健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

コラーゲンで毛髪がふさふさに

2011-02-05 07:33:31 | 研究
毛髪の大本になる毛包幹細胞が作り出すコラーゲンが、脱毛や白髪を防ぐことが明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。毛包幹細胞は、毛髪を作る角化細胞など各種細胞を製造・供給するそうですが、「17型コラーゲン」というタンパク質も作っているそうです。マウスの遺伝子操作してこのタイプのコラーゲンを作れないようにしたところ、生まれてから約半年後には黒い毛が白く変わり、10か月後までにはほとんどが抜けてしまったというのです。ということは、このコラーゲンをたくさん作れるようにする仕組みを開発すれば、脱毛や白髪の治療などが可能となると考えられます。実際、同種のコラーゲンを作る人間の遺伝子を、遺伝子操作してコラーゲンを作れなくしたマウスに導入したところ、黒い毛がふさふさと生えてきたそうです。コラーゲンは人工的に化学合成できませんが、コラーゲンを合成できた場合、そのコラーゲンを何らかの形で毛母細胞に供給できれば、毛髪がふさふさになるのでしょうか。でも、原因物質が判明したことは、朗報ですね。
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