Here comes the sun...
最近、ローマ人の物語以外、(新聞を除き)何も読んでいなかったけど、久々に小説!えっと、よしもとばななさんの『アルゼンチンババア』以来、手に取ったのは、有川浩著 『ヒア カムズ ザ サン』 もともと演劇なのかな? それとも映像? 事情は良く知らないけれど、他に同じタイトルで脚本なりあるみたい。 この小説の面白い点は、「前書き」があり、そこから2つの全く異なるストーリーが展開されること。
『真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
(略)
ある日、真也は会社の同僚カオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父がアメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
彼はハリウッドで映画の仕事をしているという。
しかし、真也の目には全く違う景色が見えた… 』(編集部)1ページ抜粋
この続きを書いて下さい、と言われたら、作者の数だけ異なるストーリーが展開されるわけで、斬新な小説にビックリ! 読んでいて、とっても楽しかった。 どんな話かは、ここには書かないけれど、もし、時間があれば、どうぞ~
一昔前、スライディング ドア (日本での映画名は知らないけれど…)というハリウッド映画があった。あの話は、地下鉄にもし、乗り遅れていたら、、、、間に合っていたら、、、という設定で、2つの異なるストーリーが映画の中で交互に展開! 斬新ではまったのを覚えている。当時は大学院の留学生だったけど、オーストラリア人のクラスメイトとも盛り上がったくらい。 運命って…偶然って…?と考える映画だったっけ。
こちらの小説は、あの映画とは全く意図するところは違うものの、2つの異なるストーリー展開という点は同じ面白さだった。