枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

序奏とロンド・カプリ・チ・オーソ

2010年02月28日 | Weblog
 オリンピックで金メダルを手にした、キム・ヨナ選手が、エキビジョンで踊ったのは、タイスの瞑想曲だった。私は、この曲を生演奏で聴いたことがあって、とても好きな曲の一つです。CDも、前橋汀子さんので持っています。ヴァイオリンの醸す弦の旋律と、氷上で舞うキム・ヨナ選手の呼吸とが、狂いもなくあっていました。言い換えれば、踊っている人を浮き立たすように、曲が合わせていた。

 彼女が何故、金メダルが取れたのかは、一目瞭然だった。氷の上で滑れるだけではなく、曲そのものを体が、心が知り尽くしていないと、人の気持ちには届かない。辻井伸行さんのピアノも、目が見えないから弾けた。のではないでしょう?それが今回、本人も驚く点数に結びついたのではないかしら。

 トリノでの荒川静香選手も、点数にならないことを知りながらも、捨てて尚且つ、惜しくない心での演技があったからでしょう。トゥーランドット姫と、カラフ王子の駆け引きも、全てが必要ではなく、たった一つの愛のためだけに、誰も寝てはならぬ。と命をかけたのです。だからこそ、勝利の女神が微笑んでくれた。と私には思えます。

 天才と呼ばれようが、素質があろうが、弛まぬ努力と、日々の励みが続かなければ、結果には現れにくい。況してや、いざという本番に強いこともあろう。悔しさをバネにして、跳ね返っていくだけの、精神の集中力も欠かせない。『窮鼠猫を噛む』ではないが、窮地に立たされた時にこそ、真実の力は出るのではありませんか?

 序奏とロンド・カプリ・チ・オーソは、天才少年と、主人公の苦しみや哀しみが、フィギアスケートを通して描かれている。読んだ当初は、これがどんな曲かは知らなかった。CDで聴いて、衝撃を受けたものです。クラシックは苦手だったり、聴いてもわからない。退屈してしまう。と敬遠される前に、聴いてみてはいかがでしょうか。この地球上の、あらゆる全ての生命体に、少しでも繋がっていけはしないだろうか?生と死のドラマが、この時点から動き始めるのではないかな?

 チリでM8.8の大地震が発生し、今回は津波の危険も加わった。明日は、満月です。こういった自然現象にも、必ず、地球と月の、因果関係は見逃せません。満月が近かったり、満潮に向けていく場合には、危険が増していきます。どんなに科学技術が進んでも、逃れる術はありません。自然の驚異は計り知れない。今回の地震は、人間の慢心が引き起こしたようにも思えるのです。

 庭の梅が、8分咲になりました。玄関のも、5分かた咲き始めています。自然の叡智を教えてもらえるありがたさに、敬服するばかりです。

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