健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

タコが大腸癌や肥満を抑制?

2010-04-24 08:26:02 | 研究
タコが大腸癌や肥満を抑制できるかどうか検討するというのです(YOMIURI ONLINE)。この報道を見て、正直、えっ!と思いました。内容をよく読んでみると、タコにはビタミンB6が豊富に含まれているというのです。そして、ビタミンB6は大腸癌や肥満など様々な疾病への予防的効果が報告されているらしいのです。これまでは、ビタミンB6の効果に関する研究しか行われてこなかったが、食品としてのタコ自体の効能に関する研究をマウスやラットを用いた動物実験で検証するというのです。さらに、タコの頭や足、いぼなどの部位ごとに成分を分析し、健康食品の開発に役立てることも考えているらしいです。この研究の中心的な研究者によれば、「食生活の欧米化に伴って、日本人のビタミンB6の摂取量は減少傾向にある。今回の研究がタコを使った新たな名産品の開発に役立ち、地域の活性化につながればうれしい」とコメントしているようです。この研究にかかる2010年度予算は264万円とも報道されています。ビタミンB6が仮に大腸癌を予防するとしても、それを多く含むタコが同じ効果を示すとは限らないと思います。さて、結果はどうなるでしょうか?
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