興味深い研究結果が発表されたそうです。腹部の脂肪は体のほかの部分の脂肪よりも危険だというのです(MSN産経ニュース)。お腹の脂肪は死亡率と、心臓脈管系の病気やその他の重病にかかるリスクを高めるというものです。腹部の脂肪は、体のほかの部分の脂肪と比べて健康にとって危険で、「ぽっこりお腹」になることは体重過多や肥満よりもリスクが高い可能性があるというのです。この研究はヨーロッパ心臓学会(European Society of Cardiology)で発表されたものだそうです。仮に体重過多でないとしても、いわゆる内臓脂肪は心臓脈管系の病気やその他の病気を進行させて、肥満の人々に比べて早く死亡する確率を50%高めると。この研究は、12,784人のアメリカ人の健康を14年にわたって分析したもので、BMIとウエストとヒップの比率を測る指数(WHR: Waist-hip ratio)を考慮に入れているそうです。普通の人か体重過多もしくは肥満か、普通の人かWHRの高い人かによって分類され、年齢や喫煙の有無、高血圧、糖尿病、体重過多もしくは肥満のようなほかの要素を度外視すると、BMI指数は普通だが、胴体の脂肪が高い人の死亡率が高かったというのです。「体重は普通だけれどぽっこりお腹」のグループは、標準体重で腹部の脂肪が過多ではない人々に比べて、2.1倍死亡リスクがあったことになるそうです。肥満の人々の場合も死亡リスクはやはり高く、普通の人に比べて1.4倍だったが、腹部に脂肪の集中している人々のリスクのさらに高いそうです。しかし、お腹についた脂肪がこうしたリスクを高める理由はまだはっきりしていないそうです。腹部の脂肪はほかの脂肪と比べると新陳代謝が異なっていて、腹部の脂肪を構成する細胞はインスリン抵抗性を促進するホルモンを分泌している可能性があるそうです。これは糖尿病をもたらし、炎症を引き起こす可能性がある状態です。一方、脚部や臀筋の脂肪は、いわゆる健全な新陳代謝をもつタイプの脂肪で、内臓脂肪とは正反対だそうです。さて、日本人も同じことがあてはまるのでしょうか。
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