これも柴崎春通先生の「全体感で描く『透明水彩』色・いろ」という教本から学んだものです。
そこでは三つの絵具だけの、その比率を変えての混色でサツマイモとジャガイモが描かれていましたが、
他の野菜でも出来るかな、と対象を広げ我が家で写生したものです。
ホルベイン絵具の、レッドマダー(赤)、イエローオーカー(黄)、コンポーズブルー(青)で、
皿状のパレットに、この3種類だけを置いての作業でした。
3原色からは無限の色が出来る道理ではありますが、思い通りの色となるとナカナカ、であります。
[補記]の前に
アメリカでは、トランプ氏の閣僚人事や諸政策の発表が報じられています。
私が最も着目したのは次の記事です。
「ワシントン時事(2,024.11.13)」「トランプ次期大統領の有力支持者で実業家のイーロン・マスク氏が、
米連邦準備制度理事会(FRB)の廃止を呼び掛けたX(旧ツイッター)の投稿に、
賛同を表していたことが12日までに分かった。
・・・中略・・・・
パウエルFRB議長は、7日の会見で、
トランプ氏に辞任を求められても応じない意向を表明した。」との記事です。
FRBはアメリカのドルの通貨発行権を独占的に有する民間の銀行組織です。
記事の内容からXの発信者がトランプ氏本人かどうかは分かりませんが、
選挙戦の最中からFRBに批判的・攻撃的であったことは知られています。
この通貨発行権については、補記で縷々書き連ねている最重要ともいえるテーマです。
そうした文脈の中でもお目を通していただければ、と思います。
【補記】
第3章 目次
第3章 【近代】ロスチャイルド家の登場によるユダヤの世界規模での活動開始
第1節 ロスチャイルド家初代 マイアー
第2節 ロスチャイルド・ロンドン家数代
第1款 ロンドン家初代 ネイサン
[N・Mロスチャイルド&サンズ銀行創設]
[ロスチャイルド家による国債発行]
[事実上イングランド銀行を支配し金本位制を始動]
[アメリカ合衆国銀行にも食指]
第2款 ロンドン家2代 ライオネル
[代理人をもってアメリカ進出を始める]
[イングランド銀行を中央銀行化 ポンドが世界通貨へ]
[ユダヤ人・デイズレーリが首相へ]
[同家一族・マルクスの共産党宣言]
[アメリカ南北戦争への関り]
[日本の開国・明治維新への関り]
-以下、次回ー
第3款 ロンドン家3代ナサニエル・アルフレッド兄弟
[金ぴかの時代を主導]
[日露戦争への関り]
[連邦準備制度(FRB)創設とWWⅠ参戦]
第4款 ロンドン家4代 ウォルター
[ユダヤ主導でロシア革命 世界初の共産主義国家]
[バルフォア宣言]
[WWⅠ後に残されたこと]
第3章 【近代】ロスチャイルド家の登場によるユダヤの世界規模で活動開始
ダニエル・エスチューリン氏(註1)は、近著「グローバリストの世界覇権史」の中で
次のように述べています。
「・・・彼ら(ユダヤ人)は国々を渡り歩き、
ヨーロッパのキリスト教徒たちに数世代にわたって迫害されつつも、
生きるうえで強力な武器となる金融業という極めて重要な権利を与えられていた。
ユダヤ人は旧来の国際ネットワークや血縁を通じ、
資本主義機構の超国家的運用という課題を解決することができた。
その代表例が、19世紀末のロスチャイルド家だ。」と。
(註1:ダニエル・エスチューリン氏は、2,006年「ビルダーバーグ倶楽部」を著し、
ロスチャイルド家、ロックフェラー、各国首脳など、世界を支配するキーパーソンが集まり、
人類の経済的、政治的未来について議論しあう秘密会議のことを暴いた。)
そのロスチャイルド家について調べてみたいと思います。
本第3章は、主に林千勝氏著「THE ROTHSCHILD」(註2)という勝れた本を参考にさせていただきました。
(註2:「THE ROTHSCHILD」は、林千勝氏が膨大な資料を読み解き、
ロスチャイルド家の歴史を通じ、世界での主要な出来事にいかに関わってきたかをまとめ上げたもので、
