ミカンなどかんきつ類の皮に含まれる有機化合物に、脳の神経細胞を守るタンパク質を増やす働きがあることが明らかになったそうです(MSN産経ニュース)。その有機化合物は、ヘプタメトキシフラボンだそうです。この物質をマウスに5日間投与した後、脳の血管を詰まらせて、脳の断面を分析すると、記憶をつかさどる海馬で、神経細胞が傷つくのを防ぐタンパク質「脳由来神経栄養因子」が投与しなかったマウスよりも約3・5倍増えていたそうです。このタンパク質が増えることで脳梗塞後に死滅する細胞が減り、機能が維持されると考えられるそうです。ただ、ヘプタメトキシフラボンはミカンの皮の成分の多くて約0・025%と微量で、皮を食べても効用はないとも。ということで、今回の成果は脳梗塞で起きる脳神経の機能障害を遅らせる治療薬の開発につながる可能性があるということですね。
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