米国のスペースシャトルの退役に際して、ヒューストンにある日本人宇宙飛行士の活動拠点を閉鎖し、日本国内に移すということです。確かに、米国ではしばらく有人宇宙飛行は行わないようですので、米国に滞在する必要はないのかもしれません。国際宇宙ステーションの運用はまだ継続することが決定済みなので、日本人宇宙飛行士の活動は続くのですが、今後はロシアの宇宙船を利用することになります。宇宙飛行士の健康管理に係る知識や技術などは米国が一番だと思いますが、現在の情報社会では距離はあまり問題にならないということでしょう。また、経費節減が求められており、必ずしも米国内に活動拠点を置く必然性がなくなったということでしょうか。でも、なんかさみしいですね。日本としては今後どのような形で宇宙を利用していくのか、依然として明確なビジョンは提示されていないようです。国会もなんだか何も決まらないような気配ですので、全く先が見えません。科学技術は継続が大切で、いったん途切れてしまうとそれを取り返すのは容易なことではありません。一刻も早い具体的な方策の決定を願うばかりです。
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