国際金融資本家の本質に迫る傑作著。)
欧州は、宗教改革推進グループとこれに対するカトリック側の反宗教改革運動とのせめぎあいのなか、
やがてアメリカ独立宣言(1,776年)、フランス革命(1,789年)へと進んでいく。
このフランス革命は、自由、平等、友愛など市民革命の先駆的役割を果たしたが、
ユダヤの関連でみれば特別なものになる。
田中英道教授によれば、フランス革命とは何だったか。
一言でいえば“ユダヤ人の解放”といえる、とされる。
それまで狭いゲットー(ユダヤ人居住区)に押し込められ、虐げられた生活を送っていたが、
革命後のフランス共和国は、他のヨーロッパ諸国に先駆けてユダヤ人に市民権が与えられた(1,791年)と。
ただ、フランスで市民権は得たものの、
欧州各国で、市民権が法的な意味だけでも完結するには約80年を要した。
ましてやロシアをはじめとする東欧では過酷なままであった。
そしてフランスはナポレオンの時代へ。
そのナポレオン戦争に乗じて登場してきたのがロスチャイルド家、という次第。
第1節 ロスチャイルド家初代マイアー
初代マイアーの先祖は、16世紀から代々、
ドイツ北西部の自由都市フランクフルト市内のゲットーに住み、質屋や両替商を営んでいた。
マイアーはヘッセン州の領主・ウィルヘルム公を古銭商売の相手とすることに成功、
その後商売の相手を多くの国や州等の宮廷相手に拡大するとともに、
金融ビジネスを情報(郵便や通信)に結び付け、莫大な利益を得ることとなった。
折しも当時の欧州はナポレオン戦争、そしてその後のイギリスで興った産業革命の機に乗じてのことである。
なかでも後述する三男(ネイサン)とともに、
当時金融街の中心であったロンドンのシティを掌握、ここを活動の中心にした。
マイアーは事業を5人の息子に譲り、
長男はフランクフルト、次男はウィーン、三男はロンドン、
4男はナポリ、5男はパリでと、
欧州主要都市に拠点を置いた。
また、ロスチャイルド家の家訓には、一族当主の選び方や、
一族内結婚による財産分散防止、その財産の秘匿などが含まれている、とのこと。
ロスチャイルド家の強さの秘密は、
一族内の“柔軟な資本移動”と“広域で迅速な情報網”と言われるが、
家訓などからもこれらが垣間見える。
林千勝氏は、マイアーが少年時代ラビを目指した頃、
金(カネ)の「力」の絶対性を信じていたと伝えられている、と。
ユダヤ人の世俗的神は貨幣であるとも言われている、と。
貨幣は神をも含むすべてのものを商品に変える。
貨幣は人間世界ならびに自然から固有の価値を奪い、人間を支配し、人間はそれを礼拝する。
政治もまた金の力に従属する、とも。
彼は、亡くなるまで、ユダヤ人は「選ばれた民」であり、
「神はユダヤ人に世界を支配することを約束した」と信じていた、と。
・・・実際に息子や孫たちが世界を支配していくことに。
ゲットーのユダヤ人が「ユダヤ王」としてヨーロッパ、いや世界の運命を決定するようになる、と。
第2節 ロンドン家数代(活動時期19世紀初頭から20世紀半ば近くまで)
(初代ネイサン、2代ライオネル、3代ナサにエル、アルフレッド、4代ウォルター)
以下、ロスチャイルド家の中心となったロンドン家を通じて行われたこと、
起こったことを、その当主の代を追って記していきます。
第1款 ロンドン家初代 ネイサン(活動時期1,820~1,836年)
[N・Mロスチャイルド&サンズ銀行創設]
ネイサンは父の死に先立ち、N・Mロスチャイルド&サンズ銀行
(N・Mはネイサン・マイアー 現存する最も長い歴史を持つマーチャント銀行)
を立ち上げ、当時のシティで大きな影響を持つようになる。
ナポレオン戦争でイギリス軍ウェリントン将軍と組み、
上記銀行を通じ軍資金の購入などでバックアップする。
ナポレオン戦争の最後の戦いワーテルローの戦いでイギリスが勝利するが、
