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島崎藤村の詩「椰子の実」です。(半切1/2大)
この詩を書にするときどのように書くか、
小さい作品ながら、最初の構想からとなると悩ましいものです。
漢字と仮名からなる五七調。
一般的には、行や列を揃えた構成でしょうか。
が、ふと思いついたのが、本ブログでも何枚か臨書した“継色紙”スタイルでの挑戦。
たわいないことではありますが、横広の空間を海原に見立て、
各行の波打つ様を・・・と、挑戦はしてみましたが、
あくまで“継色紙スタイル風(ふう)”の風のまた風・・・となりました。
せめて、雰囲気だけでもと色付きの画像処理をしました。
あいかわらず、書道は“これでいい”という達成感というか、満足感がなかなか得られません。
恥ずかしながら、これでも数十枚は書いたでしょうか。
これだけ書いても、例えば自分の力が50だとすると、49とか51あたりを行ったり来たりするだけで、
60とか70とかのレベルには中々いかないものです。
書家の方からすれば、数百、数千のオーダーでの練習が必要で、その甘さを叱られそうです。
そんな一枚であります。
以前のブログの感覚があったので、コメントを読む前に何となく空間の広がりとか、行の流れでああ海辺の雰囲気が出ているなと思いました。
書も色々な楽しみ方があるんだなと感心。