健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

研究費と市民講座

2010-04-22 08:09:13 | 研究
国から1000万円の研究費をもらったら年1回、子どもや市民に自分の研究をわかりやすく説明することを義務とすることが、2011度から始まるかもしれないということが報道されています(ASAHI.COM)。政府の総合科学技術会議の調査会において、2011年度から始まる科学技術基本計画の素案が示され、その中に盛り込まれたというものです。内閣府によると、英国では一部の研究費で1年に1回、一般向けに内容を説明することを求めているということです。3月に大阪で開かれた総合科学技術会議の地方開催で傍聴者から、こうした制度の導入の必要性が指摘され、検討するきっかけになったそうです。
文部科学省による科学研究費補助金では、年約5万人の研究代表者に平均300万円支給されているそうですが、その中に1000万円以上の支給が採択された研究が年間1万件前後あるそうです。いや、びっくりです。こんなに多いのですね。年間1000万円という研究費を支給されている研究者はかなり少ないものと勝手に考えていましたが・・・・・。したがって、小学校や中学校、そして市民向けの講座でのレクチャーなどが相当増えるのかもしれません。
でも研究成果と言っても、研究の目標(ゴール)へのロードマップの中での位置付けはまちまちで、それぞれの研究成果が大きな目標のどの部分にあたり、それをどのように一般の方向けに説明すればよいのかとなると、その判断が少し難しいと思われますが・・・・・。大学の先生にしてみれば、教育と研究と学内の事務作業と大学としての公開講座に加えて、研究成果の公開講座と、また忙しくなります。
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