健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

肥満解消へ外食産業の取り組み

2011-02-08 07:45:24 | 研究
米国の小売り大手や外食チェーンが、相次いで「健康」に配慮した食品の販売強化を打ち出しているそうです(読売新聞)。米国人は大きい人が多いという印象がありますね。背ももちろんですが、横にも。こうした肥満は、生活習慣病に伴う医療費の負担を増大させているのは、日本と同じです。米国では子供の3分の1以上、成人では3分の2以上が「体重過多」、もしくは「肥満」。肥満が原因の経済的損失は、生産性の低下などを含めると2003年の約750億ドルから、2018年には3430億ドルと5倍近くに増えるとの専門家の試算もあるそうです。米農務省長官は先月、「現状は無視できない危機的な状況だ」と述べ、生活習慣病による医療費などの負担増に強い懸念を示したそうです。こうした中、肥満解消へ向けた社会的取り組みが行われ始めているそうです。ミシェル・オバマ米大統領夫人が子供の肥満率の低下に積極的なこともあり、肥満対策がさらにクローズアップされているという背景も。例えば、ファストフード最大手の米マクドナルドは1月から、欧米では朝食の定番メニューの一つ「オートミール」を全米約1万4000店のメニューに加えたそうです。つぶしたオーツ麦(カラスムギ)を煮て、かゆ状にしたオートミールは食物繊維が豊富だそうです。1・99ドル(約160円、税抜き)の小型カップ(砂糖なし)でハンバーガー1個分とほぼ同じ260キロ・カロリーですが、ハンバーガーより高い満腹感を得られるそうです。オートミールは、コーヒーチェーンのスターバックスが2008年に米国内で売り出しヒットした実績があるそうです。ミシェル・オバマ米大統領夫人が子供の肥満率の低下に積極的なこともあり、肥満対策がクローズアップされている。「健康」への取り組みは、外食産業以外にも広がっている。さて、米国人の満足度は。そして日本はどういう方向へ向かうのでしょうか。
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