ネイサンたちは、債券相場を操作して大儲けする。
またウェリントンは後に(1,828年)同家の支援のもと首相に就任。
[ロスチャイルド家による国債発行]
ナポレオン戦争終了後、ヨーロッパ各国で、ロスチャイルド家によって
国債での資金調達が広く紹介され普及することとなった。
イギリス国債はその後、前述の5人の兄弟も参画する形で、
フランス、プロシャ、ドイツ諸国、ベルギー、ナポリなどなどの
国際的な債券市場で取引されることとなった。
ロスチャイルド家は、ヨーロッパの王室をも顧客とし、
ヨーロッパ中の王室が同家に金を無心する時代に。
世間の人は、“古代ユダヤは1人の王を仰いだが、
今は王たちが1人のユダヤを仰いでいる”と。
[事実上 イングランド銀行を支配し金本位制を始動]
法的には次のライオネルの時代になるが、事実上、
イングランド銀行を手中におさめ、同家の代理機関として活用し始める。
金本位制によりポンドという紙幣に金の価値が与えられ、一挙に信用アップに。
[アメリカ合衆国銀行にも食指]
当時アメリカは、第一合衆国銀行という民間銀行が、
大統領や議会の認可のもと、公認の期限付きで、通貨の管理をやっていた。
その公認期限切れ(1,811年)に伴い、
その公認期限切れ(1,811年)に伴い、
第二合衆国銀行(ネイサンが筆頭株主 公認期限1,936年)が創設された。
当時のジャクソン第7代大統領(在任1,929年~1,937年)は、
ロスチャイルド家等の海外株主への反発から公認更新に強く反対、結局、更新ならず。
アメリカは、この1,836年から1,913年(連邦準備制度創設)の間、
中央銀行が存在しない時代が続く。
一方のロスチャイルド家にとっては、
「アメリカに民間の中央銀行をつくること」が不退転の目標になった、と。
「アメリカに民間の中央銀行をつくること」が不退転の目標になった、と。
第2款 ロンドン家第2代 ライオネル(活動時期1,836年~1,879年)
[代理人をもってアメリカへの進出を始める]
ライオネルは、1,830年代アメリカに初めて代理人(“別の名前” を冠した支点)を持ち始めた。
オーガスト・ベルモント、J・P・モルガン、クーン・ローブなどが代表。
セリグマン、リーマンその他のユダヤ系銀行も傘下に入れていった。
代理人ベルモントは、アメリカのロスチャイルド家の繁栄を語るうえで欠かせない人物。
プロシャのユダヤ人家庭に生まれ、フランクフルトのロスチャイルド家で修行後、渡米、
1937年にはオーガスト・ベルモント商会を設立。
ロンドン家とパリ家の双方に当時のアメリカ情報を届けるとともに、
現金不足に悩んでいたアメリカ政府にも国債をロスチャイルド家が引き受けるなどした。
ロスチャイルド家からしたら、ベルモントを通じて合衆国政府の足元を押さえていたことになる、と。
[イングランド銀行を中央銀行化し、ポンドが世界通貨へ]
ライオネルの発案で「イングランド銀行条例」が議会成立(1,844年)、
ロスチャイルド家の代理機関だったイングランド銀行を名実とも中央銀行化し、
ポンドは世界通貨となる。
これが世界初の、『貨幣発行独占権を持つ民間銀行』の創設である。
イングランド銀行が各国の中央銀行づくりの模範となり、
約70年後に、アメリカ・ドルを民間銀行で発行する「連邦準備制度」を実現する(1,913年)。
【ユダヤ人・デイズレーリがイギリス首相に】
デイズレーリ(ユダヤ人 キリスト教への改宗者)は、
ロスチャイルド家の絶大な支援の下、ユダヤ人として初めてイギリス首相となる。
それまでユダヤ人は、自分たちは表舞台には立たず、王などの補佐役に徹していたので、
デイズレーリの首相就任は画期的なことではある。
(その後、同じくユダヤの末裔のフランクリン・ルーズベルトがアメリカ大統領につくこととなる。)
デイズレーリ首相はロスチャイルド家との絶妙な連携のもと、
