健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

Faculty development

2009-12-09 21:22:21 | 日記
Faculty development(FD)講演会を学内の教職員を対象に昨日開催しました。大学設置基準や大学院設置基準にFDが制度化されているのもかかわらず、現場の教職員は日常業務に追われてなかなかFDを意識できていないのが実情ではないでしょうか。大学全入時代となりかつ18歳人口の減少があいまって、本来(昔ながら?)の大学教育は難しい状況にあります。つまり、大学生なのだから、自主性に任せるべきであるという考え方は成り立ちません。いかに学生の能力を高めることができるか、教員側が学生に合わせていく必要があると言われています。でもすべて至れるつくせりでやってあげるのが教育ではなく、いかにやらせるか、そしてできるようにするかであると思います。これがまた非常に難しいのです。頑張ればできそうな課題を与えて達成させる、という適切な課題の設定が必要になります。このレベルと量の設定こそが教育力の大切な要素であると考えまられます。もちろん、大学教員に課されることは教育だけでなく、研究や社会貢献、そして管理などもあります。大学教員の負担は大きいことが分かります。
こうしたFDは教員個人レベルのものがあるのは事実ですが、基本的には大学としての組織的な取り組みと定義されています。したがって、教員個人が努力するだけでなく、教育組織として職員を含めた取り組み・改善が必要とされています。とにかく頑張るしかなく、できるならやらされるよりも、主体的に取り組みたいものです。
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