やる気には？

　何も持っていないと楽でいい。地位も名誉も無関係であれば、気分も最高だ。憂うこともなければ病むこともなく、その日を感謝と祈りで過ごせる。Aさんの手当に行き、水を分けて貰って帰宅途中図書館に返却に寄る。冷房が利き過ぎていて寒いので、早々と本を選んで借り足早に駐車場に向かった。

　公孫龍の二巻が楽しみだが、半年前に出たばかりなので暫くは無理だろう。作中に楽毅や孟嘗君が登場するので、文庫で持っているから読み直そう。メルカリに出せば売れるのかも？だが手元にないといざと言う時に難儀する。手塚治虫氏の全作品も著作も、今では高額になっているから買えないです。

　ネットでの電子書籍と言うのが気にくわない。金額の問題ではなく、操作も手間なら読みずらいのだ。矢張り紙が好いなぁ…、本屋に勤めていた時に買っていてよかった。240や250と表示してある価格に古さと懐かしさを感じる。手放さざるを得ないのもあったが、どちらかと言うとぶったくられた。

　貸してくれ、と言うから快く渡したが未だに返って来ない。今は絶版だし手に入らない。10数年経過しているのに知らぬ顔では、人間性を疑うじゃない。持ってこなくても好いから送ってくれぬか！大切な物であり、どんなに年数が経っても返されたい品物。無論その間の所要期間分はキッチリ貰うが。

　庭の百日紅が満開になって来たが、これが例年白から咲き始め紫と続く。8月になったら桃色がちらほらと見えだした。赤は変わり絞りがあるが、何回か咲いたがさっぱりだ。苗の大きさは10cm程のを￥198で買ったのに、今では3mには育って風に揺れているのが好ましい。通草も青い色だが発育中。

　枇杷葉に巻き付いて蔓を伸ばしているが、この冬には形を整えて外そうと思う。枇杷葉も今冬になったら思いっきり剪定をして、再来年に備えたい。今年、沢山生っての収穫に殆どぶっ倒れそうになった。送れる相手を探して事無きを得たもの、自分の年齢も考えたい。何時までも体力や気力は続かぬ。

　枇杷葉での民間療法を施行していれば、医療費の出費を最小限に抑えられる。個人的には医者に罹ることが全くないのも有難く、保険証は返却したまま。胃腸の方も精神的な負担が軽減されて、熱の華というか帯状疱疹が消えた。仕事のストレスが大きいのは分かっていたが、これ程とは驚きでもある。

　枇杷葉暮らしでの快適さは、身体の火照りが無いので冷房に頼り過ぎないこと。免疫や抗体の自己再生に委ね、明るく愉しい老後で有難い。自然への祈りと感謝には、地球の再生を見届けたい想いが重なる。旧暦での行事に、或いは四季折々の学びに新発見を感じよう。明日の早朝には朝露で短冊を。

　広島原爆忌。暑い夏を悼み、消えて行った沢山の無念な命に祈りを捧げよう。