当時エジプト総督が保持し売りに出されていた軍事・通商の要衝スエズ運河の株を購入(1,875年)、
その後イギリスはエジプトや中東への関与を強めることとなる。
[同家一族・マルクスの共産党宣言]
同マルクスが“共産党宣言”を出したのが1,848年、ライオネルの時代である。
マルクスの祖母のいとこが、ロンドン・ロスチャイルド家の創業者ネイサンの妻、
というから結構近い血筋である。
共産党宣言では、これまで存在したすべての社会の歴史は階級闘争の歴史であるとし、
プロレタリアが革命でブルジョアを倒すことが歴史的必然としている。
しかしマルクスの革命の攻撃先は、自分の出身でもある大金融資本家(ブルジョア)に向かうことはなく、
ユダヤ最大の敵としてのロシア皇帝に対して向かった。
[アメリカ南北戦争への関り]
このライオネルの時代、ロスチャイルド家全体として、アメリカの南北戦争にも関わることとなる。
リンカーン大統領の1期目が終わり2期目再選を巡り、南北戦争が起こる。
奴隷解放などを掲げる北軍に対し、南部11州が南部連合軍を結成したので、
リンカーン大統領はこれに対抗して開戦。
北軍が勝利するが、ロスチャイルド家は、南北双方を支援した。
この、戦う双方を支援するのも、ロスチャイルド家の常とう手段の一つ。
尚、この内戦が始まったころ、ロスチャイルド家側はアメリカ合衆国政府に対し
戦費の貸付を申し出たが、リンカーンはこれを断り、
財務省を通じて、金に裏付けされた“グリーンバッグ”(裏が緑の政府紙幣)を発行して調達する。
リンカーンは法貨(法定通貨)条例を制定し(1,862年)、
この政府発行の“グリーンバッグ”をアメリカ合衆国の永続的な通貨とする意向を発表した。
通貨発行の支配権を握ってきていたロスチャイルド家は衝撃を受ける。
リンカーンは南北戦争が終わった1,865年5月に暗殺される。
北部が勝利したことにより、アメリカは保護貿易主義に転じ、
国内産業とりわけ重化学工業に力を入れ、1890年代には工業生産でイギリスを抜く。
輸出で得た金がウォール街に集まりだし、
その後、国際金融のセンターがウォール街に移る切っ掛けの一つに。
[日本の開国・明治維新への関り]
この時期、日本は開国から幕末、明治維新の頃である。
1,853年6月、インド艦隊司令長官として浦賀に来航、
大統領の親書を幕府に提出して開国を迫ったマシュー・ペリー。
そのペリー海軍提督の娘は、ロスチャイルド家のアメリカの代理人
オーガスタ・ベルモントの夫人とのこと。
尚、ペリーの曾孫のアリスは日米戦争前の駐日大使ジョセフ・グルーの夫人とも。
この日本の開国に、ロスチャイルド家がどこまで意図的だったかは分からないが、
同家の活動が始まってから約50年で日本にも開国という形で関わっていたことに。
明治維新(19世紀後半 1,868年が明治元年)において、討幕派の薩長を支援したのは
ロスチャイルド家傘下のユダヤ人商人ウィリアム・ケズウィックとのこと。
同家は、日本側の伊藤博文、井上馨らをロンドンに呼び寄せ育てて、
日本を管理する最高指導者にした、と。
また、新橋-横浜間の鉄道建設資金もロスチャイルド系が融資。
色の三原則は知っていましたが現実に絵の具三色で描き分けるのはすごいことですね。
野菜それぞれの質感と形、挑戦成功と思います。
さて、ロスチャイルド家、米国の連邦制度理事会なるもの超有名な組織なのにあまり知識がありませんでした。
その歴史を垣間見るとユダヤの勢力(ロスチャイルド家を中心に)が共産ソ連まで掌で世界の歴史を動かしてきたという事実、ましてや日本の幕末から維新後も関係あるという巨大モンスター金脈と人脈、驚きです。
反グローバル(反ロスチャイルド?)のトランプ氏とイーロンマスク氏がそのモンスターに挑戦するのであればその経過や結果は予測不可能です。
矮小化されている我が国の現政権、大丈夫でしょうか?さらに心配になりました。