白鵬が足滑らせ2敗目、日馬富士も痛恨黒星 稀勢の里は1敗守る
久々に相撲をじっくり…とはいえ、大関戦からですが…観ることができた。
最初に土俵に上がったのは、稀勢の里。相手はカド番照ノ富士。稀勢の里が得意の左をさし、上手も取って盤石に見えるが、膝を痛めている大関も粘っている。重たい体は、なかなか土俵を割らなかった。長い相撲になり見応え十分。最後は上手を離して相手の身体を押し出した稀勢の里が勝ち、一敗を守る!ほっ…
次に土俵に上がったのは、横綱白鳳。ここまで一敗で稀勢の里と並んでいる。序盤戦で稀勢の里が一敗し、気落ちした直後、信じられないことに白鳳も負けた… これで綱への望みは繋いだか‼と、あの時も胸をなでおろしたのだった。今日の相撲はどうだろう___?
白鳳のお相手は、今場所、怪我で元気がない勢(いきおい)。先場所の取り組みでは、顔面を張られ、肘でかちあげをくらった勢は、脳震盪を起こし相撲にならなかった。 だが、ここ数日、宝富士が策を練り、あの張り手を封じ込めることに成功した日から数日間、白鳳も立ち合いが多少、慎重気味になっている。もしかしたら、もしかするかも… 白鳳が張り手に出たところ、足が滑って墓穴を掘った。最後は勢も何が起こったか分からないように見えたが、行事軍配の声を聴いて、観客もどーーっと沸いた。転んだ白鳳は、「ママ、抱っこして!」と3歳児が言いだしそうな恰好で、両手を上げた。勢も怪我をしていて引っ張り上げるのは大変だっただろうが、白鳳に手を貸すという前代未聞シーンを見せてもらった。ほんまにビックリ
驚きは、これで終わりではなかった。結びの一番。観客は、”まぶたを切って痛々しい嘉風”コールをしている。彼も一敗力士で優勝争いの一人。横綱日馬富士も同じく一敗力士。この二人の結びの一番で、またしても...
激しい突っ張り合いを制したのは、嘉風だったのだ これに本日2度目の座布団が舞った。 観客は最高潮に盛り上がり、歓声と共に紫色の座布団はまだ舞い続けている。先に勝って土俵の下で2番の相撲を見ていた稀勢の里の表情もカメラは素早く捉えた。勝負が終わった後、しばらく時間が経過した後の稀勢の里とは思えない、赤い顔だった。花道を引き揚げる際は、落ち着いていたようだが、両横綱が自分の目の前で相次いでで敗れた時は、平常心ではいられなかったはず。だって、一般のファンである自分もそうであったのだから! これが興奮せずにいられますかってもんである。
日本人横綱の誕生を誰よりも望んでいるのは、解説者として出演していた北の富士さんかもしれないが、大相撲ファンだって同じ。残り一週間、大いに盛り上げて、今度こそ…ほんとに今度こそ…だねぇ。横綱昇進してほしい! 頑張れ、稀勢の里~