健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

カリウム摂取量と血圧と脳卒中

2013-04-25 08:30:50 | 研究
カリウム摂取量が多い成人の人ほど、収縮期、拡張期血圧が低く、脳卒中リスクも低いということが明らかになったそうです(QLife Pro)。この結果に基づいて、WHOは90mmol/日以上のカリウム摂取を推奨しているそうです。世界で推奨されているカリウム摂取量というのは、70~120mmol/日だそうです、平均摂取量が目安量を上回っているという国は少ないそうです。カリウム摂取量が健康にどう影響を与えるのかということについて調べた研究ではあまり結果が得られなかったため、WHOはシステマティックレビューとメタ解析を行ったそうです。成人では血圧、全死因死亡、心血管疾患、脳卒中、冠疾患として、有害な事象の候補としても、血中脂質量、カテコールアミン濃度、腎機能の変化に関する情報についても抽出したそうです。小児については主要アウトカムを血圧として、血中脂質量などに関するデータを得たそうです。過去に行われ文献などから、条件を満たす研究を選んだそうです。選んだものはランダム化比較試験または非RCTで、少なくとも1グループは4週以上にわたってカリウム摂取量が多い状態、1グループはカリウム摂取量が少ない状態であったものを対象とした研究と、カリウム摂取量について1年以上追跡し報告したものの研究だそうです。この研究で、成人のカリウム摂取量が増えると、血圧を下げることを示すことが確認されたそうです。また血中脂質量、カテコールアミン濃度、腎機能に影響がないことを示すエビデンスの質も高かったそうです。また、カリウムをより多く摂取すると脳卒中リスクは低下したそうですが、エビデンスの質も低かったそうです。小児に関するエビデンスの質は、成人に比べて低かったそうです。WHOでは、今回の分析でカリウム摂取が90mmol/日以上の人々に効果があることが認められたことから、カリウム摂取に関するガイドラインで90mmol/日以上の摂取を推奨したというものです。
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