関東地方も今月14日梅雨入りが宣言されました。
早かったお隣り東海地方の宣言からは約1カ月の遅れとのことです。
そんな梅雨入りした直後の梅雨晴れ(梅雨の合間の晴間)のある朝、
近くの公園に散歩に出かけました。
公園の入り口ではペチュニアやサフィニア(とおぼしき)花々が
逆光の中、お揃いの艶やかな姿で出迎えてくれました。
おかげでこちらまで華やいだ気分になったことでした。
早速絵にしようとその夜に安焼酎を口にしながら取り掛かりました。
花壇を中心に大きな構図をとり始めたのですがどうもしっくりいきません。
主役の花壇はもとより、手前木製の堰止めそして階段も角張り、
しかもヨコ線が中心の単調なものとなっています。
酔いもまわりフラフラしながらフト書道での表現法のことが想い起こされました。
それは大字仮名作品での立体感や絵画的表現のことです。
具体的にはタテ線・ヨコ線の配置や簡素と複雑の組み合わせなどのことです。
(拙ブログ「油蝉松に乏しくなくこえも・・・(杉岡華邨先生作品を臨書)」
(2,020.10.26付)で述べさせていただいています。)
“そうだ、もともと花壇の上にある木々を構図に入れてみよう”と。
ここではタテ線、ナナメ線を特に意識するとともにこれらを交差させるなどして描きました。
絵の構図のとり方など、描きたいテーマによって色々ありましょう。
今回も、単調なヨコ線一杯のところに、
やや複雑なタテ・ナナメの線を入れただけではないか、
とお笑いください。
でも自分の中では
書道の絵画的表現の方から逆輸入させてもらった、
・・・ただその一点において、ちょぴり満足した気分でいる次第です。
明日、2回目のワクチンを接種していただきます。
有難いことです。
堰止めのまるで実物を持ってきたような見事な描写、主体の花々の華やいだ様子、階段の立体感、登った後の静かな林、未だ行ったこともない場所に今歩いているような感じを受けます。この感じだと、時々鶯の鳴き声等も聞こえるのでしょうね。
構図の大切さは素人の私でもわかりますが、この絵は上半分と下半分が独立して成立しているように感じます。
その上半分の木々の間を通る光が下半分の階段に差し降り、的確なバランスで絵全体の構図を作り上げている不思議な作品に思えました。
それぞれち密に描かれた花壇の花、木々の遠近など工夫されているのは技術の高さでしょう。