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クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

鏡台山西南ルート周回 H-23-6-29

2011-06-30 11:17:21 | 榛名山麓
榛名・鏡台山周辺の地形図をよく見ると、北峰から西南に歩けそうな稜線がたつた
一本だけある。今日も平地の気温が35度超となるらしいのがやや気がかりだったが
これを手繰ってみることにした。
R-126から南榛名線をくねくねと西進。途中に林道建設記念碑、災害で埋没して
いたのが発見されて再設置されたものとか。



R-33に抜けた所が「びくや」、「下の坊バス停」脇の隅に遠慮がちに駐車。
ここは昼間には来店客の車で一杯になるので完全なお邪魔虫(9.06)。



びくや上手のこの廃屋の裏に入り込む。かつての記憶でこの裏に古い作業道跡が
あった筈だから。



だが、叢が深くて其れらしき物は見つからない。それならばと、左手に見える稜線に
いきなり行ってしまえと林間の藪に挑戦するも棘の草が密生していて半袖の支度では
全く歯が立たず撤退。



もう一度、廃屋裏を探索、この苔むした崩落止めの木枠組みの先に一筋発見。



道形は確認できるが相当な藪化している。だが、今の時期ではこんなのは当たり
前だから想定の範囲内。二本のストックで前方にV字を作って掻き分けながら進む。



作業道は予定した稜線の右下で沢の右岸、取り付きを探しながら進むと、
この倒木の辺からやや藪も薄くなる。沢の対岸に相当な大型の作業小屋。



計測すると予定した稜線の先端を既に過ぎてしまっている。この先に行くと
稜線の傾斜と作業道の傾斜が違うのでますます這い登りが困難になるので思い切って左の藪を突破して斜面登り。



暫く登って前方を確認すると全面が岸壁、已むを得ず遠回りは覚悟の上で左に
迂回することに。



幸いにも「けもの道」を発見。「猪さん 毎度お世話になります」と挨拶してから
それを辿って山腹を廻る。



焦らずに辿ると漸く稜線と思われるものが見えた(9.53)。かなりの距離を後退して
しまっているが、仕方がない。



何とか、稜線と思われる箇所。未だ予定ポイントの遥か西方なので急登の途中だ。



少し登ると傾斜は変わらないが、良く見かける細い草が密生する気分の良いルート。



おっと、前方が崩落。良く観察すると歩行筋の下は抉れていて空洞だ。右手から
そっと通過。



やつと予定の第一ポイント、ここが地形図で稜線の西南端と見当を付けた場所。



小休止の後、登攀を再開。岩場が現れるが、多分さっき回避した岸壁の上を
歩いていると思われる。周囲から強烈な山椒の匂いが漂ってくる。此れだけ
きつく臭うと気分が悪くなる様だ。仏体山周辺でもこの強烈な臭いに
悩まされたのを思い出す。
ここからの稜線はアツプダウンが激しくなる。



幾つかの岩場は正面突破して小さな小平地。座り込んだら今度は猛烈な異臭。
なんと野生動物のトイレに座ってしまったのだ。慌てて次のコブに進む。



岩場が連続する。山に来たと実感していられるほどだから乗り越えは楽々。







崖の様な急登が終わって一休み。風が全く無く湿度も高いようなので
べったりの空気。
体温が上がっているのが自覚できるのでポカリで顔を拭って凌ぐ。

今日はマイミクさんが嬬恋とツブヤイていたから今頃は2000m級で涼風の中だろうが、
ここは未だ1000mに満たないから蒸し風呂状態(10.37)。未だ中間地点なのに。

黙々とコブを登り続けると前方に左右の稜線を従えたピーク、あれがこの
稜線の唯一のトンガリ。
何とか推定1016mの小ピーク着。再び座り込んで休憩。顔を洗って体温を下げる。
この先は等高線2本下って8本登るのだ。北峰まで直線距離で320m。
鞍部からは極めて緩い傾斜、こんなのは歩行には楽だが最後に急登で勘定を
合わせるので同じこと。案の定、あと60m地点から急登が始まり亀並みの
スピードを余儀なくされた。
頂上近くなると本日初めての登山路がハッキリする。



そして茫々たる雑木の繁茂に押し包まれた北峰に到着(11.45)。1079m。
四面とも景観なし。



直ぐに東に向かって下山開始、北峰への道標を過ぎ



四合目からの道と合流。平坦道を南峰に向かう。



途中のこの岩は右から通過、一旦下降に掛かる。



最後の大岩を抜けると狭い南峰の頂上。



三角点は四等で点名・鏡台山 1072.9m。



標識は二枚あるが何れも表記された標高は北峰のもので1079mは誤認だ。





本日の爺イ、セルフを押してから岩場に駆け上がる事が出来る間は大丈夫?



