健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

治療目的でのiPS細胞利用へ

2010-10-19 06:45:33 | 研究
京都大学が有する人工多能性幹細胞(iPS細胞)の特許を管理している「iPSアカデミアジャパン」は、フランスのバイオ関連会社「セレクティス社」とiPS細胞作成と分化誘導の技術に関する特許の使用を認めるライセンス契約を結んだそうです(YOMIURI ONLINE)。特許料や詳しい内容は公表されていないが、再生医療に使う細胞を作るため、セレクティス社はiPS細胞を体のいくつかの種類の細胞に変化させて製品化する予定だそうです。iPSアカデミアジャパンによると、同社はこれまでに国内外の20社余りと契約を締結したが、その内容はiPS細胞から作った細胞に、新薬の候補となる物質を投与して効果や副作用などを調べる「創薬」の分野に限られていたそうです。今回の契約では、治療にかかわる分野についての特許を許諾したライセンス契約ということで、世界初になるそうです。実際に、iPS細胞から作成された体細胞が治療に使われる日に大きく一歩踏み出したということでしょうか。とうとう来たかという感じですね。この治療法の確立を心待ちにしている患者さんは世界中にたくさんいると思います。今後の展開に注目です。
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