清流での鮎釣り風景です。
やや高いところから俯瞰するかたちで描きました。
youtubeで紹介されている四国 仁淀川の風景動画から動機をいただいたものです。
絵は同川のある部分を描写したところもありますが、特定した個所ではなく、
全体としては想像上の空間であります。
“仁淀ブルー”と呼ばれているそうで、独特の透き通った青緑色です。
絵の具は同色の“ビリジアン”をベースに、薄く“コンポーズ・ブルー”(空色)を加えました。
石などの川底を先に描き、充分に乾かしてから水を乗せる、
という透明水彩ならではの手法です。
手前の釣り人の腰にある“タモ”(掬いとる網)を補色関係の赤とし、
この絵のアクセントとしました。
ついでにお隣さんも黄と紫で。
どういう自然現象でこんなきれいな色ができるのか!。
きっと樹木の緑も空気も夜空もすばらしいことでしょう。
このような自然が豊かな流域で生活されている方々がうらやましい限りです。
実は、この絵がほぼ出来上がったと思ったものを教室で見てもらいましたら、
仲間の方から“釣り人の竿の撓り(凹凸)が逆だぞ”と指摘されました。
二人とも遠くへ投げ入れるとき瞬間的にできる(であろう)凹状になっていたのです。
急ぎ、上のように描き直した次第です。
あゝ、恥ずかしや、恥ずかしや・・・でありました。
清涼な川面と奇岩並び続ける渓谷、特に岩の感じが出ています。
渓谷よりは川幅は広くなっているので仁淀川なのでしょう、滝や釣り人を配して四国の雰囲気を醸し出し、暑気払いにうってつけの作品と思います。
何とか猛暑を耐え抜いて無事に秋の風の音を聞きたいです。
上流から落ちる白く弾けた水から下流に綺麗な青色の流れが広がり、河岸にある岩とのバランスも良く、その中にお二人が仲良く釣りをしていて清涼感タップリです。
水の流れと透明感も流石ですし、岩も形・色とそれぞれ大変だったでしょう。又釣りをしている方の一人が腰を落として釣りあげている状態が良いですね。
暑い日が続いております。どうぞご無理のないようにお楽しみください。