東の天狗山は重なっていて西峰だけしか見えない。



北には先日歩いた鐘原ヶ岳の繋がり。



こっちは李ヶ岳の方向。



これは榛名湖周辺かな? 浅間方面は霞で写真にならない。



遮蔽物のないカンカン照りの頂上から逃げ出して僅かに下がった岸壁の縁で
微かな風のある日陰で昼食。先日と同じ蝶が纏わり付いて離れない。
少々動いても全く動ずる事もなくしきりに汚れたカメラカバーを舐めている様だ。



ラジオが雷警報を伝えているので蝶との戯れもいい加減にして下山開始、
今度は四合目から標準登山道を使って榛名神社方面に(12.39)。



丁寧に付けられたロープのお世話になりながらゴロゴロ道を下る。
上のほうは登山路が水路化しているので荒れ放題。



坂の途中に比較的新しい観音像、添えられているお札はこの山域の
あちこちで見るもの。



大きく左旋回するところは面倒なので林の中をショートカット。



林道に飛び出すと、この辺の林道も開発が進んでいる様で作業車が稼動中。



やがて本来の林道から天狗登山道への入り口通過。



何か色々入っていた箱は健在。この辺から社家町郵便局近くに
でる旧道がある筈なので探ったが元々が細道なので叢に邪魔されて発見できず。



地蔵峠への分岐。



そして神社の随身門脇に到着(13.16)。ポツポツと現れる参詣客とすれ違いながら
参道を下る。



駐車場所まで約1.2k程あるので路線バスに乗ることも考えたが、時間が合わず
炎天下なので右に左にと日陰を選びながらブラブラ歩き。

郵便局の向かい側近くに榛名山霊園、旧道はこの霊園の奥に通じでいる筈だった。



李ヶ岳林道入り口通過。この道は李ヶ岳南ルートや味噌玉岩でお世話になっている。



そして本日も無事に帰着(13.45)。R-33の途中で「八本松森林センター」に寄る。
売り物のアジサイの咲き具合を偵察するためだ。



駐車場に入園料を入れる箱、無人の時は来訪者はここ料金を入れるのだ。



園内は残念ながら少し時期が早すぎた。咲いているのは極く僅か。







中にはツツジも咲き残り。



帰宅直前、今夏初めての入道雲を見た。今日は来るかもと、思っていたら果たして
18時頃に突然の雷雨襲来。これからの山は気をつけよう。



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2 コメント

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涼風のなか (お~ちゃん)
2011-06-30 22:43:23
>>嬬恋とツブヤイていたから今頃は2000m級で涼風の中だろうが、

 こちらではご無沙汰しております  その2000m級で涼風の中だった張本人です(笑)
 湯ノ丸山はレンゲツツジが丁度ピークで、そうとは知らずに角間峠から湯ノ丸山を越えて行った私は、人の多さにビックリしてしまいました。どうやら、ラジオでレンゲツツジが紹介されていたようです。

 最後の写真、原町からこの入道雲をみてました。やはり、そちらでは、夕立があったのですね。
 
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レンゲツツジ (爺イ)
2011-07-01 07:15:41
お~ちゃんさん
角丸・湯の丸の記事、読みました。矢張り
梅雨明けは嬬恋ですね。ツツジも凄い。
今、地形図見ながら検討しましたが
足弱としては地蔵峠から湯の丸へ行き、北峰
から角間峠に下り0.5k表示からツツジ平へ
曲がって帰ってくるコースなら何とかなりそう。勿論、最初の登りではリフト(7/10まで)のお世話になりますが。
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