
先日の教室(6.18 小玉精子先生)です。
モチーフ担当の方には、それはすてきなアジサイをご準備いただきました。
白や淡い青、紫系の十数輪。
今年も描きたいなと思っていただけに、感謝!感謝!であります。
いつもの通り、教室で描いたあと、帰宅して筆を入れました。
案の定、白い花のところが薄汚くなり失敗、描き直すことに。
白い部分の描き方については基本に帰ろうと、
柴崎春通先生の教本(全体感で描く「透明水彩」 色・いろ)の
「明度を生かして描く」のページを思い出し、ここに舞い戻りました。
そこではアジサイ3輪が、
同じ色相ながら、明中暗とその明度だけを変えての表現。
白いアジサイは、明度のない(色がついた暗い)周囲によって
浮き立たせて描かれていました。
ということで、その際立たせ方を参考にしながら、
紙も白さが強い“ホワイトワトソン紙”に変え描き直しました。
また白アジサイ部分では白色の絵具類も一切使用しておりません。
今回は敢えてバックは塗らず、紙の元の色そのままにしています。
でも目の錯覚とは恐ろしいもので、
白のアジサイの方がより白く見えるから不思議です。
ところで、私の絵では、白いアジサイの周囲すべてを
明度を落とし、しかも色相が入ったそれで囲っていますが、
柴崎先生のお手本の絵ではちょっと違っていました。
わずかな部分ではありますが、白いアジサイとバックとが
直接連接させてある箇所があるのです。
今思うに、“白のアジサイとバックは同じ紙のままですよ”との、
先生のさりげないご教示なのかな、と。
それから説明を読み驚きました。白の花とバックが同じだとは!!