数年前、ある中学の国語のお受験問題に、童謡「赤とんぼ」から出題されたとのことでした。
Qは“夕やけ小やけの赤とんぼ おわれて見たのは いつの日か”の、“おわれて”に漢字を当てよ、というもの。
正解は“負われて”、すなわち(姐(ねえ)やに)背負って貰って、の意なのですが、解答には“追われて”が結構あったとか。
この童謡の背景なり解釈を、前もって勉強していれば分かるでしょうが、今時あまり見かけない光景、ましてや小学生には難しかったことでしょう。
大好きな長淵剛さんの、有名なヒット曲に「とんぼ」というのがあります。
若者が憧れの東京に出てきたものの、厳しい現実に直面し、言いようもない苦悩を“しあわせのとんぼ”に訴える曲です。
“ああ しあわせのとんぼよ どこへ おまえはどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら 舌を出して 笑ってらあ”
なぜ、とんぼなのか、深くは突っ込まないことにしても、とんぼをこんな歌の題材にできるなんて、凄いことだと思います。
この絵の赤とんぼははてさて・・・?
水面に映っていれば・・・「秋」表す何かが一筆描かれていたらと・・・。 今日は「秋晴」 梨旨し。ゴメン 食い気で。
羽根の筋と透明感、一本の支えのてっぺんに止まった足の姿、赤い胴体・・・皆見事に描かれています。
トンボに笑われない日本を取り戻してほしいです。