いて歩いた。戦争はいけないだの原子爆弾での惨状等、まるで他人事であった。事実を知らずであり、教えられたことだけでの判断だった。今は真実も学んで心が痛み悔やむ想い。

　核廃絶に向けて歩むことをしなければ。広島や長崎の、或いは第五福竜丸や核の仕事に従事する者の命は消えて終う。ローマ教皇が何度かの地を訪れようとも、国のトップが心を定めなくては償いはできないよ。人間としての行いには責任が伴うが、それすらしよとしない者にはその椅子に座る価値もない。慰霊祭に行けばいいのではなく、意思を表すことは大事なのに。

　福島の援助も9年を経過したから縮小とあった。えっ！汚染土を野晒しで放っておいたのを、野菜作りや売り物にするのでも信じられない行為。プルトニュームは消えないのですよ。オリンピックのためだけに嘘をつき、隠して来た結果に呆れる。在宅や自粛で巣ごもりが続いているので、資料を読む時間はたっぷりある。ネットで可能な核廃絶参加をしよう。国連に訴えよう！

　コロナって、幾ら検査受けてても陰性であれ、一度罹ったのだからと喚いても、二度目がないとは言えない。そんなことが断言できる者は、世界中を探したって存在しません。でも、これが現政権の真実なのです。これだけ人類が増えているのですから、その分考え方にも差が出るのは当たり前のように思えます。誹謗中傷も責任の在り方も、実に多いのがこの世なのですよ。

　数年前の上京で、下りに乗って直後に撮影した。リエさんには何時もお世話になり、楽しい時間を作ってもらい感謝するばかり。