古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

シャクナゲの蕾が解(ほぐ)れ、綻(ほころ)び・・・(写真)

2017-05-15 06:59:36 | 写真

近くのマンションの庭先で、今年もそれは立派なシャクナゲが開花し始めました。
このシャクナゲについては7年前(2,010.5.17付)のブログでも扱っております。
そこでちょっとこだわっていたのが、この花の開花の様(さま)です。
このシャクナゲは、単に“咲き始める”という表現だけでは
何か言葉足らずではないか、ということです。

歌心も句心もない自分ですが、不思議とこの花の開き方については、
そう思ってしまうのです。
前の拙ブログでは、ある方の“大蕾が解(ほぐ)れる”との表現に感心し、
その旨を書かせていただきました。

そして今年。
同じ場所で、同じように咲いていました。
確かに「解れる」もいい。
が、ほかにもふさわしい表現はあるかもしれない。

ネット上で「連想類語辞典」というのがあることを知りました。
そこには、『咲く』という言葉の類語や関連語などが例示されていました。
例えば、蕾が弾く、咲き初める、咲きこぼれるなどなど実に200近い言葉が紹介されています。

早速、例示された中に、私にとってのキーワード「解(ほぐ)れる」も見つけました。
うれしくなりました。
別のところの解説によれば、閉じたり固まったりしたものが、解れ、分かれて離れるさまをいうようです。

また「綻(ほころ)ぶ」というのもあり、これもいいかなと。
「綻ぶ」は、蕾から花へと開くさまをいうようで、
古今和歌集でも“・・花の綻びにける・・”などと使われているようです。
また、俳句では「涅槃まで ついに一花も ほころびず 」(能村登四郎)という名句もあるよ、
とは俳句愛好家の弟から。
(上二つの引用した花は桜とのこと)

他にもあるのかもしれませんが、私には、つまるところ、
この花の開花の様は「解れる」と「綻びる」あたりがぴったりかな、と。

ところでシャクナゲには使えそうにありませんが、その辞典には“咲く”の類語等として面白いのもありました。
「紐解(ひもと)く」というのがそれです。何やら色っぽい言い回しです。
古語辞典(三省堂)にもちゃんと、花が咲く、蕾がほころびる、の意味が出ていました。
源氏物語にも“・・御前の梅、やうやう紐解きて・・”などと使われているとのことです。
いやはや、日本語は深い!


冒頭触れましたように、こういう言葉の世界については全くの素人です。
とんでもないこと、あるいはどうでもいいことに感心しているのかもしれません。
そのときはお許しを。




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1 コメント

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Unknown (mori)
2017-05-19 07:16:57
近くの公園にも綺麗に咲いています。私なんかは咲き始めたとか今満開だとか綺麗ぐらいで通り過ぎていますが、何時も感心するのが、開花の様から同じ赤でも微妙な違いを含めそれを感じる感受性と深く広く調べ、一番合った表現を探求する姿勢です。それにしてもコメント色々勉強になります。
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