ホントにね、うかうかしてる間に何もかも値上がりしてしまい、
コロナを挟んで、円が安くなって以前のようには手が出せなくなった。
ちょうどいいや、そんなにゃ鯨飲馬食の年齢でもなくなってきたってもんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/53/81547bb0cef8f8e178dcb219bfdc25c3.jpg)
白身は鯛とヒラメ。きよ田系のような鮪からどうだ!と出してくる店もあるけど、アタシャ持ち味の淡いものから行くのが正解と思っている。
主人が刷毛ですっと煮切り醤油をひいて出すから、醤油いらず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/18/2d22d466a6e96547db1cecfbacc4945d.jpg)
カジキと赤貝。
うれしいね、カジキなんか握ってくれるのは。
鮪が寿司ネタとして外道と言われた時代、カジキの方が上の部類だった。
持ち味は淡い鮪。ちょっとキハダにも似てる感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ea/6d79c6b457dd74d3615d884e07992a80.jpg)
一個なら小肌と説いたのは、作家山口瞳。
下北沢の寿司屋の色紙にそう書いてたよ。
一個ならという選択が難しいが、江戸前ではキーとなる寿司ネタ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/ce/bf65ab4e1f3467c3ad5a46b3fd1963f8.jpg)
寿司ネタの女王はまちがいなく、車エビ。
食べるのが惜しいぐらいきれいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/20/66bc2a756f8815abc010cd8a00698da1.jpg)
これもオールドファッションな煮いか。
関西にいたころにはよもや考えたこともなかった。
ちょっと歯ごたえがあって、これはこれでおいしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/12/d6bf7e247256802814f7a0d83ef155fb.jpg)
鮪赤身のづけ。即席の醤油づけだ。
鮪はすぐ色が悪くなるため、割醤油の中で保存した名残だ。
割醤油の塩梅はその店々によってちがう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/85/1bb509ebbddf24d971b1bbc91953503e.jpg)
煮穴子。ちょっと炙って煮詰めを引いて出す。大層うまし。
しかしなぜ皮目を上にして握るのだろう。いつも疑問に思う。
身の方を上にした方が旨そうのに。鰻の蒲焼しかり。
いろんな職人に尋ねるが、その理由を分かってない人が多かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/05/40bb4e2cb8e4b3d62dabff2d394050ef.jpg)
内田の親方はいとも単純に答えた。
身の厚いお腹の部分と、尾っぽの部分では反り返り具合が違う。
握りやすいようになってるのだとのこと。なるほどそうなってる。
ここの穴子は浜煮という白く煮上げるのが流儀。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/40/fd5a199326689117b32d72778d48e04e.jpg)
鞍掛けといったかな、飛騨高山の合掌造りのような玉子。
おぼろをかまして握ってある。甘い玉子はデザート仕様。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/5f/19f326a31fbd64ace11e2a638c022104.jpg)
関西と圧倒的に違うのは、かんぺう。
かんぴょうの色合い。コク。
白っちゃけたかんぴょうはどうもそそらぬ。巻き寿司の具でしかない。
ラストにかんぴょうを追加。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/84/c8037b5321dfb26aac695f804d1ead47.jpg)
なんでもないかんぴょう巻きだが、海苔と醤油と山葵…よくできてるなあ。
よくぞ野田だか銚子で濃口醤油ができたものだ。
ひと通り握ると、内田の大将は自家製の海苔佃煮を仕込む。
刻んだ海苔をこれでもかと鍋に放り込んで煮溶かして行く。
これは贅沢なもんですよ。岩海苔じゃないもの。
醤油、みりん(だと思う)をガバガバと鍋に注ぎ入れる。
お、これは食っといてよかった…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ca/0c13d5a88908bef898f0560c0e218214.jpg)
江戸前のにぎり寿司は東京の郷土料理。そう思って過ごして、
東京へ来た時だけいただくことにしようっと。
親方、いつまでもお元気で付け場に立ってください。
