目から鱗の11巻‼
初めて知ること、それによる歴史の流れ～ 学ぶことが多いシリーズですが、今回が最も新鮮な驚きを感じました。
秀吉といえば、私の世代は「刀狩」と「検地」（太閤検地）そして「朝鮮出兵」ですよね。ただ、小学生の時点で習ったことは、「刀狩」と「検地」の２つでした。小学生だった自分の理解は…といえば、
「二つとも、秀吉自身が農民から足軽～武将～と出世したので、下剋上を許さないため、農民から刀を取り上げ、検地をして米をしっかり収めてもらうことにした」
でした。 あれから40年近く経ってはいますが、正直、11巻を読むまで、小学生の頃の自分と今の自分の理解は、さほど変わっていなかったな！
では、本題に入りましょう～✋
まず、皆様は『惣無事令（そうぶしれい）』をご存じですか？ 現在の中高校生は歴史で学んでいるのかもしれませんが、私は今回、初めて👂にしました。
『国司大辞典』 藤木久志 吉川弘文 館刊 によれば～
「豊臣平和令ともいう。狭義には豊臣政権の私政権の私戦禁止令。 広義には中世から近世への移行の過程、つまり豊臣政権による天下統一の基調を安穏・平和を求める全社会的動向の総括として捉える、政治史分析の新しい仮説。」
これだけ読むとちょっと難しく感じるのですが… 何処かで…例えば武田VS上杉のように戦をしている場合、足利将軍家が間に入って上手く収めることが出来るのであればよいのですが、戦国時代の将軍家にそんな力は無かった。武士同士の土地争い、武装した寺同士の紛争、これらを調停することが『惣無事令』の目的。 秀吉がしたことは、要するに今でいう警察のような機関を作ろう！ってことですね。
…ってことは、つまり、刀狩も検地も秀吉の私利私欲のみが目的だった、というこれまでの見解は、後の世の人々（自分も含めて）の勝手な思い込みで、大きな誤解だったのではないか？と気付かされた訳です～
織田信長が比叡山焼き討ち等により坊主の武装解除を行おうとし、秀吉もこの路線を引きついでいたのです。一向一揆も寺も農民も、必要とあらば自分たちで武装して、自衛する必要がある世の中、それが戦国の世であったから。
これを信長、更には秀吉に至っては、
「治安のことは武士に任せておけ。農民は農作に専念してくれ～」これが検地、と勝手に分かりやすく自分で理解しなおしました。勿論、戸籍の基礎となるもの、を全国区でやったのは秀吉が日本初であったらしいです。秀吉って凄い…見直しました。中学以降、歳を取った秀吉は耄碌して朝鮮出兵…ちょっとなぁ～と思っていたので。
秀吉が行った注目すべきこと！ 実はもう一つあります✋
『大仏建立』です。地震で建立からわずか3年で横倒しになり、（1596年）秀吉の面目丸つぶれだったらしいですが💦
「皆から集めた刀は無駄にはしない。これらで大仏を建立する」という内容の書面も残っております。
完成した大仏の千僧供養と称し、各宗派に招待状を送り、「宗教統一」に従うか、従わないか、『踏み絵』の役割👀
従わなかったのは、この「招待状」が原因で二派に分裂した日蓮宗の一派のみ。（不受不施派）
大仏は 『惣無事令（そうぶしれい）』豊臣平和のシンボル的存在。
大仏は地震で残念なことになりましたが、その代わりに善光寺阿弥陀如来像に『大仏』の役目をしてもらってます。何でも日本で最初の仏像なのだとか。
井沢さんによれば、
秀吉は国家権力による宗教の統一を目指した；宗派に分かれる（異説を立てる）のは構わないが、それを一部の一神教の原理主義者のように絶対化し、他宗派に論争を挑んではいけない。なぜなら、「自分が絶対に正しい」と主張する者は、しばしば相手を「絶対悪」とし、妥協を一切許さない殺し合いに走る傾向があるから。
信長～秀吉～家康がセットで目指したもの～ それは、井沢さん曰く、
「心の中で何を考えてもよいが、それを戦争やテロで表現することは許さない」ということ。（250ページまとめ）
信長も散々てこずった宗教勢力による一揆が家康の時代には無かった。今では常識である「お坊さんの丸腰」も戦国時代はそうではなかった…（昨日、読んだ『消滅世界』の時代による常識・非常識を思い出すなぁ）ちなみに、こちらは良い変化👍
信長～秀吉～家康が頑張ってくれたお陰で、「政教分離が当たり前」な日本で暮らしている我々日本人。
…という訳です👌
実は300ページちょっとまで読み終えていますが、残り約150ページ程あります。
ここ、大事！と思う箇所を書き留めておきたくて…
ここまで簡単に大事なポイントのまとめ～でした。
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