日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

A Christmas Carol written by Charles Dickens

2017-12-24 17:42:42 | 読書

 It's a Christmas Eve today! It is raining and we are not having a White Christmas, but never mind. I've read the most interesting book to read on the Christmas seasons; A Christmas Carol by Charles Dickens. When I was an university student, I remember I learned about some of his works and I definetely read some. Our teacher originally came from the US, but he loves English writers, especially Dickens! Well, I did read the Oliver Twists but I could not find it interesting....the main reason was my poor English, and still it gets even worse than before, but I found the translations! I began to read it in Japanese and it was such a fantastic story!! I regret I haven't read his works much so far...

 

そうなんです! クリスマスに最もふさわしい小説といえば、チャールズ・ディケンズの『クリスマスキャロル』 学生時代、(学部)米国人の講師が彼の作品の研究者で私も何冊か読みました。英語だったので、良さがいまいち分からなかったんですね。今も英語力は落ちていきますが、今回は図書館で、新訳バージョンを見つけました。これがとても! 面白いのです! Dickens って、こんなに面白かったっけ!? と最初、思いました。次に『大いなる遺産』を読み始めました。 クリスマスキャロルと違い、すんなり入ってきません。こちらの翻訳は昭和26年だったでしょうか。取っつきにくい日本語だから、というのが理由かもしれません。それはさておき、新訳バージョン。残念ながらDickens の作品はまだ一冊しか翻訳されていません。徐々に増えていくのでしょうけれど…。

 

さて。超ケチなスクルージは、クリスマスの夜、7年前(だったと思う)に亡くなったマーリーの亡霊とご対面することになります。マーリーは、生前の行いをとても後悔しており、未だにさまよっている… 他人に厳しく自分にも勿論厳しい、いや厳しすぎるスクルージに、自分のように後悔はしないでおくれ~と願いを込めて? 彼の前に現れるのですが… 作家本人、つまりDickens がご案内~というか、語りをしてくれるんだから、贅沢な小説です。 表現描写が素晴らしくリアルで、例えばカーテンのゆれ動くさまなど、物凄く怖いけれど、息をすることを忘れつつ、小説の中に惹き込まれてしまいます! 洋書にこんなに夢中になったことが、かつてあったでしょうか~ しかも翻訳でっ! 翻訳者の力って大事ですよね。トルストイの「戦争と平和」の訳も良かったですが、あの時は映像から入ったから、想像しやすいからかなと思いました。 Dickensと翻訳家の池央あき(いけ ひろあき…漢字がPCで出てきませんので、ひらがなでお許しを~)両方の表現力が揃っての面白さ! I got so excited!!!

 

スクルージは3晩続けて三人の精霊とご対面することになります。最初の精霊は過去へ。幼き頃の自分と家族の様子を見守る彼。次は現在。「おととい来やがれ!」とクリスマスディナーに折角誘ってくれた甥を追い払ったスクルージですが、その甥っ子一家の賑やかなクリスマスの夜にそっと参加。 そして未来へ… スラム街…追剥され、横たわる死人。そして墓石。そこに刻まれた名は? クライマックスです… スクルージの未来はいかに?

 

Dickens自身、恵まれた家庭環境ではなかったようです。彼の写真は学生時代にも見ました。しっかり覚えています。しかし当時は何の感情も沸いてこなかったものです。単位を取るために読んでいたからか、Dickensが生きた時代のイギリスを全く理解していなかったからか…?

偶然にも同じくイギリス出身で、ほぼ同時代を生きたターナー展を見たばかり。それに加え、社会福祉士で学んだこと:例えば大英帝国の産業革命により貧富の差が拡大し、救貧院など福祉事業があるにはあった (しかし充分ではない) そんな世の中にあって、Dickensの目を通して語られる、あの時代の生きづらさ、貧困層も金持ちも分け隔てなくクリスマスを祝う産業革命以前のクリスマスを懐かしむ庶民の声が本を通して実際に聴こえてきそうで… クリスマスキャロルは、ストン!と心の底に落ちてきました。 Thanks a lot for producing such a wonderful story, Mr. Dickens!

 

実は、先週、村上春樹氏の「ノルウェイの森」英語バージョンを読み終えました。何故、Dickens かといえば、彼が、いや、主人公の渡辺とおるが小説の中でDickensについて触れているからです。「古典しか読まない」という主人公、渡辺とおると同じ寮生も登場します。今を生きる現代作家の小説も、勿論、良いものが数多くありますが、古典ももう一度読んでみたい、と思ったのでした。「戦争と平和」が大きいですね。 他の作家も新訳で読んでみたいものです。 今は 『大いなる遺産』を読書中…

 

Dickensが生きた時代から何百年先の…同じく島国出身の私から心を込めて~

Merry Christmas, Mr. Dickens!!!

 

Comments (2)
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