みんなが見守ってますよ。
コロナを挟んで、円が安くなって以前のようには手が出せなくなった。
ちょうどいいや、そんなにゃ鯨飲馬食の年齢でもなくなってきたってもんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/53/81547bb0cef8f8e178dcb219bfdc25c3.jpg)
白身は鯛とヒラメ。きよ田系のような鮪からどうだ!と出してくる店もあるけど、アタシャ持ち味の淡いものから行くのが正解と思っている。
主人が刷毛ですっと煮切り醤油をひいて出すから、醤油いらず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/18/2d22d466a6e96547db1cecfbacc4945d.jpg)
カジキと赤貝。
うれしいね、カジキなんか握ってくれるのは。
鮪が寿司ネタとして外道と言われた時代、カジキの方が上の部類だった。
持ち味は淡い鮪。ちょっとキハダにも似てる感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ea/6d79c6b457dd74d3615d884e07992a80.jpg)
一個なら小肌と説いたのは、作家山口瞳。
下北沢の寿司屋の色紙にそう書いてたよ。
一個ならという選択が難しいが、江戸前ではキーとなる寿司ネタ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/ce/bf65ab4e1f3467c3ad5a46b3fd1963f8.jpg)
寿司ネタの女王はまちがいなく、車エビ。
食べるのが惜しいぐらいきれいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/20/66bc2a756f8815abc010cd8a00698da1.jpg)
これもオールドファッションな煮いか。
関西にいたころにはよもや考えたこともなかった。
ちょっと歯ごたえがあって、これはこれでおいしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/12/d6bf7e247256802814f7a0d83ef155fb.jpg)
鮪赤身のづけ。即席の醤油づけだ。
鮪はすぐ色が悪くなるため、割醤油の中で保存した名残だ。
割醤油の塩梅はその店々によってちがう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/85/1bb509ebbddf24d971b1bbc91953503e.jpg)
煮穴子。ちょっと炙って煮詰めを引いて出す。大層うまし。
しかしなぜ皮目を上にして握るのだろう。いつも疑問に思う。
身の方を上にした方が旨そうのに。鰻の蒲焼しかり。
いろんな職人に尋ねるが、その理由を分かってない人が多かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/05/40bb4e2cb8e4b3d62dabff2d394050ef.jpg)
内田の親方はいとも単純に答えた。
身の厚いお腹の部分と、尾っぽの部分では反り返り具合が違う。
握りやすいようになってるのだとのこと。なるほどそうなってる。
ここの穴子は浜煮という白く煮上げるのが流儀。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/40/fd5a199326689117b32d72778d48e04e.jpg)
鞍掛けといったかな、飛騨高山の合掌造りのような玉子。
おぼろをかまして握ってある。甘い玉子はデザート仕様。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/5f/19f326a31fbd64ace11e2a638c022104.jpg)
関西と圧倒的に違うのは、かんぺう。
かんぴょうの色合い。コク。
白っちゃけたかんぴょうはどうもそそらぬ。巻き寿司の具でしかない。
ラストにかんぴょうを追加。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/84/c8037b5321dfb26aac695f804d1ead47.jpg)
なんでもないかんぴょう巻きだが、海苔と醤油と山葵…よくできてるなあ。
よくぞ野田だか銚子で濃口醤油ができたものだ。
ひと通り握ると、内田の大将は自家製の海苔佃煮を仕込む。
刻んだ海苔をこれでもかと鍋に放り込んで煮溶かして行く。
これは贅沢なもんですよ。岩海苔じゃないもの。
醤油、みりん(だと思う)をガバガバと鍋に注ぎ入れる。
お、これは食っといてよかった…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ca/0c13d5a88908bef898f0560c0e218214.jpg)
江戸前のにぎり寿司は東京の郷土料理。そう思って過ごして、
東京へ来た時だけいただくことにしようっと。
親方、いつまでもお元気で付け場に立ってください。
みんなが見守ってますよ。