私のカメラ変遷史4
終戦直後から1950年代にかけて、16ミリフイルムを使った超小型カメラで、マイクロカメラ、ステキーなどと言った超小型カメラが、駐留軍兵士の日本土産として作られ、相当数売れたようだ。
特にステキーカメラはレンズ交換が出来た面白いカメラだった。
その他、コーナン16、ミノルタ16、マミヤ16等が発売された。
ミノルタ16は購入、16ミリフイルムでは大伸ばしがきかないのでサブカメラとして使った。
1954年に映画「ローマの休日」が公開された。
映画の中で、グレゴリーペックの新聞記者の相棒カメラマンが、イングリッドバーグマン扮する王女を隠し撮りする時に使ったライター型のカメラがあった。
勿論、日本製のものだ。
当然のことながらライターとしても使う事が出来た。
このカメラも購入したが、映画の中に出てくるような、確りとした写真は撮れなかった。
その頃、スパイカメラとして第二次大戦中に活躍した超小型高性能カメラ「ミノックス」の会社とミノルタカメラが提携して、ミノックスECと言うカメラを製造発売した。
勿論、このカメラも即購入。
解像力もまずますのカメラだった。
この2機種は今でも手元に置いている。
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ライター型の超小型カメラ。
ボデー前部がカメラ、後部がライターになっている
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ミノックスEC。
ミノルタECのフイルムは大型カメラ店に置いてある所もあると聞いている。
兎に角物好きと言うか、カメラマニアと言うか、新型カメラが発売される度に旧カメラを下取りに出し、新型カメラを購入すると言ったことを続けて来た。購入したすべてのカメラを、もし手元に置いてあるとすれば、大袈裟に言うとカメラ博物館が出来たのではないかと思う位だ。