先日の教室(2月16日 新百合絵画研究会)です。
火鉢と急須をご準備いただいていました。
レトロで存在感たっぷりの火鉢。
木製で金彩花柄と木目の模様がきれいです。
その左にはおしゃれな急須。
色合い、容(かたち)とも粋な味わいを感じます。
教室では火鉢の模様を鉛筆描きで試みましたがうまくいきませんでした。
帰宅後描き直しましたが、火鉢と急須のほか、冬の花を添えてみました。(火箸も)
主役は火鉢であることは決まっても、脇役の二つをどう配するか、が最初の構想。
脇役の急須と冬花のうち、後者は奥の方でさりげなく冬の彩りを、との方針で・・・。
技術的に苦労したのはやはり火鉢。
花柄模様だけでなく、木目も控えめながらも是非描きこみたいものです。
ただ、花柄や木目を描くには水彩絵の具だけではむずかしく、
結局次の手順で。
鉛筆による素描のあと、
先ずは、花柄や木目をダーマトグラフ(油性 黄)で入れ、
その上から水彩絵の具で色を乗せながら象り、
最後に光が当たった部分を不透明水彩のガッシュ(白)で、という段取りです。
火鉢については、描いたというより重ね塗りをした、というべきで、
とても水彩画とは呼べないと自覚しています。
まあ、こんな表現の仕方もあっていいのかな、と。
急須、花瓶、敷物の色合いが又火鉢を引き立てています。
椿の一輪が又可愛げに微笑んでいますね。
最近あまり見かけないので、懐かしさを感じました。
脇役の急須や花・花瓶も描き方工夫されて存在感ありますが、やはり懐かしい火鉢ですね。
炭を縦にそろえてからの火起こし、青紫の炎から赤く色づく炭の美しさ、五徳に乗せた焼き網で餅を焼く家族の団欒、鉄瓶から出る湯気の暖かさ、など・・。
丹精込めた作品を拝見し、幼児・少年期の思い出を懐かしむ時をいただきました。