健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

日本人男性1人の全ての遺伝情報を解読

2010-10-26 06:45:29 | 研究
理化学研究所が日本人男性1人の全遺伝情報(ゲノム)を解読し、米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に発表したそうです(毎日jp)。日本人のゲノムが解読され、報告されたのは初めてということです。この解読には血液から採取したDNAを使い、DNA読み取り装置「次世代シークエンサー」により約5カ月間かかった。遺伝子は塩基と呼ばれる4種類の化学物質の配列で決まり、人間は約30億塩基対があるそうです。最初に各国が協力してヒトゲノムの解読を終えた際には13年かかったそうです。しかし、最新の読み取り装置を使うと2週間弱で解読できるようになるそうです。研究チームは、このように簡単にゲノムの解読が進めば、今まで見過ごされていたような病気に関連する遺伝子の個人差がまだまだ多数見つかるだろうと推測しています。こうした個人差は今回の研究でも約313万カ所検出されたそうです。しかも、これらのうち39万カ所は新たに見つかったものだったそうです。こうしていけば、病気につながる特定の遺伝子配列が発見されるかもしれません。ゲノムの解読からポストゲノム時代に入ったと思っていましたが、解読されたと言ってもまだまだやるべきことはあるということなのでしょう。
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